「ロード」ファンに朗報?MGM買収問題が急転
2004年7月20日 12:00
不振続きのスタジオ、MGMの買収問題は、最初に名乗りを挙げたソニーが有利と言われていたが、ここにきて、後から買収戦線に参加したタイム・ワーナーが逆転しそうな勢いだ。タイム・ワーナーが、ソニーが提示した条件よりもシンプルで有利な条件を提示したのがその理由なのだが、もし実現した場合、タイム・ワーナーには思わぬボーナスが転がりこむことになる。そのボーナスとは、世界中で大ヒットした「ロード・オブ・ザ・リング」の前章にあたる「ホビットの冒険」だ。
そもそも「ホビットの冒険」の映画化権は、タイム・ワーナー傘下のニューライン・シネマが所有するものの、その配給権をMGMが所有していることが映画化の障害とされていた。「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督も、過去に「ニューラインが配給権を獲得しなければ映画化はあり得ない」と語っている通り、監督とスタジオとの関係は特別なものである。今回、タイム・ワーナーがMGMの買収に成功すれば、「ホビットの冒険」は完全にニューラインのものになり、ジャクソン監督にとっての障害もなくなることになる。「ロード」ファンにとっては、事の成り行きが人一倍気になるところだ。
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