プリシラのレビュー・感想・評価
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出会ったときは中学生
プリシラから見たスーパースターとの愛と葛藤の日々。
14歳だったというのだから驚く。
エルヴィス側からしたら反論もあるかもしれませんが、ずいぶん勝手な人だったんだな、と。
結婚式までが長い、まだ結婚してなかったのかと思った。
そして彼も彼女も、それぞれに孤独。
子どもが生まれてよかった。
彼女は仕事もさせてもらえなかったみたいだし。
彼が電話したときに家にいてほしいって、昔はそんなふうに束縛されていたんですね。
実際のプリシラはどんな人なのか知らないけど、この映画の彼女はほんとにチャーミング。
衣装もすてき。
あの学校の制服さえもすごくかわいい。
60年代のファッションがいっぱい出てきます。
シャネルやヴァレンティノですって。
恋という名のドラッグ
誰もが憧れる人が自分のものになって、その人好みの自分になって、自分にはその人しかいなくなって...。未知なる広い世界に飛び込んだはずなのに。お人形のような可愛らしい少女の目から、煌めきが失われていく。偶然が産んだ恋。エルヴィスに身を捧げたのはプリシラじゃなかったかもしれない。でも、辿る運命は皆同じなはず。淡々とした物語の展開がプリシラが抱えた恐怖と一致し、押しつぶされるような苦しみを覚える。大佐と妻にも分からなかった、彼の本性。一体、何者だったのだろう。
この映画だけだと説明不足だし、非常に物足りない。全編プリシラから見たエルヴィスな訳で、エルヴィスの過去を知らなければ背景が分からないし、彼の立たされている状況下から感情移入しようにも出来ない。2年前に公開された「エルヴィス」とのセット鑑賞が必須。あの映画がよく出来すぎて、どちらにせよ本作が目劣りしてしまうけど、この男を知るにはあの映画もこの映画も凄く意味があると思う。
いやぁ、確かにセットや映像、音楽に演出まで全て地味ですけど、プリシラを演じたケイリー・スピーニーにとにかく心奪われちゃうんで、最終的にはあんま気にならないかな。その先が見たかったけどね!
エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラの物語。原作、プロデュースも本人。
既に大スターの24才のエルヴィス・プレスリーがドイツ公演に行った時知り合った14才の少女に一目惚れする。8年後後2人は結婚するのだがこの少女が本作の主人公プリシラ。本人の原作小説、及びこの映画のプロデューサーでもある。 以前に観た『エルヴィス』で妻のプリシラに興味を持ち『プリシラ』を観た。『エルヴィス』はエルヴィス中心に描かれ『プリシラ』はプリシラの目線で描かれているので当たり前かも知れないがプリシラの印象がかなり違う。 『エルヴィス』ではエルヴィスを献身的に支える良き妻の印象が強かった。一方『プリシラ』では、エルヴィスを支えようと思う気持ちとエルヴィスに振り回されて彼の好みに合わせられている自分に疑問を感じ、苦悩するプリシラが描かれる。離婚した妻が書いた原作なので必ずしもエルヴィスは素晴らしいスター、いい人には描かれていない。エルヴィスの熱狂的なファンは反発するであろうこの映画、私には面白かった。マネージャーとの関係性とか少し分かりにくいので、エルヴィスに詳しい人以外は映画『エルヴィス』を先に観て少し予習される事をお勧めする。
14歳のプリシラがかわいい
ファーストカット
くそキモキモド変態ロリコン犯罪野郎じゃないですかあ…
なんかねえ、
24歳が14歳口説いて数年越しで結婚したんです、光源氏ですねえ
って字面だけだと、年の差あっても二人が幸せなら…芸能人なんてこんなもんかな、で済むんですが、こう、映像で、緻密に、こうナンパしてこう口説いてキスして豪邸呼んで口説いてベッド座らせてって見せられると、
キッッッモロリコン死ねよってなりますね。
もう親の気持ちなんでね。この歳だとね。
いや、14歳で超ビッグネームイケメン芸能人にパーティ呼ばれて気に入られて…乙女が夢見る少女漫画そのものですよね。分かるよ、分かる分かる。
でもキッッッモいわ!!
金持っててイケメンで才能溢れてて、でもメンタルよわよわで母性くすぐられてキュンキュンなんてやっぱり二次元だけでええんやわ。
あーゆーのとは三年くらい「キャーエルビスと恋人しちゃった♥️」って楽しんだあと「それでは…」って別れた方が幸せですわ。
映像はキレイでレトロな雰囲気が楽しめましたが、お話としては淡々として最後はどことなく尻切れトンボだったかも。
エルヴィス好みの女になりました
スーパースターの恋人ならではの幸せと苦悩という視点で描かれていてとても興味深い映画でした。
でもこの映画は、エルビス・プレスリーの人生のことを知っているうえで観たほうが断然に面白いんじゃないかなぁ~。
スーパースターならではのエルヴィスのプレッシャーや苦悩、人気絶頂からの転落などがこの映画ではあまり深くは描かれていないので、そのあたりを知っているとよりプリシアとの関係性が理解できるので面白いです。
幅広い年代のプリシラを演じたケイリー・スピーニーはとても魅力的でした。でもエルビス好みの女になるために髪を黒く染めて濃いアイメイクをして無地のドレスを着ている時より、ブロンドの髪のナチュラルメイクのほうが似合っていると思いました。
エルヴィスからの自立
13歳の少女と結婚していたジェリー・リー・ルイスと比べてエルヴィスは健全にプリシラと向き合っていたかと思いきや、一番モヤモヤするのは結婚前に肉体関係は無かったのか、接吻だけでも未成年ならダメでしょ!?
まぁこの前のオースティン・バトラーよりは似ているがカート・ラッセルも演じていた訳で誰が演ってもそれなりになるのだろうシ!?
絶大なるスターの脇に存在する人物、そこにスポットを当てても地味ながら、日本でも有名な芸能人と結婚した一般人の女性には頷けたり?一般家庭でも旦那がそんな感じなら女性はプリシラに共感出来たりも??
話の進み具合がテンポ悪過ぎで時代に合わせない音楽が意表を突いた演出のようで斬新さは感じられない、興味深い人物像ながら淡々と基本的には何も起こらない展開に物語の起伏が足らず、ソフィア・コッポラも下降気味に親父さんの『メガロポリス』が待ち遠しい!!
まるでマンガのような恋の始まりから
スーパースターと14才の女の子の恋、まるでマンガのよう
プリシアがエルビス・プレスリーと出会い、恋をして結婚してという、言ってみればそれだけのストーリーではあるけど、プリシア目線でのスーパースターとの恋の幸せや孤独がよく伝わりました
前半は丁寧に描かれているので良かったと思いますが、後半が急展開で「何でそうなった?」とかなり強引に思えました
2人の気持ちのすれ違いからプリシアの決断まで前半くらい丁寧にしてくれてたらもっと良かったかなと思います
エルビス・プレスリーはあの見掛けとスーパースターって事だけ知ってる程度でほとんど知らなかったので、最初は14才の女の子相手にってひいたけど、とても誠実な付き合い方だったのでかなりの好印象になりました
ただプリシアらしさを認めず、自分の物のような扱い方はひどかったです
プリシアにしてみれば自分の選択とはいえ、親元から離れ友達もできず自由もない孤独な生活、愛しくれているエルビスと一緒にいられても自分らしさは認められず、噂には不安になり、スーパースターとの恋と引き換えになくしたものもいっぱい
普通の女の子としての人生とどっちが幸せだったのかなと思ったりもしました
あの頃のファッションがほんとステキでした
プリシラのシンデレラ・ストーリー
星の数は3.8ぐらい。
エルヴィス・プレスリーと元妻プリシラがどのように出会ったか。最もポピュラーなスターにはありがちなストーリーにも思えるが、再現フィルムのような感じで観られる。
出会いはプリシラが9年生の時。9年生とは?中3?そりゃ両親も反対します。
そんな無垢で純真な女の子が、エルヴィスに見初められ華やかでクレイジーな世界へ飛び込んでいく。
女性なら誰でもエルヴィスのものになりたいと願う。もちろんプリシラもそのうちの1人だったはず。
それがなんとエルヴィスから誘われるなんて!!!その初々しいワクワク感が観てるこちらをドキドキさせる。
あのエルヴィスとあんな間近で会話するなど14歳の娘がどんなに胸が踊ったことか。
2人の仲はどんどん深まるが、色んな背景があり2人のその時(結婚する時)が来るのはプリシラが21歳の時。
ゴージャスで華やかな世界がピークにさしかかると同時に、エルヴィス色に染まるのに疲れを感じるように。
そんな中2人の間に女の子をもうけるが、2人の気持ちはどんどんすれ違っていく。そして別れが来る。
そんな内容だが、プリシラ役のケイリー・スピーニーがめちゃくちゃ可愛かった。子供っぽいプリシラが少しずつ変化していく様も良かった。
そしてエルヴィス役のジェイコブ・エロルディ。エルヴィスに見えましたよね?もともと似てたのか役作りなのか。声とか仕草とかも、エルヴィスに見えてくる。
プリシラの回想録が元になっていて、様々な苦難の末別れたけれども、ずっとエルヴィスを愛す。という様な終わりだったが、私にはこれはエルヴィスと出会ったプリシラという少女のシンデレラストーリーという風に見えた。
余談とは思うが、類いまれなる才能を持ったもののパートナーの目線で、こう言った映画ができ上がるのなら、フレディ・マーキュリーの生涯の恋人、メアリー・オースティンの視点がどういうものだったかというのも見てみたい気がする。
ソフィア・コッポラ監督の演出と美しいケイリー・スピーニーさんの演技に魅了される秀作
エルヴィス・プレスリーさんの妻プリシラさんの結婚から別れまでを描いたドラマ
数年前に「エルヴィス(2022)」を観ましたが、プリシラには気がいかず、全く覚えがありませんでした
本作を観てみるとなかなかのドラマチックな人生だと思いました
スーパースターは本人だけでなく、家族共々プライベートが侵され、自由に行動もできず、幸せとは程遠い人生に自分にはNo thank youだなぁとあらためて痛感しました
本作で最も印象的なのはソフィア・コッポラ監督の演出でした、1950〜70年代の重厚で雰囲気バツグンな画作りと美しい色使い
プリシラの感情や心持ちに連動させた色表現も見事で素晴らしいと思いました
そしてもう1つの本作の魅力はプリシラを演じたケイリー・スピーニーさん、メチャクチャ綺麗で魅力的な女優さんでした
ティーンエイジャーからエルヴィスの妻、そして1児の母までを世代別に見事に演じ分け、見目だけでなくしっかり実力もある今後注目の方だと思います、次回作が今夏全米公開予定の「エイリアン:ロミュラス」ということで、また直ぐに会えそうだし、今後の益々の活躍が楽しみな女優さんです
と、なかなか見ごたえのあるオススメの秀作です
評論家っぽい書き方してみた
映画評っぽく書いてみた。
ソフィア・コッポラ監督、
あえてのアウトサイドワーク『プリシラ』レビュー
エルヴィスとプリシラ:華麗なる栄華と陰影
ソフィア・コッポラ監督最新作『プリシラ』は、エルヴィス・プレスリーとプリシラ・プレスリーの波乱に満ちた人生を描いた伝記映画。
公開前から注目を集めていた本作は、
これまでのコッポラ作品とは一線を画す、
新たな側面を見せる作品となっている。
あえて距離を置く客観的な視点
本作でコッポラ監督が選択したのは、
エルヴィスとプリシラの内面を深く掘り下げることではなく、
あくまで客観的な視点から彼らの軌跡を映し出すことだった。
華やかなステージの裏側にある孤独や葛藤、時代の波に翻弄される二人の苦悩は、
セリフや表情ではなく、
静謐な映像と音楽によって繊細に表現されている。
コッポラ監督の新たな挑戦
これまで、少女たちの瑞々しい感性や複雑な心理を繊細に描いてきたコッポラ監督にとって、本作は新たな挑戦と言えるだろう。
あえて感情移入を促すような演出を避け、
客観的な視点に徹することで、
観客はより自由に作品と向き合い、
自分なりの解釈を導き出すことができる。
評価は分かれるも、印象的な作品
コッポラ監督お得意のテイストとは異なる本作は、賛否両論を呼んでいる。
しかし、従来の伝記映画とは一線を画す独特なスタイルは、
多くの観客に新鮮な印象を与えている。
エルヴィスとプリシラの光と影を浮き彫りにした『プリシラ』は、ソフィア・コッポラ監督の新たな才能を証明する作品と言えるだろう。
作品情報
タイトル:プリシラ
監督:ソフィア・コッポラ
出演:ケイリー・スピーニー、ジェイコブ・エロルディ
公開:2024年4月12日
関連作品
ヴァージン・スーサイズ
ロスト・イン・トランスレーション
SOMEWHERE
ビガイルド 欲望のめざめ
キーワード
ソフィア・コッポラ
エルヴィス・プレスリー
プリシラ・プレスリー
伝記映画
客観的な視点
繊細な表現
新たな挑戦
賛否両論
印象的な作品
時代という潮流に乗れるのか、それとも飲み込まれ沈みゆくのか
ストーリーは別として、エルビスとプリシラ、二人を演じた役者さんのどちらも素敵でした!
ファッションも車も当時を偲ばせてくれて良かっただけに、もう少し深堀りしてくれていたら入り込めたと思うんですよね(エルビスって、ブクブクに肥えたオッサンがパンタロンと両腕から縄のれん見たいな紐をぶら下げているイメージしかないワタシなので……)
ただ、プリシラは薬の誘惑に負けなかったのですね、そして、夫からのモラハラにも自分を見失わなかった。
「女性」という性差ではなく「人間」」という個の部分を認めてほしい、そんなことをあの時代に行えた人間力の強さのようなものを感じました。
反面、「カブトムシ嫌い」とのたまわったエルビスは時代の移り変わりを察知できなかったのかなぁ、寂しくもありました。
大戦後のドイツにあんなにアメ車が走り回っていたのが新鮮でしたね、それとエルビスの激しい貧乏ゆすりが彼の性格の何かの象徴だったのでしょうね。
サラッとしていたけど色々考えたくなる作品でした。
とにかくchillled、全体にカッコいい。
期待度○鑑賞後の満足度◎ ザ・60‘❗60年代の風俗映画として良く出来ているが、何よりもケイリー・スピーニーの好演が光る!後半は何故か時々オードリーヘップバーンの面影が重なって見えた。
①ホィットニー・ヒューストンには悪いが、“I will always love you”が映画で初めて正しい使い方をされた思いがする。
②しかし60年代は色んな意味で興味深い年代だが、女性のファッションも凄い!あのヘルメットの様な、兜の様な髪型!あんなに長くする必要がどうして有るのかわからない付け睫!エリザベス・テイラーも60年代は正にあんな髪型・メイクしてましてねェ。
③エルヴィス・プレスリーの曲をあまり使わずステージで唄っているシーンが殆ど無いのも上手い。
だって此れはエルヴィスの映画ではなくてプリシラの映画だから。
④普通なら描きそうなセックスシーンや出産シーンもスルーしているのも伝記映画としては新鮮。
しかし、女性はすぐ成熟しちゃうのに、男はいつまで経っても男の子だねぇ。
エルヴィスがマザコンだったというのも面白い。
⑤私は殆ど興味はないが、60年代のアメリカ車が好きな人にはたまらない様なクラシックカーがズラリ。
映画で描くべきキャラクターだったのか
う〜ん…ソフィアコッポラの新作なのにあんまり宣伝に力が入ってないように思えたが、なるほど。。ここんとのこレイト鑑賞ではずば抜けて眠かった。
しかしなんで面白そうに思ってしまったのか、この、反キラキラ映画。バズラーマンの大佐とプレスリーがあり、その添え物みたいな奥さん側からみえる何かの物語、時代を刺すような秘話、ドラマがあるのかと思ったらそんなになかった、って感じ。
特徴的なのは本当に孤独だということ。着せ替え人間には友達もいなし両親も面白くないからドラマになってないし、モノローグもないので本当に退屈してしまう。もう形は「人形の家」だとして、割と早い段階で、ここから出ていく=自分をみつけるになるのだとしても、やっぱりプリシラに魅力がなさすぎるのでそこまでがつらい。けど、実在の人物ではどうにもできないか。。いや、なんとかできただろう。とりわけ時代のアイコンたるエルビスの凄さがそんなに伝わってこず、なんの物語かもわからなくなる。例えるなら何もわからないのに嫁がされる最強戦国武将の妻にも似てるし、シンデレラは本当な幸せではなかった、というアンチロマンのストーリーでもあるなら、どこかやっぱり最初の「この胸のときめきを」感や「今夜はひとりぼっちかい」感が欲しかった。まあ半分は眠ってるような頭のになってるのでなんなのだけど
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