ある閉ざされた雪の山荘でのレビュー・感想・評価
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ネタは直ぐに解るが・・・
物語の構成からネタ、犯人像と言うのは、割合容易に判断できます。
3部構成だとネタ晴らしで言っていますが、実際はそれほど深くは無かった気がします。
ただ、演者のレベルは非常に高く、役者だなと感じさせてくれました。間宮さんの静かな演技には引き込まれますし、葵さんの爆発的な演技と好対照だったと思います。
”本多の選択”
麻倉雅美の殺したいほどの憎しみをどうしてやれただろう。
自分の人生を奪った憎しみから、奴らを殺してやりたいという望みを聞いて。
自分は雅美のために何かをしてやりたい。しかし、殺すことは解決になるのだろうか。
もう死んでしまいたい。自分をこんな風にした奴らを許せない。殺してしまいたい。
自分にできることを考える。自分のすべきことは彼女らを殺すことなのだろうか。
ただ、自分は生きていてほしい。人を殺した犯罪者としてではなく、生きていてほしい。
しかし、彼女は生きようとしない。今のままでは。
どうしてやれるだろう。
雅美の前で、彼女らを一度殺して見せる。
雅美からすれば、殺したと思わせておいて本当は生きているなんて、許せない。
自分を騙した。自分を弄んだ。ふざけている。
もし、久我によって事件の全容が語られなければ、本多はどうしていたのだろうか。
雅美には、彼女らが死んだということにして隠し通していこうと考えていたのだろうか。
そんなことは不可能ではないか。本多がどのような筋書きを描いていたのかがきになる。
よく映像化した、、!!
原作既読してます。
あの叙述トリックを映像化するのは、そう簡単では無いだろうと思ったけど、観てみてびっくり。
よく映像化した!と思わざるを得ない作品でした。
原作から省かれたシーンや、設定があるので、微妙に説得力にかける部分や、いきなり出てきた状況、小物等が?????と思わせる事はありましたが、それでも、よく映像化したな〜チャレンジャーだな〜って思いました。
文章だけのトリックを、情報量が増える映像に落とし込む事は、そう簡単にできるものではないですからね。
あっぱれ!という気分です。
普通のミステリーやサスペンスとはまた違ったジャンルの映画だと思っています。
でも、これ!って確定できる様なジャンルは、残念ながら思いつきません。
謎解きがメインの様に見えますが、ある種の青春群像劇みたいだな、とも思いました。(でもちょっと違う。)
三重構造の作品、と最後久我が言っていましたが、私は四重構造だと思ってます。
でも人に寄って捉え方が変わるかも。
鑑賞後に誰かと答え合わせしたくなる作品。
四重構造だと私が思うのは、希望も含まれている気がします。
四重構造であってほしいんです。
演者さんはさすが!と言う人達ばかりで、久我は徹底して最後まで部外者だし、最後に中心グループの中にいたと思われた貴子や田所が突然部外者になるところは、ステージからいきなり落とされた様なショックがありました。
そのイライラが田所を通して感じられるのが本当に良かった。
そして何と言っても、森川葵さんが素晴らしかった。
彼女は途中までずっと傍観者なんですが、自分の番になるとずっと「舞台」の上に立っているかの様な演技をする。
彼女のおかげで、四重構造はあり得るかもと後押ししてもらった気分です。
「彼女」は舞台女優ですから、ああなりますよね。すごい。
鑑賞後、特典見て、パンフレット読んで、やっぱり四重構造だな、って思いました。
舞台として考えると、あの展開の早さは納得するし、誰が書いたものなのか、と考えると、あれが現状の最高であったと思います。
東郷先生じゃないんで。
これはするめ映画な気がするので、構造を理解した上でもう一度観たいです。
きっと各々の視点やセリフ、見落としてきたものがたくさんあった気がします。
あ!と驚く様な派手さも伏線も無いけど、一人一人の立場を知った上で見ると、また異なる感想が生まれそうです。
全く何も知識なしで観た
原作者の名前しか知らない状態で観た。
原作も読んでおらず原作通りかも分からないが、
初っぱなから公営バスっぽいのに目隠しして現れたところから自分のなかで「雰囲気を楽しもう」とスイッチ切り替えたので、それなりに最後まで楽しめた。
期待値を限りなく低く設定してても原作の設定がゆるそうなので、自分が好きな本格的閉じ込め殺人ものではないのが残念だった。せめてもっと秘境の山奥とかの舞台だったらいいのに。なんか普通の海岸線沿いでバスもあって逃げれる感じが期待はずれだった。そもそも本当に雪山山荘が舞台と思ってたので勉強不足過ぎた。
でも結構緊張感あって最後までワクワクしてライト感覚で観れてたので星3.5だったけど、エンディングにいかにもジャニー◯的な楽曲が流れてきて「あー」ってなってもた。ミスマッチィ。
誰にも共感できなかった
・好感度いい人がほぼいないし、全員集まってる時の雰囲気も悪く、観てて苦痛だった。
誰にも共感できなかった。
・死体がまったく出てこないので「殺人事件だ!」と言われてもピンとこなかったし、生きてるんだろうなと思いながら観てしまった。
死体なき殺人事件で観客に緊張感を与えるのって難しいですね。
・いろんな細かい設定に無理がありすぎて冷めてしまった
・天音さんの役は潔癖症キャラなのかと思ったら、食べ方は雑だし花瓶についた血なめるし…潔癖ぽい見せ方は何のためだったのか謎
・間取り図の中に登場人物がいる、あの見せ方は面白かった!
・そもそもオーディションで集まってるのに重岡くん以外誰もそこ頑張ってなくてちょっと笑ってしまった。グルの4人も頑張るフリぐらいしてほしい
・全体的にピンとこなかった
森川葵さんに全てを持って行かれた感じの作品。 本年度ベスト!
騙され方が半端ない!
鑑賞後、出だしから騙されていたと気が付くけど、ラストのスッキリ感がとても良かった!
ちょっとだけ感動してしまう感じ。
西野七瀬さん目当て。
ところが予告編で見かけなかった森川葵さんが登場してテンション上がる(笑)
あまり登場してないけど本作は彼女が全てを持って行った感じだった。
役者のオーデションで7人の役者が貸別荘で4日間の合宿で主役の座を勝ち取る感じのストーリー。
そんな中1人、2人と殺され犯人探しになる展開。
でも死体が無いのが不思議。
何か裏がある感じが予想される感じ。
とにかく森川葵さんの演技に引き込まれる。他のキャスト陣の演技も良かったけど、彼女が演じた麻倉のキャラがそうさせたのか素晴らしい演技だった。
本作は前情報無しでの鑑賞を推奨。
別荘の中で何故みんな靴を履いているのか?
気になりました( ´∀`)
ミステリー好きとしては期待はずれ
終盤はお遊戯会のように感じました。
「障害があっても生きろ!」みたいなテーマになって、演技も大袈裟になり、観てるのが恥ずかしくなりました。
「閉ざされた雪の山荘」という設定も生かされてませんし、「この事件は三重構造!ドヤ!」って言われても素人が考えたストーリーのように感じました。
もし3人を実際は殺していないことがバレなかったとして、どうするつもりだったのでしょうか。
生きてることは結局知られてしまうのではないかと思いました。
いっそ主人公以外は全員演技くらいの方がまだ納得できたかもしれません。
全く期待外な内容展開の三重構造トリックサスペンス。
寒い寒い風があ~酷い、お外は嵐やないかい・・・
そんな天気だが無理して「ある閉ざされた雪の山荘で」を観に行った。
深夜に、何とか無事に劇場には辿り着けてホッとする。
題名とチラシは見たが、てっきりマジ雪山山荘での遭難殺人事件とかだとずっと思い込んでた。私がバカだったのか、最初からそうだったのか これはとある演劇オーディション合宿で起こる事件話であって雪山なんて何処にも出て来ない。ガ--ン!
あ―――がっかり。やっても―――たぁ。
綺麗な雪景色な山荘風景をメッチャ期待してたんだが マジ残念だったわ。
結局 山荘だけに 三層構造(なんちゃってw 一人ウケる)のトリック殺人風事件展開。
そう 誰も人は死んでませんし、殺人者も居ない。そんな展開なんだが、彼等の演劇事情を聞いてると成るほどねぇと頷いちゃうわ。死ぬ気で演じる所が見せ場なのか。
思ってた映画内容では無かったけども 最後まで見てて心はハッピ-に温まる。そこが良い!
こう言う作品は 最後にもう一度4度目の落としのラストカットを入れておくと良いんだよな~。
例えば、井戸の中の絵が出てなかったけど。実は本当に殺された謎の死体とかのカットを出して終わるとウケるんだけども。それは実は初日行方不明の演出家とかとしたら良いかな。
続編作れちゃう技ね。そんなん無いからさ~ 真面目やね作ってる人達w。
興味ある方は 劇場へどぞ!
主題歌の歌詞の通り…
気になるところはいくつかあったけど主演の重岡さんの演技がめちゃくちゃ好きだったな…特に貴子を部屋に入れて2人で話したあとの、目の奥の感情が上手く読み取れなかったけど、逆にそこで久我に対しての興味をひかれたな……。
でも結局あれは最初から最後まで久我が作り上げた演目なような気もするし、ただ部外者の役を演じていたのか…?主題歌の歌詞の「どこからどこまでフィクション?」とあるように、各々の解釈に委ねられてる結末もそれはそれで面白い。また観に行きます。
期待はずれ
本年一作目の鑑賞でしたが、ミステリーと喧伝していた割には結末や犯人のヒントも早々に提示され、特に感動も衝撃もないまま長々と学芸会的エピローグを見せられた印象。
重岡大毅さんの演技は役に自然な印象、岡山天音さんも好演の印象でしたが、中条あやみさんは転職CMのままの棒立ち演技。森川葵さんは”実力レベチの名女優”という設定に無理があるのか、やたらと重苦しく感情的に大声を出すだけで痛々しい感じがしました。
原作は未読ですが、トリックや謎をストーリーに埋め込もうとすることが前面に立ち過ぎていて、全体的に見ると違和感の多いシナリオであると感じました。
誰かが何かを間違えた感がある
微妙な仕上がりなんだよね。
原作・東野圭吾が良くなかった可能性はある。そこは捨てきれないけど、さすがにここまでヌルい話は書かないと思うの。
監督の飯塚健さんもいい作品撮ってるから大丈夫と思う。
脚本の加藤良太さんがどうなのか知らないけど、公式ホームページは『監督・脚本 飯塚健』だから、そんなに書いてないのかな。
色んなギミックがことごとく外してる感じがするんだよね。
監視カメラ映像をすごく使うんだけど、それによる不穏さとか出てこないの。誰視点なのか最後に分かるんだけど、分かったとて……という感じ。
天井に文字を浮かべて音声合成で読み上げてるのもなんだかなあ。文字のフォントは二種類混ぜてるけど、そのセンスもどうであったか。
役者の良さもほぼ活きてないの。このキャスティングでこの話は難しかったのでは。
そこまでメジャーじゃない劇団の俳優さんでやった方が、リアル感がでたんじゃないかと途中で思ったもん。
『水滸』っていう劇団で主演を取るためだけに、ここまで必死になるかなあとも思うのね。
「この劇団で主演はったらすげえぜ!」って宝塚歌劇団しか思いつかないんだけど。
解決編では犯行の動機が語られるんだけど、これ、どっちかっていうと逆恨みだよね。
恨まれる方は、そこまで悪いことしてないと思うよ。
原作ではもう少し納得感あるのかな。脚色で悪くしてる気もする。
ほぼ観るべきところがない作品なんだよね。
これだけの役者を集めて、この作品を作ってしまったら、スタッフの誰かが懺悔の涙を流してるんじゃないかとすら思ったもん。
でも、ミステリの映像化が、多分、難しいんだね。
オドロオドロしい雰囲気出さなきゃいけないから、そんなにコメディタッチでもいけないし。かといってシリアスにいっても、そこまで強いストーリーではない。
金田一耕助を見事に映像化した市川崑とか、ほんとに巨匠だったんだな。
盛り上がらなかった。
何かあまりにも取ってつけたような内容で、驚きもワクワクも何も有りません。
「そして誰もいなくなった」をモチーフにしてるようだけど、その足元にも及ばない陳腐なストーリーでした。本当に東野圭吾原作なの?
推理を解く爽快感が全くない映画でした。
原作からは変わっている印象ですが...
演技派俳優勢ぞろいで、楽しく観ることができました。
途中で少し違和感を感じるところはもれなく最後に伏線回収され、気持ちが良かったです。
結末を知った上でもう1度観たいと思います!
スッカスカのミステリ
大昔に原作を読んだが面白かったので、今更映画化?とは思いつつも劇場鑑賞した。
期待は全くしてなかったのだが、意外にも睡魔に襲われずに最後まで観れた。
しかし、徹底的に軽いノリで重厚さの欠片も無い
安っぽいドラマの様な仕上がりではあった。
まあ、昨今の邦画はこんなもんだろう。
しかし久我は何者なんだ?
芝居は殺し合い?生かし合い?役者はうまく嘘をつく
2024年最初の映画鑑賞は本作品。
東野圭吾のベストセラー小説、というキーワードにひかれ、
映画館へ足を運んだ。
劇団に所属する7人に招待状が届き、大雪で閉ざされた山荘という
シチュエーションでの合宿、そしてオーディション。
ところが連日殺人事件が起こり、残されたメンバーは互いに疑心暗鬼に。
メンバーが山荘内でどのような行動をしているのか、
見取り図で表現しているところとか、
監視カメラ越しの映像などはなかなか面白かった。
幾重にも重なったトリック、三重あたりでムムム、という感じで観ていたけど、
最後の最後は・・・?
よいエンディングなのかもしれないけど、
どれが本当なのだ??事故、車いすは??
とわからなくなった笑
そして、入場者特典を見ると・・・ムムム。
実はもうひとひねり?すべてが芝居なのか?
主題歌に違和感
ツッコミどころは幾つかありましたが、神経質にならず寛容に謎解きを楽しみました。そういった意味では"ガリレオ"のような非の打ち所がない作品ではなかったです。
主役の重岡君は頑張ってたと思います。ただ、エンドロールで流れたWESTさんの主題歌は、作品のイメージからかけ離れ過ぎてて失笑モノでした。
演技の演技。
劇団に所属する俳優の卵男女7人に起こる話。
新作舞台の最終オーディションで合宿する事になった7人、合宿所につくと「閉ざされた山荘」というシチュエーションで、演技審査が監視カメラ越しに観られて始まるが…。
今が旬の俳優さん達で固められた本作だけど、作品は飽きずに観れたんだけど、何だろ!?面白くもなく、つまらなくもなくって感じで正直普通って印象しかないですかね個人的に。
岡山天音さんの特長あるオカッパヘアーはある意味一番印象的かも!(笑)
ただラストの終わり方「ある閉ざされた雪の山荘で」の舞台って形にすり替えた演出は憎かった!
雪で閉ざされてない別荘で
東野圭吾の今から28年も前に発刊された、クローズド・サークル・ミステリー。映画化になると知り、原作本も現在手に取って読み進めている。本日、映画を先に観て、結末を知ってしまったが、東野ミステリーらしくその裏と結末には、人の情と憎悪といったものが交錯したヒューマン・タッチな内容となっている。作品としては、別荘内部のシーンだけが続く低予算作品。映画化するよりは、舞台に向いた内容であると思う。
クローズド・サークルによるミステリーは、本編の中でもアガサ・クリスティーの『そして、誰もいなくなった』が紹介されていたが、それほど珍しいものではない。災害や雪で閉ざされた館に集いし者達が、次々と殺されていく展開で、残された者の恐怖と誰が犯人なのかという謎解きの面白さがある。そして、忘れてはならないのが名探偵の登場。
本作は、雪に閉ざされたと言いながらも、それはあくまでも架空の設定。実質は、劇団の最終オーデションを兼ねての合宿所が舞台というのは、ちょっと興醒め。その合宿所で、演出家が出した課題が、雪で身動きの取れなくなった山荘を仮定し、殺人事件が起きたら、どんなシナリオで、どんな演技をするのかというもの。その様子から、演出家が出演俳優を見定めるというシチュエーション。
合宿所に集ったのは、演出家の劇団員6人とフリー俳優1人。その7人が、3泊4日の実演合宿に入るのだが、朝が明ける度に1人、また1人と消息を絶ち、その中で残された者同士が疑心暗鬼となっていく。そんな状況の中で、唯一人、この状況をしっかりと分析して、名探偵ぶりを発揮し、謎解きに挑んでいく者が現れるのだが…。そこには、出演権をかけ、劇団員同士のし烈な競争と嫉妬、過去の憎悪が隠されていた。
出演者は、WESTの重岡大毅が主演の久我を演じ、昨年公開された『禁じられた遊び』に続いて、俳優としての活躍が目覚ましい。その他には、中条あやみ、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、そして間宮祥太朗等が劇団員役を務め、なかなか生きのよい若手俳優が顔を揃え、脇を固めている。
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