キャストに関しては100点満点。「松ヶ根乱射事件」記者会見
2006年10月27日 12:00
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キャストに関しては100点満点。「松ヶ根乱射事件」記者会見
現在開催中の第19回東京国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされた「リンダ・リンダ・リンダ」の山下敦弘監督の新作「松ヶ根乱射事件」の記者会見が10月25日、東京・渋谷のBunkamuraで行われ、山下監督以下、主演の新井浩文、三浦友和、木村祐一が登壇した。
同作は90年代初頭のとある田舎町を舞台に、ある謎のカップルがやってきたことによって壊れゆく町の様子をユーモアたっぷりに描いたブラックコメディで、新井は主人公で町の警察官の光太郎、三浦はその父親の豊道、そして木村は、町にやってくるカップルの片割れ佑二をそれぞれ演じている。
第1回東京国際映画祭のグランプリ受賞作「台風クラブ」(相米慎二監督)のイメージで三浦をキャスティングしたという山下監督が「(今回の三浦さんの役は)『台風クラブ』の先生がそのまま年をとったイメージ」と話すと、それを受けて三浦は「確か『台風クラブ』は僕が最初に参加した低予算のインディペンデント作品。“こんな映画作りもあるんだ。これはこれで面白いもんだなあ”と教えてくれた作品ですね」と感慨深げに語っていた。
最後に、監督は本作について、「キャストに関しては100点満点。悩んで作った割には結構サラリと撮ってしまった作品ですが、お客さんにとって“しこりの残る作品”になっていてくれれば」と締めくくった。
「松ヶ根乱射事件」は、07年新春ロードショー。