豪快な車椅子ラグビー選手たちを描く「マーダーボール」
2006年10月3日 12:00
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豪快な車椅子ラグビー選手たちを描く「マーダーボール」

あまりの当たりの激しさから、別名“マーダーボール”と呼ばれる身体障害者の競技、“車椅子ラグビー”の選手たちの生き様を描いたドキュメンタリー「マーダーボール」。05年度のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた本作の中心人物で、車椅子ラグビー米国代表キャプテンのマーク・ズパン氏が映画のPRのために来日し、インタビューに応じてくれた。
「四肢麻痺」や「頸髄損傷」によって身体障害者となり、車椅子での競技を余儀なくされた男たちの映画ということで、心の動きを繊細なタッチで表現した作品を想像するかもしれないが、この映画に関してはそれは全くの的外れ。豪快なスポーツ映画となっている。「もともと『車椅子に乗っている人が歯を磨いたよ、すごいね~』といった同情を誘うような映画にする気は全くありませんでした(笑)。監督たちもそれは同じで、最初の企画段階から、リアルな自分たちの生活ぶりをまっすぐに捉えようということで一致していましたね」
そんなズパン氏だが、11年前に交通事故に遭うまではサッカー選手だったという。
「事故のあとは、すぐにサッカー選手に戻れると思っていたが、そうはいきませんでした。そういった中でリハビリをしている時に、セラピストが車椅子ラグビーという競技があるよと紹介してくれたのが、始めるきっかけでした。他にもリハビリ仲間がいて、彼らと共にジムに放り込まれてボールを渡され、『ハイ、好きなだけぶつかり合っていいよ』と言われたのです(笑)。もともと競争、競い合うことが好きな性格で、このスポーツが自分の中のうつろなところを一気に埋めてくれましたね」
今後の夢を聞いてみると「競技の上では、北京オリンピックでの金メダル。人生では、妻や子供、家族の幸せですかね」と話し、映画については「車椅子で生活し、スポーツをしている人のことを皆に伝える良い機会でした。自分も車椅子ラグビーを通して人生が変わったし、きっと他の人の人生を変えることができたと思います。何か悪いことが起きても人生は続いていくということが描けていると思います」と、二日酔いにも関わらず、笑顔で答えてくれた。「マーダーボール」は10月7日ロードショー。
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