石原都知事が「また映画撮りたい」。東京国際映画祭「映画が見た東京」会見
2007年10月18日 12:00
[映画.com ニュース] いよいよ開催が目前に迫った東京国際映画祭(10月20日~28日)。今年で20周年を迎え、その記念に行われる特集上映「映画が見た東京」の記者会見が、10月17日、東京・虎ノ門のホテルオークラで開かれ、石原慎太郎東京都知事、実行委員長の岡田祐介氏(東映社長)、女優の司葉子らが登壇した。
「映画が見た東京」は、45年の終戦後から現在までの東京を舞台にした51作品を選定して上映し、時代とともに変化する東京の風景を再発見しようというもの。岡田委員長は「東京国際映画祭なのに、今まで“東京”をテーマにしたことはなかった」と企画の趣旨を説明。石原都知事も「東京には新名所もあれば、昔のいいところが残っている場所もある。大いにロケーションして映画を撮ってもらいたい」と東京をアピールした。
また、今回の特集上映では、それぞれ元俳優という経歴を持つ岡田、石原両氏の主演作「赤頭巾ちゃん気をつけて」(70/森谷司郎監督/岡田主演)、「危険な英雄」(57/鈴木英夫監督/石原主演)も上映される。
実際にそれぞれの映像が流されると、「危険な英雄」で石原都知事と共演した司は「石原さんのご指名で相手役になって光栄でした」と語り、石原都知事も「私は司さんの最初のキスシーンの相手なんだけど、その仕返しか、この映画の中で殴られるんだよね(笑)」と懐かしそうに当時を振り返った。
そして思い出話はさらに加速し、石原知事は「当時はヤクザに撮影の邪魔をされて、警察に相談しても『ショバ代を払わないからダメだよ』と言われた。でも、ショバ代さえ払えばヤクザは逆に現場の交通整理をしてくれたり、協力的だった。今はそんなことないけどね」など、相変わらずざっくばらんに石原節を展開。「映画は面白い。早く政治家辞めて、また映画を撮りたいね」と映画へ寄せる熱い思いを語った。
「映画が見た東京」では、昭和34年の日本橋をCGで再現した、大ヒット作の続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(11月3日公開)も上映される。その他の上映作品など詳細は、映画祭公式サイトにて。