「犬とドラァグクィーンの受難オペラ」DOGMAN ドッグマン パングロスさんの映画レビュー(感想・評価)
犬とドラァグクィーンの受難オペラ
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの女装した顔と犬を重ねたアートワークだけ見て鑑賞。
もっとグロいめのバッドテイストな作品かと思ったら、そこまで酷くはなかった。
むしろ、犬の檻を抜け出して施設に入所した少年ダグラスが、恩師ともいうべきサルマとシェークスピア劇に興じたり、ゲイキャバレーでドラァグクィーンとしてデビューした彼が、エディット・ピアフやマレーネ・ディートリッヒ、マリリン・モンローに扮して、リップシンクの芸を魅せるシーンが長かったりで、要は、ある種の(ミュージカルより相応しい)オペラとして楽しめば良さそうだ。
もちろん、ダグラスは、神の名の下に少年時代に虐待され、最後に十字架の影に倒れて息を引き取るのだから、キリストの受難のイメージを重ねている訳だけれど。
まぁ、考察し出せば、いろいろありそうだけど、まずは本作で使われた懐メロの数々を復習することから、作品の反芻を始めるのが良策かと思う。
【参考】※各自URLは検索してください。
『DOGMAN ドッグマン』の挿入曲とサントラ
2023.12.22
※以上、Filmarks投稿を一部修正の上、投稿
パングロスさん、コメントありがとうございます。リップシンク Lip Sync という技術で芸なんですね!ドラァグクイーンにとっては腕の見せどころなんだろうと思いました。パングロスさんの音楽に関する知識の広さと深さに感銘しました!
コメントありがとうございます。
割と自分でも判る曲が多く、ジュークボックス感はありました。タランティーノを引用されてましたが、「パルプフィクション」でDスプリングフィールドを掛けるシーンが好きです。
こんにちは
「口パク」だと悪い意味に聞こえますが、「リップシンク」はそのものが芸なんですね。知りませんでした。全身で朗々と歌い上げるダグラス、確かにミュージカルよりオペラが相応しいようですね
またもコメントありがとうございます。仕事が忙しくてGOLD BOYにいけてません(笑)。レオーネ三部作にも行かないといけないし。
なるほど、ドラァグクイーンはリップシンク芸が王道なんですね。じゃああれはあれでいいのか。なんか歌ってないのに場内涙の大喝采ってイマイチピンとこなかったんですが。またよろしくお願いいたします。