オダギリジョーも絶賛!「パビリオン山椒魚」冨永昌敬監督
2006年9月12日 12:00

オダギリジョーと香椎由宇を主演に、21世紀の天才レントゲン技師がオオサンショウウオを巡る事件に巻き込まれる、新感覚のハードボイルド「パビリオン山椒魚」。監督は、自主製作の映画「亀虫」が青山真治監督や作家の阿部和重から絶賛された冨永昌敬。今作が長編第1作で、人気ミュージシャンの菊地成孔が音楽を担当しているのも話題だ。今年の日本映画の中でも、際立って個性的な作品を撮った監督に話を聞いた。
「始めの脚本は3時間分あったんです。そこから削っていって印刷しただけでも第4稿までいきました。前半はクールで暗いサスペンス、後半は複数の人が活躍するアクションをやろうと試みました。例えて言えば、1本の映画の中にベルナルド・ベルトルッチとサモ・ハン・キンポーの世界を同居させようと思ったんです」と今作の製作のきっかけを語る。
後半は衣装がイタリア映画のようになるのも印象的だ。「マイケル・チミノが撮った『シシリアン』(87)の原作や、フランチェスコ・ロージの『シシリーの黒い霧』(62)のような世界観を参考にしました。この映画の世界観を面白がってくれたオダギリさんとは、良い共同作業が出来たと思います」
作品世界のヒントになる好きな作家を尋ねると、「トマス・ピンチョンです。『重力の虹』や『競売ナンバー49の叫び』などの作品があり、いまだに本人の写真は若いときだけでインタビューなどもほとんどなく謎の作家ですが、過剰さに魅かれるものがあります。裏表紙に不必要なぐらいの細かい解説があったり、そういう本編と関係ない過剰さが面白いですね」とコメント。
「パビリオン山椒魚」は9月16日よりロードショー。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

片思い世界
【“鑑賞確定”の超期待作】広瀬すず×杉咲花×清原果耶主演×「はな恋」製作陣…そして涙腺崩壊へ
提供:リトルモア

ミッキー17
【前代未聞のオール社畜レビュー】史上最凶のブラック仕事を描いた痛快作…社畜が観たらどうなった!?
提供:ワーナー・ブラザース映画

侍タイムスリッパー
【ついに見放題“最速”配信中!!!】観たかった人も、何度も観た人も今すぐ観て!【ネタバレ厳禁】
提供:JCOM株式会社

この村の住人は、人間を喰ってる――
【衝撃の問題作】異常なクオリティで世界が熱狂…“絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

観ないとぜっったい後悔する
【ラスト5分の破壊力】そして“観たことないシーン”のゲリラ豪雨に、感動を超えてもはや放心状態――
提供:東和ピクチャーズ

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

厳選した名作“だけ”をあなたに。
【探す時間、ゼロ】家のテレビが「あなただけの24時間シアター」に!(提供:BS10 スターチャンネル)