「すべてはフェイク」トンソン荘事件の記録 ヨークさんの映画レビュー(感想・評価)
すべてはフェイク
韓国で実際に起こった殺人事件を基に製作されたような雰囲気を出しているフェイクドキュメンタリー映画です。すべてフィクションです。もちろんフィクションで良いのですが、事件を記録したビデオ映像をもう少し工夫してほしかったかなぁと思いました。
韓国特有の降霊儀式やローカル色の強いお寺や建物などを観られたのは良かったです。アジア系ホラーの魅力は、洋館や教会など欧米系だと身近に感じにくい要素が日本とは違うけれども似ている部分もあって良い感じに怖さが増すところ。そういう意味では価値があります。
ただ、ラスト20分くらいまではひたすら地味な取材が続くだけで退屈に感じてしまいました…。
観終わったあとも、なぜそうなったのかという根本的な現象に弱さがあるかなと。
期待値が高かっただけに、残念な想い…。
ホラー系のフェイクドキュメンタリー映画は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」をはじめ「呪詛」などレベルの高い作品がありますし、YouTubeではフェイクドキュメンタリーQなどが不鮮明なアナログ映像の持つ不気味さを見事に評価した映像もあるので、それらと比べると物足りなさを感じました。
あと、「ノロイ」に似てると感じたところも。
ひょっとして白石晃士監督ファン⁉︎
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