少年犯罪を描いた衝撃作「16歳の合衆国」の監督を直撃!
2004年8月3日 12:00

ある日突然、元恋人の弟で知的障害を持つ少年を殺害してしまった16歳の少年と、彼を取り巻く人々を描く「16歳の合衆国」。8月7日の公開に先立って来日した、監督のマシュー・ライアン・ホーグに話を聞いた。
本作が長編デビュー作となる監督は、実際に更正施設で教師として働いていた経験をもつ。そして、犯罪を犯した少年たちと向き合って「そこに伝えるべき物語があることに気付いた」と言う。「彼らの眼には希望があったし、笑い声もあった。しかし彼らは“いい囚人”になるように教育されるだけで、そのプロセスはとても非人間的なもの。彼らにも人生があり、贖罪という可能性や希望を与えるべきだと思う」と独自の理論を展開する。
しかし、本作は犯罪の加害者を擁護しているわけではない。「“何か”が起こると、それは周囲の人々が自分のこれまでの人生を問いかけるきっかけになる。また、悪いことが起こることで、人の中の善意が出てくることもある」と、加害者の少年を含めた事件に関わった人々全てが、その事件に、自分に向き合うことで、“なぜ心優しい少年が凶行に及んだのか?”という隠された心理に迫っていく。
そして、脚本に惚れ込み、製作と出演を買って出たケビン・スペイシーほか、ライアン・ゴズリング、ドン・チードル、ジェナ・マローンなど芸達者なキャストが物語に説得力を加えているが、監督デビュー作でこれだけのキャスティングに恵まれた監督は「つまらない答えで申し訳ないけど、彼らのやってくれたことは全て素晴らしかったとしか言えないよ」と満足気に語っていた。
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