筧利夫の苦い青春を暴露!「22才の別れ」舞台挨拶
2007年7月25日 12:00

[映画.com ニュース] 「なごり雪」(02)に続き、大林宣彦監督がフォークソングの名曲をモチーフに映画化した“大分3部作”の第2弾「22才の別れ/Lycoris 葉見ず花見ず物語」。7月24日、東京・半蔵門のTOKYO FMホールにて本作のプレミア試写会が開催され、主演の筧利夫、清水美砂らメインキャストのほか、大林宣彦監督、フォークソング「22才の別れ」の生みの親・伊勢正三が舞台挨拶を行った。
福岡市の商社に勤める俊郎(筧利夫)は、恋人の有美(清水美砂)と煮え切らない関係を続けていたが、ある日、コンビニのレジで「22才の別れ」を口ずさむ少女、花鈴(鈴木聖奈)に出逢う――。映画は、大分県の大分、津久見、臼杵、そして福岡県の福岡を舞台に、母娘2代にわたる切ない恋物語が描かれている。
主演の筧は、TVなどで見せるハイテンションなキャラクターから一転、本作では人生の岐路に立った40代の男をシリアスに演じているが、「監督から『君は日本のハンフリー・ボガードになってくれ』と100回ぐらい言われた。それがしっかりフィルムに焼きついていると思う」と自信たっぷりにコメント。それを聞いていた監督も、「筧さんも清水さんも日本を代表する俳優。素晴らしいハンフリー・ボガードとローレン・バコールだった」と、往年のハリウッドスター夫婦に例えて主演の2人を絶賛した。
自分が22歳の時はどんな若者だったのかと聞かれた筧は、「ただの馬鹿でした」とおどけて会場の笑いを取っていたが、司会者に「大学生のとき、先輩に3度告白して3回とも振られた」というエピソードを暴露され大慌て。動揺を隠せない様子ながら、「あの経験は今回の映画のためだったんだと思う。先輩ありがとう」と辛い経験を前向きに解釈し、客席は再度笑いに包まれた。
「22才の別れ/Lycoris 葉見ず花見ず物語」は8月18日よりロードショー。
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