観客を当事者にしてしまうタイトルの秀逸さ
タイトルを「どうすればよかったか?」とすることで、ほとんどの受け手は、映画を通じて見せつけられる、不運で不条理な出来事を自らの課題として考えさせられる。
正解の無いこの課題に、観客それぞれが自分の答えを出すということが監督が求めていることだと理解しました。
実態としては、自慢の娘が統合失調症になったことを恥じる気持ちがある両親が、娘の異変に気が付かないふりをして、異変が起きる前と同じよう... 続きを見る
どんな恐怖映画より悍ましい現実
前後半がはっきりわかれてる。前半は悍ましい現実を知らしめるドキュメンタリー映画、後半はサスペンス・スリラー映画。前半部の抗議デモや警察の暴行シーンは本物の映像というのだから当然超リアル。ぼかし入ってるけどかなり生々しい。このヒジャブを巡る反政府運動が起こったのはほんの数年前…幾度か報道番組で目にしたがあまり現実味を感じられていなかったと気がつきショックを受けた。同じ時空でこんなこと起きてます... 続きを見る
ないまぜになった想いが
アカデミー賞6部門ノミネート
ニューヨークで働くストリップダンサーが、ふと来店したオリガルヒのドラ息子と、恋的なもの、さらには愛的なものを育む
そんなの周りが鷹揚に認めるはずもなく、だからこそ強化される彼女の、愛情とか打算とか利権、諦観とか焦燥とか希望、そんなのがないまぜになった想い
そして一定の着地の折にそのすべてが
単純に作品としてとても面白いし、もし、これが作品賞とかとるなら、そ... 続きを見る
やりたい事多過ぎかも
ある家族を通して垣間見る現代イラン社会の諸問題。
途中までそこそこ面白く観ていたんだけど終盤から急に作品のトーンが変わって、色々と謎で何となく興ざめしてしまった。
終盤に向けてのネタ振りが少な過ぎる印象。 続きを見る
ミステリを含んだ人生の模索
トラウマを抱えた女性と謎多き認知症男との触れ合い。
Mフランコの映画だからいつ何が起きるのかと常に不安が襲った。然しキャラとカメラとの一定の距離感がとても良くて、映画を堪能出来た。
配役も演技も素敵。覆る事のない家族模様と人生の中で、これからの生き方を模索する。ラストシーンも良かった。 続きを見る
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