市川海老蔵、スクリーンデビュー。「出口のない海」
2005年10月4日 12:00
「出口のない海」は「半落ち」の横山秀夫原作で、将来を約束されていた元甲子園優勝投手が、太平洋戦争勃発により、大きな時代の流れにのみ込まれ、最終的に人間魚雷「回天」に乗り込むというストーリー。主人公の元甲子園優勝投手を演じる市川海老蔵は「現代の若者が、同じような状況に置かれたら、死ぬ覚悟を決めて人間魚雷に入ることは、なかなか出来ないことだと思う。いま、『死ぬまでの時間が決まっている人の苦しみ』のイメージを、暗中模索しています。この映画を観て、若い人たちが『もう一回おれたち考え直そう』と思ってもらえたら」と本作への意気込みを語った。
また、海老蔵は自らのスクリーンデビューについて、「本業が歌舞伎役者なので、映画の話があったにせよ、やはりカツラをかぶる時代劇なのかなと思ってましたが、今回の話を頂いて、普段自分が出来ないことに挑戦するのもいいのかなと思いました。でも、(映画については)あれこれ考えたことはなかったですね」と淡々と語っていた。
本作は10月下旬に山口県下関でクランクインし、12月中旬にクランクアップ予定。来年秋公開となる。