劇場公開日 1946年

「ヒッチコックの最高傑作かもしれない⁉️」疑惑の影 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ヒッチコックの最高傑作かもしれない⁉️

2023年7月25日
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この作品はヒッチコックの最高作かもしれません‼️そーゆー思いが所見以来、私の頭の中を駆け巡っています‼️もうかれこれ30年以上ですが‼️ヒッチコック監督も自作の中で一番好きな作品だと語っておられます‼️大好きだった叔父に向けられた殺人容疑‼️姪は何とか叔父の無実を信じようとするが・・・姪の叔父への興味が疑問へと変わり、不安を覚え、そして疑惑へ、それが確信へと変わり、恐怖へ‼️叔父から姪へ贈られる指輪や、新聞紙が小道具として効果的的に使われてはいますが、別にショッキングな殺人シーンがあるわけでもなく、ヒッチコックのサスペンステクニックが炸裂しているわけでもなく、ブロンド美女が出てくるわけでもありません‼️姪が図書館で新聞紙を発見、叔父が殺人犯だと確信するシーンのサーッと引いていくカメラワークなどは、姪の心理状態をカメラが示した素晴らしいシーンでした‼️ヒッチコックのテクニックと呼べるのはそのシーンくらいで、あとはアメリカのどこにでもある中流家庭の日常生活の中で、叔父と姪の心理戦を淡々と描いているだけなのです‼️それなのに、数あるヒッチコックの名作に負けず劣らず完成度が高いのは、そんな日常生活の描写にサスペンスが盛り込まれているからでしょう‼️それは叔父の異常な人格にもよるのですが、新聞を読もうとした姪の手を力強く握って痛がらせたり、車庫の中で車の排気ガスで姪を窒息死させようとしたり、新聞の取材(実は刑事)を頑なに拒否して姪たちを困らせたり‼️演じるジョセフ・コットンは「第三の男」や「旅愁」などの作品でイイ人のイメージがあるだけに余計怖いですね‼️そして、殺人犯としての叔父を追い詰める姪と、追い詰められる叔父‼️しかし自分の秘密を知った姪を殺そうと叔父が決断したその時から立場が逆転し、命の危険にさらされる姪‼️その心理的な恐怖‼️しかも前述のどこにでもあるアメリカの一般家庭の、幸福な日常生活と同時進行でその恐怖の心理戦が展開する点と、他の家族は何も知らないところが、この映画のスゴいところですね‼️初見の際、特に何も感じなかったオープニングの「メリーウィドー・ワルツ」も2回目鑑賞以降、とてつもなく不気味‼️

活動写真愛好家