意欲作「六月の蛇」の塚本晋也監督を直撃!
2003年5月13日 12:00

そして01年、映画が動いた。「フランスで、ギャスパー・ノエ(『アレックス』)とかそうですけど、ただのポルノじゃなくてアートポルノへの需要が起こってたみたいなんですね。それで、ある時期フランスから出資してくれる話があってプロットを2週間後に出せって言われたので、一生懸命書いて出したんです。結果、フランスでは作らなかったんですけど、プロットを書いちゃったもんですから、書けたってことで勢いがついて一気に作ることになりました」
これまでの作品でも「肉体」をテーマにしてきた監督だが、「六月の蛇」ほどストレートに「エロティシズム」と向き合ったことはなかった。本作では、盗撮、のぞき、自慰といった行為を生々しく刺激的に描いている。そんな監督の挑戦を成功へと導いたのが、主人公りん子を演じた黒沢あすかだ。「野性的な人が都会の服を無理矢理着せられて、それをバリって破って野性が吹き出すようなイメージが、りん子にぴったりでした」
本作は5月24日より渋谷シネ・アミューズ、銀座シネ・ラ・セットほかにて全国公開される。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース




【第78回カンヌ国際映画祭】オフィシャル・セレクション発表、早川千絵監督作など日本映画3本 応募作は過去最高の2909本、現代社会の暴力、愛、寛容など描く作品目立つ
2025年4月10日 23:00
取材 海外映画祭

