「幸せとは何であるかを問われる映画」愛を耕すひと 竜さんの映画レビュー(感想・評価)
幸せとは何であるかを問われる映画
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素晴らしい映画です。
鑑賞後もカラダが震える。
展開のテンポがいいので、2時間とはとても思えないほど内容が濃い。
しかも、心の揺さぶられる回数が半端ない。
不安と安心が常に繰り返される。
安心がとても短い。
そして、悪役がどこまでも悪役。
権力を悪用しまくって弱者をどこまでも追い込んでいく。
この時代は権力が全て。
人権など関係ない。
そんな間違った世の中を見事に開拓していく主人公。土地だけではなく、権力の間違った方向までも。そして彼は初志貫徹する、軸のブレない男。しかし、非常に心が温かい正義感に溢れた人間だ。だから、話が進むに連れて、彼を応援したくなる。常に無理難題が降り注ぐのを見事に切り抜ける。
人生は全てのものが手に入らないことをこの映画は伝えてくれる。
ハッピーエンドの映画は全てが手に入るような映画が多いが。
たくさんの大切なものから、1番大切なものだけを守る。それは欲や名誉ではない。このタイトルが全てを意味している。
場面の展開もよく考えられている。
こんなに完成度が高い作品はなかなか巡り会えないだろう。
トップの画像がおっさんの写真だけだから興味が削がれて、最初の仕分けで対象外として撥ねられてしまうんだろうか(笑)
本当にもう一度観たい秀作である。
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