「リュックベッソンの最高傑作だと思う。」DOGMAN ドッグマン MR POPOさんの映画レビュー(感想・評価)
リュックベッソンの最高傑作だと思う。
このところ制作総指揮とか名ばかりでパッとしなかったリュックベッソン。
彼の映画をある程度観てる方なら彼の癖や色づかい、カメラワークやストーリー構成をある程度理解してるから、今回の作品はその彼らしさが円熟みがかかり最近の映画にない心地良さを感じた。
話の軸は宗教的でDOGとGOD。
それに守られて生きた男の半生。
犬の存在は確かにそうだ、唯一の欠点は人間を信じてしまうこと。
登場人物達のベタな演出も含め背景を説明しなくても伝わるのはベッソンの良さ。ストーリーもテンポ良く、トントンと漫画をペラペラとめくる様に進んでいく。
初めて彼の映画を観る人には「なわけない」感が鼻に付くかもしれないが、古参からするとそれさえ彼の世界観で帰ってきたなぁと思ってしまった。
話のレイヤーや古典的な仕掛けは教科書ともいえる。
あと主人公の演技が巧い。手の震えとか目の使い方。しびれました。
変なオシャレさや見栄も抜けて本当に伝えたいことを正面からエンタメしてくれる良作です。
家族で観ても良し、恋人や友達と見ても良し。
その後の感想も意見も別れず盛り上がれるでしょう。
なんだかんだリュックベッソンって偉大なアーティストだな。
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