「ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの見事な歌声に魅了される!」DOGMAN ドッグマン The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの見事な歌声に魅了される!
久し振りのリュック・ベッソン監督作品。
彼が描くフランスアクションなんだな。
“ドッグマン”と呼ばれる女装男の愛と暴力に満ちた切なくも壮絶な人生に生きた半生を描く~
今日は「DOGMAN ドッグマン」の鑑賞です。
この映画、予想を裏切る高評価でしたわ。
前半はダグラス(主人公)が家族からの暴力、虐待に耐え 沢山の犬達と一緒に小屋で隔離生活。普通なら気がオカシクなって死んでそうな環境を生き抜いて、警察に無事に保護される。何とも酷い話。父の放った銃が脊椎を損傷し 歩行や立つことが出来ない車椅子の身体障害者になってしまうのだ。
施設で出会った女性に、シェ-クスピアの戯曲や歌、演技をそして女性のメイクもばっちり教わるのである。元々女装趣味ではなく、生きてゆく為にお金を稼ぐ手段としてそれを遣っているのである。そして犬達との生活を守るために 住む環境も選び身体障害者の一人として自立して生きている。
犬を指示しての大富豪から盗みとかは確かに有ったけども、犬達以外に彼に手を貸す者はいない。完全にダークヒ-ロ-化を作り上げている。
一番驚いたのは、初めてのステ-ジで歌を披露する場面でしょうか。
予想外に素晴らしい歌のステ-ジで 魅了されてしまいます。
そこが素晴らしい所でしょう。
そして 終盤の地元ギャング等の襲撃に対峙し戦う犬と彼。
凄まじい打ち合い、彼のショットガンが炸裂!
この辺りは さすがベッソン監督の作品領域を感じますね。
足が不自由な男の 孤独さ、そして愛。そして彼を慕う犬達。
総てを告白した彼に 神(GOD ⇒ひっくり返ってDOG)の
許しは訪れるのであろうか。
必死に教会屋根上の十字架影を自分の足で目指し歩こうとする彼。
そこに 今までも、これからも自由に生きて行こうとする
彼の本心が伺える。
ご興味ある方は
劇場へどうぞ!