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“台湾のヘプバーン”チェン・シャンチーが語る「黒い眼のオペラ」

2007年3月20日 12:00

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「黒い眼のオペラ」チェン・シャンチー photo by mariko kimura
「黒い眼のオペラ」チェン・シャンチー photo by mariko kimura
かつて「エドワード・ヤンの恋愛時代」(94)で、台湾のオードリー・ヘプバーンと呼ばれたチェン・シャンチー。近年では鬼才ツァイ・ミンリャンの常連女優として体当たりの演技を見せる彼女が、新作「黒い眼のオペラ」でのツァイ監督独特の撮影法について語った。
「ツァイ監督の撮影の仕方に馴れるには時間がかかったわ。だって渡される紙には、大体いつも1シーン、何が起こるかしか書かれていない。俳優に自由は与えられているけれど、共演者同士で話し合えと言われることもあれば、禁止されることもある。今回でいえば、私とリー・カンションが火事の煙のなか結ばれるシーンで、お互いに新鮮な空気を与え合うという芝居は、カンションと2人で考えたものよ。順序としてはまずカメラや照明のために立ち位置が決められて、それから何をするかの段取りだけ説明されて、後はリハーサルもなく、テイクを何度も重ねていくというやり方。ただし、撮影は常に物語の頭から順番に行われるから、気持ちは作っていきやすいわ」
また小道具も気持ちを作るうえで大いに役だったようだ。とくに今回出てくるエレクトリック・フラワーは、安っぽいけれど暗闇の中では美しく光り、まるでちっぽけな幸せのようなところが、2人の恋をうまく暗示している。「あれはね、リー・カンションが私にプレゼントする小道具として何がいいか話し合われて、最初は香水にしようとしたけれど、匂いは伝わらないし安物か高級品か観ている人にはわからないということで却下。それで、たまたま道端で監督があのオモチャを見つけて、これはいい!と。ツァイ組では、小道具係だけでなく他の部署のスタッフも俳優も皆で意見を出し合って考えるのよ」
そんなツァイ監督の独特の撮影法だが、このやり方は彼にとって普遍的なものなのだろうか。毎回同じ俳優と同じ撮影方法で新作を生み続けることに限界はないのか。演じる方はどう見ているのだろう。「ツァイ監督の中には神秘的なものがいっぱいあって、これからももっと出してくるはずよ。今の撮影のスタイルは彼にとってとても自然なやり方だと思うけれど、将来も続けていくかどうかはわからない。でもチャレンジングな人だから、たとえ行き詰まっても、自分に対するチャレンジで別の方法を見つけるわ。きっと(笑)」
黒い眼のオペラ」は3月24日よりロードショー。

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