「攻殻機動隊」ハリウッド実写映画化に向け交渉開始
2007年1月19日 12:00

アニメーション製作会社のプロダクションI.Gは、1月15日、士郎正宗のコミック「攻殻機動隊」の原作利用権を所有する講談社と、同作の実写化エージェント契約を締結したと発表した。
「攻殻機動隊」は95年、同社製作のもと押井守監督により「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」としてアニメーション映画化。日本のアニメーションとしては初めて米ビルボード誌のビデオチャートで1位を獲得し、「マトリックス」のウォシャウスキー兄弟が影響を受けた作品として公言しているのは有名な話で、同じく押井守監督による続編「イノセンス」は、こちらも日本製アニメーションでは初めてカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。また、派生したTVシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、同セカンドシーズンの「攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG」、オリジナルビデオ作品としてリリースされた「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX/Solid State Society」のDVDは累計で150万枚を突破する売り上げで、名実ともに国内外で人気を獲得しているコンテンツ。
今回の実写化エージェント契約は、このような経緯から「攻殻機動隊」映像化において同社が海外でも実績をあげていること、また、「イノセンス」全米公開時(ドリームワークス配給)にメジャー映画会社との直接交渉の経験があったことによるものだという。契約が成立すれば、同社には一定のエージェント手数料が支払われる。また、同社によれば、すでにハリウッド系のメジャー映画会社数社との交渉を開始しているといい、今後の動向に注目したい。
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