「ギャング・オブ・ニューヨーク」延期の真相は?
2001年10月23日 12:00

12月21日に全米公開予定だったレオナルド・ディカプリオ主演の超大作「ギャング・オブ・ニューヨーク」は、来年の上半期に公開延期となった。延期の理由として、マーティン・スコセッシ監督がベネチア映画祭から帰国する時期に同時多発テロ事件が発生し、足止めを余儀なくされたこと、WTCの近くに位置するミラマックスが業務を一時停止したことに加え、19世紀のニューヨークを舞台にギャングの抗争を描いた同作が、テロ事件から間もない時期に公開するのは不適切だからというのがスタジオ側の説明だが、業界ではさまざまな憶測が流れている。まず噂されているのは、作品のクオリティの問題。同作は、ミラマックスがアカデミー賞狙いで9000万ドル(約108億円)という大金をかけて製作した作品である。来年3月のアカデミー賞への出品資格を得るためには、今年のクリスマスまでに劇場公開しなくてはならないのだが、限定公開もせずにそのチャンスをみすみす逃すということになれば、ミラマックスがそれだけの価値はないと自ら認めているようなものである、というのだ。また、MSNBCは、ディカプリオがこの作品ではとうていヒットは望めないとして、作品の収益から利益を受け取るという現在の契約条件を変更するようプロデューサー側にかけあったと報道した。その後、ディカプリオ側の広報は「まったくのでたらめ」とその報道を否定したが、作品の質を疑問視する声は少なくない。また、上映時間が長すぎるという噂もある。現在のバージョンは3時間ほどあり、ミラマックスの経営者にして、「シザーハンド」と呼ばれるほど作品を短くするのが好きなハーベイ・ワインスタイン会長は、30分は短縮させたいと思っているらしい。
否定的な噂ばかりが先行する「ギャング・オブ・ニューヨーク」だが、どの作品でも公開延期となると、きまって悪い噂が広まるのも事実である。「タイタニック」のときも同様だったが、結局、世界記録を樹立するほどの大ヒット作となったのは周知の通り。
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