劇場公開日 2024年3月8日

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「衝撃的な作品でした!彼は神になった?」DOGMAN ドッグマン 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5衝撃的な作品でした!彼は神になった?

2024年3月11日
iPhoneアプリから投稿

本作品は、ダークヒーローのイメージのまま、緊張感あふれるストーリー展開に運ばれて、あっという間に見終わってしまいました。主人公は、闘犬業を営む父親の家に生まれましたが、人間や動物に対する愛情のない父親に虐待を受け育ちました。「犬が好き」と言っただけで、犬小屋に長い年月の間監禁されてしまう人生は、一体なんなのでしょうか。そして父親の撃った弾丸で下半身付随になるのです。それでも、彼は施設に移り、勉強をし、シェイクスピアを教えてくれた若い女教師サルマに恋をします。やがて恋に敗れてしまいますが、犬を保護する仕事をして生計を立てたり、キャバレーで歌姫として活躍するのです。そして、犬たちを養うために盗賊のようなことをしたり、最後には町のゴロツキとの真っ向勝負となり勝利するのです(バイオレンスアクション)。最後のシーンでは、宗教は果たして人を救うのか、ということを考えさせられ、衝撃が走りました。もちろん、彼は警察に捕まり贖罪の人生を歩まなくてはなりません。とはいえ犯罪者である彼が、最後には宗教的生き方に決別することを選んだ時の笑みは?心に深く残りました。結局キリスト教は、彼を本質的に救うことができなかったのかもしれません。キリスト教よりも、犬の忠実な愛の方が救いであったということを、暗に示している衝撃的作品なのでしょうか。この作品をどう捉えるかは皆さん違うと思います。ただ、どんな捉え方も正解だと言えるでしょう。そして、宇宙の中で幸不幸を考える場合、犬を愛した彼の人生は幸せだったかどうかは、彼が決めることなのでしょう。
追記 犬たちの演技が宝物でした。天才的な行動に涙が出ました。

三輪
三輪さんのコメント
2024年3月11日

そうですか。

肯定派ですね。

ありがとうございます😊

三輪
トミーさんのコメント
2024年3月11日

共感ありがとうございます。
自分には、イヌと共にアウトローな暮らしをしながらも神の御前には頭を垂れるキリスト教徒らしい最期に見えました。

トミー