チャン・ツィイー「女帝/エンペラー」での新たな挑戦とは?
2007年5月29日 12:00

ツィイーが本作で演じるのは、愛と復讐に生きる王妃ワン。かつて皇太子ウールアンと愛し合っていたワンは、ウールアンの父である先帝に見初められ王妃となる。しかし、先帝の弟リーが兄を毒殺して新たな皇帝になると、ワンは新帝リーの手から皇太子ウールアンを守るため、夫の仇であるリーの妻となることを選ぶ。そして、いつか訪れる復讐の機会を待つが……。ツィイーはその役どころについて、「ワンは望んでそうなったのではなく、周囲の権力闘争に巻き込まれていき、徐々に自分をコントロールできなくなっていってしまった」と分析する。「私自身は社会的、政治的なプレッシャーはなく、演技という創作過程を楽しみ、いい仕事をしたいだけ。彼女に共感する部分は少ないかもしれませんが、私も『初恋のきた道』『グリーン・デスティニー』に出演し、その両作品が成功したおかげで一気に注目されました。思いがけず状況が激変したという部分では共通しているかもしれません」
また、本作は息を飲む映像美と、水を打ったような静寂と緊張感に包み込まれる場面が印象的だ。「何百人という撮影スタッフがいる中、誰もが微かな物音さえ立ててもいけないという極限状況は、役者として集中力を鍛える絶好の場でした」と語るツィイーにとって、終盤のワン1人のシーンは大きな挑戦だったという。「誰の助けも借りず、芝居を完成さなければいけない、今まであまり演じたことがない舞台劇のような場面でした。私は常に自分が成長できる作品に出演していきたいと考えていますが、(本作の)あの場面が私にとっての新たなチャレンジでした」
インタビュー取材を終えたツィイーは、同日夕方、日比谷スカラ座で行われたジャパンプレミアに出席。劇場前の公道を一時封鎖して敷かれたレッドカーペットにシャオガン監督とともに登場し、沿道に集まったファンへ握手やサインなどで応えた。舞台挨拶ではツィイーの大ファンだというゲストの高見盛関から、劇中に登場するバラの花びらで満たされた杯(さかずき)を贈呈され、笑顔で会場を去っていった。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ