「パメラ・アンダーソンにはならない」サラ・ポーリー、新作で来日
2006年11月24日 12:00
03年にヒットした「死ぬまでにしたい10のこと」の監督・主演コンビによる新作「あなたになら言える秘密のこと」のプロモーションのため、主演のサラ・ポーリーが来日。11月24日、東京・日比谷の松本楼にて記者会見を開いた。
テリー・ギリアムの「バロン」(88)で子役として注目され、アトム・エゴヤンの「スウィート・ヒアアフター」(97)で早くも演技派としての地位を確立したサラだが、現在に至るまでハリウッド映画への出演はわずか。「パメラ・アンダーソンなど、ハリウッドに進出するカナダ人も多いが、成功しても故郷カナダで活動を続けている理由は?」と問われたことに対し、サラは「インディペンデントな映画のほうが自立して自由に作れるし、カナダにも元気のある映画のコミュニティがあるので、そこで頑張っていきたい」と説明。さらに、以前から政治方面でも自身の意見をきっぱり口にすることで知られている彼女らしく、「そこを離れてしまうのは悲しいと思うし、パメラ・アンダーソンのようなことにはならないから心配しないで(笑)」と、皮肉な一言も添えた。
ちなみに本作でサラが演じるのは、誰にも言えない“秘密”を抱え、孤独に生きる女性ハンナ。その“秘密”について詳しく言及はできないが、過去に経験した、あるつらい出来事によるもの。「人はどれほどダメージを受けても、愛したり、立ち直ることができる。観終われば希望をもてると思う」と作品をPRしたサラは、「今、世界中で悲劇が起こっているけれど、それでも希望をもってほしい」と、日本の観客にメッセージを贈った。
ハンナが抱えている“秘密”とは何か? また、それに向き合うことで再生していく彼女の姿をぜひ劇場で確認されたし。07年2月10日ロードショー。