「ダグラスと犬の物語」DOGMAN ドッグマン Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
ダグラスと犬の物語
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囚人ダグラス(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が精神科医相手に語っている内容が物語のメインとなっています。
生い立ちが普通ではありませんので、リアルかどうかは判断しかねますが、犬に指示して高価なものを盗んでいたのが事実のように描かれています。
ダグラスの少年時代のエピソード中、檻の内側から見える文字が“DOGMAN”であったという場面が面白いと思いました。
映像にはありませんでしたが、排泄物などを想像すると悲惨すぎます。
氣の毒な状況でしたが、犬との関係は羨ましい限りです。
リュック・ベッソン監督作品は登場人物が魅力的です。
今作は、華々しい犬たちと、不幸な少年時代を過ごした車椅子の女装した中年に焦点を絞っています。そして、人間に失望したダグラスの視点から不条理な世界と不完全な人間を描いています。
ラストの一匹の犬は、ダグラスの指示で親子を守るためにあそこ(精神科医親子の家の前)にいたのでしょう。
ダグラスにも希望と愛が残っていたのだと解釈できます。
ダグラスがステージで披露した歌も印象的ですが、エンディングテーマが最高でした。
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