劇場公開日 2025年2月14日

「一大叙事詩」愛を耕すひと 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5一大叙事詩

2025年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「007/カジノ・ロワイヤル」(06)で強敵ル・シッフルに扮したマッツ・ミケルセンを初めて観たとき、悪役なのにあまりの魅力的な存在感に心を鷲づかみにされた映画ファンの一人ですが、今作もまた、非常に重厚で見応えのある歴史ドラマのど真ん中にミケルセンが鎮座し、先の読めない怒濤の展開に固唾を呑んで魅入ってしまいました。舞台となる18世紀半ばのデンマーク、荒涼とした荒野(ヒース)の自然の厳しさと対比して、人間のちっぽけさがひしひしと伝わってきました。こんな痩せた地を鍬で開墾しようとするケーレン大尉(マッツ・ミケルセン)の無謀とも思える挑戦の前に立ちはだかる広大な自然、さらには歪んだ権力意識をもつ残忍な領主デ・シンケル(シモン・ベンネビヤーグ)との対立を軸に、様々な人間模様が絡み合い、ぐいぐい引き込まれました。予測不能の展開の先にある結末は、まさに驚きと感動があり、しばらく余韻にひたったまま現実世界に戻れないような充実した映画体験でした。

赤ヒゲ
赤ヒゲさんのコメント
2025年3月1日

えーじ様

コメント、ありがとうございます。

>変にマッツが感情的で無く、淡々としている所が逆によかったです
まるで昔の侍の様でした。。

確かにそうでした。私はあまりにもオーバーな芝居がかった演技が苦手なので、マッツさんの淡々としている演技がとてもしっくりきました。

赤ヒゲでした。

赤ヒゲ
えーじさんのコメント
2025年3月1日

沢山の共感ありがとうございます
この映画良かったですよね!
変にマッツが感情的で無く、淡々としている所が逆によかったです
まるで昔の侍の様でした。。

えーじ
赤ヒゲさんのコメント
2025年2月27日

ファランドル様

コメント、ありがとうございます。
確かにとても充実感のある濃厚な作品で、とっても見応えがあり、お得感がありました。1600円もするパンフも珍しいと思いましたが、こちらも充実した内容で買って損はなかったです(笑)。

赤ヒゲでした。

赤ヒゲ
ファランドルさんのコメント
2025年2月24日

いかにも映画ならではの、ドラマチックな内容だったと思います。最近、こういうタイプの洋画、少なくなってきたように思います。

ファランドル