田中麗奈ら感激!「夕凪の街 桜の国」初日立ち見の盛況に
2007年7月30日 12:00
[映画.com ニュース] 広島を舞台に、原爆投下から10年後と、現代を生きる2人の女性の姿を通じて、原爆の恐ろしさや平和の尊さを描く「夕凪の街 桜の国」。7月28日、初日を迎えた新宿ミラノ2では、主演の田中麗奈、麻生久美子、吉沢悠、中越典子、藤村志保、佐々部清監督らによる舞台挨拶が行われ、定員を上回る約620人が来場した。
会場を埋め尽くす観客の静かな熱気に包まれて登場した田中は、「こんなにたくさんの方に来ていただけて、温かい気持ちでいっぱいです。涙が出てきちゃいました。原爆に遭った方たちの思いをきちんと伝えなければとプレッシャーを感じていたので、これから皆さんに伝わっていくんだなと思うと、ホッとするのと同時に嬉しいです。本当に言葉もありません」と、感激もひとしお。
麻生が「女優を始めて約10年。初めて“絶対にやりたい!”と思った役でした」と気丈に挨拶すると、中越は「ここに入ってくる前から感動してしまって……」と、涙を堪えきれずに号泣。「皆、戦争や被爆ということをしっかりと理解して、体の中に入れて演じていました」と大ベテランの藤村が若い女優陣をやさしくねぎらう姿に、会場からは惜しみない拍手が送られた。「夕凪の街 桜の国」は現在公開中。