潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断

劇場公開日:

潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断

解説

第2次世界大戦中にイタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニが敵国船の乗組員を救助した実話をもとに、戦時下でも失われることのなかった海の男たちの誇りと絆を描いた戦争ドラマ。

1940年10月。イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋へ向かっていた。その途中で遭遇した船籍不明の船を撃沈するが、それは中立国ベルギー船籍の貨物船カバロ号だった。コマンダンテ・カッペリーニのサルバトーレ・トーダロ艦長はカバロ号の乗組員たちを救助して最寄りの港まで運ぶことを決めるが、そのためには自らと部下たちを危険にさらすのを覚悟の上で、潜航を諦めて無防備状態のままイギリス軍の支配海域を航行しなければならず……。

主人公トーダロ艦長役に「シチリアーノ 裏切りの美学」のピエルフランチェスコ・ファビーノ。「堕ちた希望」のエドアルド・デ・アンジェリスが監督を務め、撮影ではイタリア海軍全面協力のもと実物大の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニを再現した。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

2023年製作/121分/G/イタリア・ベルギー合作
原題または英題:Comandante
配給:彩プロ
劇場公開日:2024年7月5日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15

(C)©2023 INDIGO FILM-O’GROOVE-TRAMP LTD-VGROOVE-WISE PICTURES

映画レビュー

3.0美談ではあるが、、、

2024年12月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

映画館で観るつもりだったが、見逃してしまった。たまたま、寄ったレンタルビデオ店で見つけ、借りてみた。戦争映画はスクリーンで見ると迫力があるが、テレビ画面だと寂しい。ただ、この映画は戦闘場面を描く映画ではなかったし、潜水艦映画特有の密室空間での生死を扱う物語でもなかった。

イタリア海軍の潜水艦映画なんて、考えてもいなかった。日本に公開されていなかっただけなのかもしれない。邦画でも潜水艦映画を製作されているはずだが、私の記憶にあるのは「海底軍艦」くらいで、これも潜水艦映画だと言っていいものか疑問だ。

さて、実話をもとに作られたそうだ。1度ならず2度も敵を助けるなんて、信じられない。助けた潜水艦艦長の人間性が描かれているが、結局私には分からなかった。ただ、このような艦長を持った潜水艦員は幸運だっただろうと思う。

それにしても第二次世界大戦でイタリア海軍が所有した潜水艦110余艦で、終戦まで生き延びたは20艦にも満たなかった満たなかったこの厳しい現実。日本の潜水艦も同じようだったろう。

昔、NHKのドキュメンタリーで駆逐艦の爆雷攻撃で日本の潜水艦が海中で爆破される録音を聞いたことがある。何とも悲しかった。

戦争の最中にあっても、敵を助ける人間性は一体何なのか。この映画はそれを描こうとしている努力は認める。ちなみに、このような美談は日本海軍にもあります。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
いなかびと

3.0人間として大切なこと。

2024年12月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

戦争映画ではない気がする

コメントする (0件)
共感した! 0件)
アンバー

 潜水艦映画は、『眼下の敵』以降、数々の名作を生んで来た「外れなし...

2024年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 潜水艦映画は、『眼下の敵』以降、数々の名作を生んで来た「外れなし」のジャンルです。そして近年は、映像技術の進歩と共に海中シーンの緊迫感はますますリアリティを高めて来ました。更に本作は、これまで観た事のなかった、第二次世界大戦中のイタリア海軍の潜水艦物語なのです。これは、期待が高まります。

 ところがです。潜水艦映画でありながら、海上の敵艦との虚々実々の駆け引きも、魚雷発射のハラハラも、艦内で空気が無くなって行く恐怖も殆どなく、宣伝文句である戦場のヒューマニズム物語すら動き出すのは漸く中盤以降になってからなのです。むしろ、イタリアらしい美意識と食文化を背景として、職業軍人たる艦長が綴る虚無的な叙事詩と映りました。そうか、こんな潜水艦映画もあるのかぁ。

 そして邦題に注文。これだと、「コマンダンテ」とは潜水艦の名前の様に響きますが、Comandante = Commander (艦長)の事なのです。潜水艦映画である事をタイトルに謡いたい思いの反映なのでしょうが、ちょっと杜撰なやっつけ仕事じゃないかなぁ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
La Strada

3.5イタリアにはポテトフライ無かったんだ

2024年8月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

萌える

第二次世界大戦中の1940 年 10 月、イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つために地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋に向かっていた。その作戦行動中、船籍不明の貨物船に遭遇した。艦砲を装備し、戦争地帯で灯火管制をしての航行であったためこれを撃沈したが、それは中立国のベルギー船籍の自衛武装を備えた貨物船カバロ号だった。サルヴァトーレ・トーダロ艦長は、敵船は沈めるが、人間は助けよう、とその乗組員たちを救助し、彼らを最寄りの安全な港まで運んでいく決断をした。だが狭い潜水艦の艦内に立ったままでも彼らを収容するスペースはなく、一部屋外に収容した。しかもその決断により、潜水艦で唯一の長所である潜航が出来なくなり、自らと部下たち、さらには艦を危険にさらすのを覚悟のうえで、無防備状態でイギリス軍の支配海域を航行することになった。さてどうなる、という実話に基づく話。

ベルギー人だとわかり、直接の敵ではないとしても、戦時中であり、我が命を考えれば救助による危険性は多大なものだが、サルヴァドーレ艦長は海の男として助ける決断をしたことは英断だったと思う。そして、イギリス艦船から攻撃を受けた際、遭難者を救助してると停戦要求した事は立派な行動だった。
イタリア限定かもしれないが、潜水艦の残存率や、乗組員の生存率の低さに唖然とした。
調べてみると、この潜水艦はイタリア降伏後ドイツや日本に引き継がれ、最後は戦後紀伊水道で海没処分されたらしい。今でも日本の海の底にあるのかな?
イタリア映画らしく、戦争中でも妻を愛する心を描いてたのはさすがというか愛を大切にする国民性なんだろう。リサ役のシルビア・ダミーコはトップレスの裸体も美しかった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
りあの

他のユーザーは「潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断」以外にこんな作品をCheck-inしています。