ブラック・ムービーのゴッド・ファーザーが来日!
2005年8月30日 12:00
製作・主演・監督・脚本・音楽など1人7役をこなして完成させた「スウィート・スウィートバック」(71)で、“ブラック・ムービー”というジャンルを映画界に誕生させたメルビン・バン・ピーブルズと、その舞台裏を描いた「バッドアス!」を監督・主演した息子マリオ・バン・ピーブルズが来日。26日、シネセゾン渋谷にて記者会見を行った。
「まず覚えておいてもらいたいのは、私の前には“ブラック・ムービー”は存在しなかったということだ」とメルビン。「1人の人間が世の中を変えられる、ということを間近で見ながら育った」という息子マリオは、「映画化の話を持ちかけた時、父は『善人として描く必要はない。ありのままを描け』と言ってくれた」と語る。ただし、ビジネスの話と親子の愛情は別ものだったようだ。「父親だから映画化権はタダで譲ってくれると思ってたら、『マリオ、お前を愛しているが、金は払え』と言われたんだ(笑)」
「バッドアス!」を観た感想を聞かれるとメルビンは「イチバン!」と一言。「(マリオのことは)監督としても友人としても信頼しているので、心配は全くしていなかった。『スウィート~』に足りなかった部分をマリオが補ってくれたよ」とコメントした。
「バッドアス!」「スウィート・スウィートバック」ともに、10月1日より公開される。