ランティモスのやさしさ
前回の「哀れなるものたち」の壮大な冒険譚も良かったけど、やっぱ、ランティモスは神話的アイロニー&悪趣味ブラックコメディが良い!今後もこの路線でお願いしたい。
本作の神は、無力な人間が謙虚に神に頼って従い、その上で「神のお入用なのだ」と勇気を持って日々歩むことを望む。そんな神の狡猾な方法にすっかり取り込まれているようなジェシー・プレモンスが見せる、エマ・ストーンへの様々なKINDNESS。
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定番の真実の部屋 掃除やり直しに笑う
普通にやると訴えられるお話ではあるがこれは映画なので無問題。
ところどころに差し込まれるヤクザ&警察ジョークもうまく作用している。
こんな警官はイカンと怒る世間があるけど、悪いやつらがマドンソクの腕力と横暴に曝される姿は面白味がある。
マドンソクの相手になる悪役が居ないのが残念な所だが、この作品はマドンソクの無双っぷりを楽しむのが一番の見所なのだから仕方ない。
周りの刑事も上司もお調子者が... 続きを見る
つぐないという自分への赦し
フランスとイギリスの合作映画だが、当時の背景が非常によく作られていて見事だった。
そもそもあるものと、当時あったものの融合が見事だった。
お金を掛けなければ作れないものと、そもそもあるものとが一体化している。
さて、
この物語の表現方法は少し変わっている。
主人公ブライオニーによって最後に明かされるのが、現実と小説の差だった。
それが物語に挿入されることで、頭に「?」が起きる。
それが彼女が... 続きを見る
正視出来ない辛さがある
子どもの行方不明事件のたびに思う。
親の辛さや苦しみは描き切れるものではないと。
「どんな些細な事でも構いません、ご協力お願い致します」
冒頭のこの言葉が心から搾り出されるものである事は、人の親であれば、大抵の人間が共感する。
マスコミの非人道的な取材は言われて久しい。
ネットの書き込み誹謗中傷も 今でも日常茶飯事で、ただ、
開示請求が出来ることが知られて 少しは収まったのであろうか。
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