自然体が魅力の西島秀俊が、最新主演作を語る
2005年6月7日 12:00
これだけ出演作が目白押しの中、どのように作品を選んでいるのかと質問すると、西島は「マネージャーにお任せしてます(笑)。作品を決めるというより、いただいている側ですから。ご一緒したいと思える監督と仕事をさせていただけて、とても幸せに思っています」と答える。
「帰郷」は、北野武監督作「Dolls(ドールズ)」以来2年ぶりの主演作。西島は、再婚する母親の結婚式ために帰った故郷で、かつての恋人と出会い、ひょんなことから彼女の7歳の娘チハルと1日を過ごすことになった独身男・晴男を演じる。この役はそもそも「萩生田監督と(脚本家の)利重剛さんが、『こういう役を西島にやらせたら面白いだろう』と共同で脚本を書かれたもの」で、西島を想定して当て書きされた役だという。「とにかく女性に振り回されて、引っ張りまわされるところが似てますね。違うところといっても、僕はほとんど素のままです。僕と(チハル役の守山)玲愛ちゃんが2人でいれば、何か化学反応が起こる……と言われた監督の言葉を信じていましたから、特に役作りはしていません」
一貫して謙虚で、それでいて素の自分のままでいることが、自然と惹きつけられる魅力となっているのだろうか。そんな西島は、最後に「今までもいい監督とご縁で仕事をさせていただいていると感じているので、今後もいい縁で一本一本、大切に仕事をしていきたいと思っています」と語った。6月11日より、新宿武蔵野館ほかにて公開。