映画「Phone Booth」、無差別連続狙撃事件の影響で公開延期
2002年10月22日 12:00
20世紀フォックスが公開を予定していた「Phone Booth」の公開が延期された。無人の電話ボックスの受話器をとってしまった主人公(コリン・ファレル)と、「電話を切ったら撃つ」と警告する狙撃犯(キーファー・サザーランド)との闘いを描くという映画の設定が、現在ワシントンDC近郊で起きている連続無差別狙撃事件と酷似しているためである。監督のジョエル・シュマッカーは、「全米にはまだまだたくさんの連続殺人犯が野放しになっているのに、『レッド・ドラゴン』は公開されているじゃないか。わたしの映画だけ延期になるのは納得いかないよ」と、スタジオの決定に不満を述べている。 ちなみに、ほぼ全編が電話ボックスで進行する「Phone Booth」は、数年前からホットなプロジェクトとしてハリウッドで話題を呼んでおり、一時期はマイケル・ベイ監督、ウィル・スミス主演で映画化することになっていた。