劇場公開日 2024年3月8日

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「神を信じる神子から、神は全てを奪った。」DOGMAN ドッグマン 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0神を信じる神子から、神は全てを奪った。

2024年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

神は惜しみなく奪う・・・・
神の神子・ダグラスから、
優しい母を!
清潔なベッドを!
そして邪悪な父親は犬小屋に閉じ込める。
ダグラスがDOGにパトカーを教えて、通報させる。
警察官が救助に来たドサクサに父親の撃った流れ弾により
ダグラスは脊椎を損傷して脚の自由を失う。
というように神は多くのものをダグラスから奪った。

しかしDOGたちだけははダグラスを愛して集い大家族を作り
ダグラスの思いのままに動く。
DOGにとっての神はダグラスなのだ。

思い通りにならない人生に犬たちだけが、彼を愛して忠誠を尽くす。

DOGMANを演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズが本当に魅惑的。
女装も美しい、妖しい、艶かしい。
痛々しい拷問具のような膝下の装丁金具。

ケイレブのDOGMANの女装を見ただけで、心を奪われた。
そして音楽がイイ。
ゴッドファーザーの愛のテーマ、
ダグラスが金曜日の夜にキャバレーで歌う
エディット・ピアフのシャンソン
(もちろんアテレコだけどピアフの歌は人生そのもの)

ダグラスが魔法使いのように犬を調教して、
金持ち女宅から宝石を盗んだり、
犬を凶器や猛獣のように悪人を襲わせる数々のシーンは、
黙示録のようだ。

遂に半グレ与太者集団の襲撃を受けて絶体絶命。
ここでも犬たちが熊やライオンや虎のように助けてくれる。
この辺のダグラスはアメコミのアンチヒーローのようだ。

最後の審判に向かうダグラス。
神の神子は御心を信じて
御国に召されたのだろう。

(これだからキリスト教は、訳わからん・・・のだ)

琥珀糖
はるけっとさんのコメント
2024年6月17日

コメントありがとございます♪
すごくうれしいです!
この映画、主演さんだいすきでした〜

はるけっと