「【自分の持ち合わせる語彙では説明出来ない、大作。】」DOGMAN ドッグマン 芥さんの映画レビュー(感想・評価)
【自分の持ち合わせる語彙では説明出来ない、大作。】
なんの前情報も無しにフラっと映画館に見に行きました。
寝耳に水です。油断していました。こんな不思議な体験が出来る映画は『JOKER』(2019)以来です。
主人公の設定の車椅子、女装、犬のボス。どの設定も在り来りなものでは無いので、字ズラだけ見るとゴチャゴチャっとしている印象を持ちますが、不思議とその設定達が上手く絡み合っていました。それは個人的にはとても形容し難かったです。「取り敢えず見ろ!」としか言えません。
ですが、犬を愛していて犬を家族のように扱っている主人公『ドッグマン』が、犬を使って人殺しをしているシーンを見ると何処かむず痒くなりました。
え?犬を利用して殺人するの?と単純に思ってしまうくらい、殺人をしてしまうことへの主人公の心情も書かれていませんでしたし、作中を通して主人公は良い人の様に描かれていましたが、殺人への良心の呵責が無かったので、不思議な気持ちでした。意外と人間はそのようなものなのかも知れません。外ズラが良くても中身は計り知れない闇に覆われています。それをこの映画で再確認出来ました。
ラストのシーンも最高ですね。教会の影に倒れ込む『ドッグマン』。余す事無い映像美で顔面をぶっ叩かれました。
死ぬまでこの不思議な体験を忘れないようにしたいです。
こんにちは、コメント有難う御座います。
犯罪者は犯罪者でも、同情“してしまう”犯罪者と同情に値しない犯罪者は居ます。僕から見たドッグマンは丁度この中間辺りですかね。
確かに幼少期の辛い経験はわかりますが、もう少しそこの掘り下げが欲しかったです。
悪を持って悪を討つ。ダークヒーローには同情してしまう悲惨な過去が必須です。
こんにちは
そうなんですよね。彼は結果的には犯罪者。
だいすきな犬を巻き込み…
そして犬たちは彼の愛情にただただ忠実に。ラヴリンにその全てを話し死ぬのをわかっていながら十字架に向かう😭
幼少期からのあの環境を生き抜いたこと、大人になっても影響した背景を追うとなんとも切なく辛い物語でもありました🥲