95歳・新藤兼人監督さらなる映画への意欲「陸に上がった軍艦」
2007年4月27日 12:00

「裸の島」(60)、「午後の遺言状」(95)、「生きたい」(99)ほか、数々の名作を手掛けている“日本映画界最高齢の現役監督”新藤兼人(95歳)。その新藤監督が自らカメラの前に立ち、戦争体験について証言するドキュメンタリー・ドラマ「陸(おか)に上がった軍艦」が、このほど完成した。4月26日、東京・京橋の映画美学校で完成披露記者会見が行われ、新藤兼人監督、本作のメガホンを取った山本保博監督、大竹しのぶ、蟹江一平が登壇した。
映画は、新藤監督の証言とそれに基づく再現ドラマで構成されていて、43年に32歳で海軍に召集された新藤青年の戦争体験を描く。新藤監督は原作・脚本家・証言者として本作に参加しており、「本当は全てドラマの予定だったが、とにかく資金がないので証言者として私も出ることになった。出演は半ばやけくそだったが、この話は何としても映画化したかったので念願叶ってうれしい」と、本作にかける想いを語った。「ふくろう」(03)で新藤監督作に主演し、本作のナレーションを務めた大竹は、「どこかの国で戦争が起きている以上、ずっと上映し続けてほしい映画」と作品を讃えるとともに反戦を訴えた。
舞台挨拶が終わると、4月22日に95歳の誕生日を迎えた新藤監督へ、出演者・スタッフ一同から映画にちなんだ軍艦をかたどったバースデーケーキが贈られる場面も。監督は皆に手伝ってもらいながら95本のろうそくの火を吹き消し、「溝口(健二)先生が58歳で亡くなり、小津(安二郎)先生が60歳で亡くなった。私は彼らより30年以上も長生きしたが、これからも映画をやっていきたい」と飽くなき映画製作への意欲を見せた。監督は現在、秋にクランクイン予定の新作「花は散れども(仮題)」を準備中という。
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