「ザ・コア」の監督を直撃!「最初は『馬鹿げてる』と思ったよ」
2003年6月3日 12:00

「最初にこの映画の企画を持ちかけられた時は、『馬鹿げてる。無理だ!』と思ったよ(笑)。深海が舞台なら潜水艦を撮ればいいし、宇宙が舞台なら宇宙船を撮ればいいけれども、今回は地底を進む乗り物だったので、どうやって撮影するかが最大の問題だった。実は、もともとSF映画はあまり好きじゃないんだけど、科学は大好きだし、これまで科学が秘めているドラマ性を表現した作品が少なかったので、そのドラマ性を描きたかったんだ」
そのドラマにリアリティを与えるため、入念なリサーチをした監督は、過去のSF映画もたくさん観たそうだ。
「過去10年間に描かれたSF映画は、特撮の発展のせいでかえって価値が下がってしまったと思うんだ。特定の題名は挙げないけれど、それらのSF映画が犯してしまった間違いが2タイプある。1つはあまりに荒唐無稽で目まぐるしいマンガのようになってしまったもの。もう1つは内容が真面目過ぎて、観ていて面白くないもの。優れたドラマというものは、周囲を取り巻く状況よりもキャラクター自身が重要なんだ。例えば「風と共に去りぬ」や「イングリッシュ・ペイシェント」を観ていて、戦争の行方を気にした観客がいただろうか? 僕はいないと思う。観客の関心はレッド・バトラーとスカーレット・オハラがどうなるかであり、レイフ・ファインズとジュリエット・ビノシュが助かるかどうかだったはず。これらの映画からは、どんなに周りを取り巻く状況が深刻であっても、とにかく面白くて魅力的なキャラクターを登場させることで、観客の興味や注意を惹く演出が大切なことを学んだよ」
6月7日よりロードショー。
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