逮捕されそうになった!?「ボム・ザ・システム」主演俳優が語る
2005年8月30日 12:00

街中にスプレーで思い思いのペインティングする落書きアート――“グラフィティ”に自身の存在意義をかける若者たちを描いた青春映画「ボム・ザ・システム」で、主演・製作総指揮を務めたマーク・ウェーバーが来日。作品について語ってもらった。
MCやDJ、ブレイクダンスと並ぶヒップホップカルチャーの象徴ともいえるグラフィティを物語の中心に据えて描く映画は、「ワイルド・スタイル」(82)「ビート・ストリート」(84)以来、実に20年ぶりだという。ウェーバーは、「自分もグラフィティ・ライターだったことがあるけど、その経験を生かして映画を撮りたかった」と言う。「アダム(・バラ・ラフ)監督に会って、同年代ということもあって話が盛り上がった。グラフィティは、普通の若い子が有名になる一番の近道だと思うよ。自分のやりたいように公共の場に絵を描くことは、反逆的で危険な要素もあるけれど、それによって自分の精神を形作り、自分に自信をつけてくれるんだ」
反抗的な行動の象徴ともとれるグラフィティを扱った映画なだけに、舞台となったニューヨークでは、撮影時、警察当局との衝突もあったという。「警察から撮影を中止されて、中止しないと逮捕するとも言われた。撮影は不可能と言ってもいいほど大変なものだったけど、同時に大きな挑戦でもあった。映画が完成した今は、充実感があるよ」と、満足げに語った。9月3日より、シブヤ・シネマ・ソサエティにてロードショー。
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