オッペンハイマーのレビュー・感想・評価
全677件中、101~120件目を表示
科学者政略家の苦悩
長い!という感想を持たない人はいないだろう。にも関わらず、面白い、考えさせられる。プロジェクトリーダーとしての苦悩、科学と政治のアンマッチによる苦悩、予想外破壊力への苦悩、科学的成果の歴史的意義への苦悩、祖国貢献と政治的意図の板挟み、科学成果への競争と戦果の混同、リーダーシップと(不倫などの)非道徳が混在するキャラ。様々な苦悩!苦悩!がダイナミックな映像・音響で表現されており、マジで怖かった!もはやメンタルにくるホラー映画か。
不倫を繰り返しながら最後は妻に救いを求めるのが、メンタル苦悩の真理か。学問を追究する求道者かと思いきや、国の科学への支援体制への不満や労組活動など政治家としての一面もあり、女たらしで奔放でハンバーガー屋も経営できないと思いきや、家族に手を焼き子育て出来ないし弟を溺愛するヒューマニティもある。メンタルブレイクまで尋問されても祖国を捨てない忠誠心は見事。
ストロースが最後まで何者なのか解らんかったのは私の理解力不足か。原子力委員議長と知って納得。ひたすら悪者として表現されてたが、スケープゴート作りに走るほど、こちらも苦悩してたのであろう。と思うと、純粋すぎる科学者と狡猾な政治家の対比だが、負け戦と知っても引かぬ姿勢が、贖罪なのか。
最終的には、アルバルト師曰く「褒章は君のものでなく彼らのもの」に集約される。名声とは誰のものか。
う〜ん「テネット」の方が解り易くないか?
個人的な話になるけど公開してからGWを迎えるまで「観るよ」と公言しておきながら観なかった「観るよ観るよ詐欺」な映画だったけど(忙しかったのよ)やっと観てきました「オッペンハイマー」を😁
いやしかし難しいねコレは💦
映画初心者さんはある程度の予備知識が無いと(世界大戦中の情勢とかね)内容に置いてかれるのに加えて登場人物がそりゃまぁ多いのよ🌀
ハリウッドの俳優さんの有名所は兎も角(キリアン・マーフィー、ロバート・ダウニー・Jr、マッド・デイモン、ケネス・ブラナー、ジョシュ・ハートネットだけでも渋滞してる)似た骨格の方々が続々出てくるもんで映画観ながら整理するのが大変😫
内容もカラーとモノクロのシーンがあって、モノクロの方が現在で(劇中でのね)カラーが過去を描いてるのを理解するまで少し時間が掛かったし、後半でモノクロをカラーが追い抜くみたいな繋ぎ方してない?
ココもまた混乱したしね😐
んで当のR15だけど期待してたのに何もない🙃
敢えて言うならチョロチョロっとSEXシーンがあるくらい(合わせて1分もない)←期待してない(早漏とかでもない)
ただし、音だけは凄かった😳←コレは映画館だからね
流石に原爆爆破シーンは迫力あったけどコレも言うほど大した事は無かったし🫤
それと「日本人なら観ておけ」みたいなのを耳にしたが別にこの程度なら「はだしのゲン」の方が上だと感じた🤔←結局「正義は米国」の戦争肯定映画にオッペンハイマー氏の言い訳をまぶしてる
早い話、J・ロバート・オッペンハイマーの半生の伝記物語で、栄光と没落とそこからの巻き返しを長尺で観る映画だから、宮崎駿の「君たちはどう生きるか」じゃないけど「どうしてアカデミー賞がもらえたの?」な中身なのさ😅
いや、だからって面白く無かったんじゃないんよ😆
演技合戦的な映画でクリストファー・ノーラン監督のクセ強い映像と言えば何となく察しがつくんじゃないかしらん☺️
でも正直クリストファー・ノーランなら、かの難解映画「テネット」の方がすぐに理解出来たし面白かったかな😬
漸く念願の「オッペンハイマー」を観れて(観るよ観るよ詐欺ではなくなった)マ王的には長かった便秘が解消した気分ですわ✨
あともう1回、後日になるけどアマプラかU-NEXTで観て再考察する予定です🤣
映画館での鑑賞オススメ度★★★☆☆
オップちゃん落ち着きなさい度★★★★★
ノーラン節度★★★★☆←ソーラン節ではない
ここからは鑑賞後日の追記になりますよん✍️
一晩経ってパンフレットとかも見つつ、やっぱりクリストファー・ノーラン監督の作品の中では出来の悪い部類に入るかなぁ、って💦
ていうか日本人って何かと賞とか権威に弱いトコがあるから「アカデミー賞7つ!」て情報に色メガネで皆は観てるんだと思うのよ😐
原子爆弾は膨大なエネルギーがテーマではなく(科学の視点)その殺傷力に軸を置かないと(道徳の視点)被爆国には響かないのが本音かな←響いたと曰わる連中はヒロシマとナガサキの惨状を知らないのかしらん
過去に幾つか核兵器を扱った映画を観たけど、どの作品も圧倒的パワーだけで核兵器の本質と倫理観を描いてない←「ザ・デイ・アフター」「ブロークン・アロー」「トゥルー・ライズ」「ダークナイト ライジング」や各種スパイ映画とかとか(大マケで「トータル・フィアーズ」と「ターミネーター3」くらいかなぁ)
特に日本は東日本大震災での原発事故で改めて放射能の脅威を体感したハズなのに(今尚解決に至っていない)
将棋とかで「全ての自分の駒が前後左右斜めに自由に動けるなら圧勝出来る」と考えた事ってない?
コレってアメリカ式の考え方だと思うのよ😐
でも結局は相手も同じ駒を用意してきて「いざ勝負」となれば······
「映像が凄い」「踏み込んだ映画」とかは過去の映画でも何度か聞いてきた感想であり新しくない🥱
この御時世、観た人間が今一度「戦争」という愚行を考えるムーブメントを起こせない程度なら(マ王も然りだが)やはり「良い映画」とは思えないんだけど😅
劇場で複雑な感情を無言で共有する感覚
よくある自伝ものは小さい頃から死ぬまでで3時間で飽きてしまって、ちょっと自分は苦手なのだけれども、この作品はわりと短期間を描いたもので、集中してみることができた。というより、集中しないとついていけなかった。
もともと話が難しめなうえに、登場人物が多くて馴染みがないうえで、ノーランらしい時系列の存在がはいり、よりわかりにくくなっていた。
頭をフル回転して、作品を受け止めようと全力になれたのも、IMAXで途中で挟まれるVFXと轟音のおかげが大きかった。
苦悩がかなりの振動と光でも描かれており、アクション映画でなくても、IMAXは素晴らしい。
展開としても奇抜なものでなく、想像した範囲ではあるが、理系の自分にとっては、知的なやりとりにとても興奮するうえ、後半部分の、置いてけぼり上等の展開はみものであった。
原爆の扱い方としては、特に言うことないが、劇場でみると、実験から投下の流れで、高揚感と恐ろしさと悲しさの複雑な感情が流れるのが、どことなく観客同士で通じている感覚がして、その体験だけでも劇場に見に行った意味があった。
長さを感じず人の苦悩を感じた
開発者は用途に責任を追わない、訳にはいかなかった。
兵士を家族の元に還す為に原爆を落とした。
それぞれに理由があって、その立場ならどう選択するのかを考えさせられる。
とはいえ、おしりは痛くなりました。
映像の暴力性とともに突きつけられる、善悪とはという問い
映像と音に確信犯的な暴力みがあってこれぞクリストファーノーランという映像だった。
あの緊張と恐怖と刺激を求めてる自分もいる、、
カメラはオッペンハイマーをずっと追いかけているのに、彼がどんな人間なのかをわからせようと、悟らせようとはけしてしない。
キリアンマーフィ演じるオッペンハイマーは、神経質そうでさみしそうでどこか怯えているところもあり。
それはとても人間らしかった。
終始さみしそうなオッペンハイマーの透き通る眼に吸い寄せられる。
原爆の落ちた国に育った私は
それでもこの作品を客観的に観てしまった。
たとえその実やっていることは人殺しであっても、悪魔のような所業であっても
念入りに計画し、準備し、成し遂げた実績には達成感が伴い、それを人と協力しようもんならより大きな喜びがある。
誰かが称賛し、大義や正義を与えてくれるのなら尚更だ。
そのことも私は知っている。
その中の自らの犯した悪業にだけ目を向けられるような心の強い人間はいるのか。きっとそんな奴は事を成し遂げられない。その前に心が壊れる。
科学の発展は、そうやって成し遂げられてきたのかなと。
でも、それでいいのか。
仲間の利益だけを守ろうとする、視野の狭い人間が権力を持つことの恐ろしさ。でもそれを外から計ることなんて誰ができようか。
私は今ですら、あの原爆投下が、原爆開発が、間違っていたとはっきりと言えない。わからない。
大量殺戮についてははっきりとNOといえる。あの原爆の恐ろしさ、悲惨さについてもはっきりとYESと言える。
東京大空襲で10万人が死んだことも恐ろしいことだ。
だからはっきりと、戦争にはNOだと言える。
人間は弱くて愚かで、いとも簡単に踊らされるということ。
狭い価値観で世界を動かしている奴らはきっといる。
口がうまくて、力があって、人を丸め込むのがうまくて、そういう人間であれば私もきっと簡単に騙される。
集団や人間の恐ろしさに目を向けざるを得ない作品であった。
うん、 やはり全然好みじゃないし 入り込めなかった。 邦画だったら...
うん、
やはり全然好みじゃないし
入り込めなかった。
邦画だったらもっと興味を持てたのだろうか、
内容自体に興味が持てないのだろうか、
ただ。成功者と呼ばれる人の妻は強い。とても強く男性を立たせて一歩引いて支えることができるのだと思う。
映像と音楽の融合 ピタッとハマった瞬間に涙が出た 音楽的な効果が前...
映像と音楽の融合
ピタッとハマった瞬間に涙が出た
音楽的な効果が前作よりもっとレベルアップしたような?
日本での上映はセンシティブな内容だけに物議を引き起こしたようだが、むしろ日本人が見るべき映画だと思った
原爆の是非というより、それに至った経緯を主人公の目線で実体験し、広島・長崎がその結果であるということを把握した。
大統領とのシーンが印象的
好きな俳優陣
次々と出てくる大御所たちの登場シーンに胸が高鳴る。
常連俳優人たちもやはり良い。
1人の人の伝記を、映画としてどのように起承転結でまとめるか、難しいだろうと思っていたが、さすがの脚本の面白さ。最後にしっかりまとまった。
伏線というかはわからないが、最後には色々なピースが組み合わさっていく感覚、そしてそれを後押ししてくれる音楽。インターステラーの時にも感じた、高揚感。
見事だった。
いつかグランドシネマサンシャインでもう一度観たい。
蝙蝠
日本人にとってこの作品をフラットな気持ちで見るのは難しいと思うが、この作品は別に博士の苦悩を描いた作品でも、まして平和に対しての啓発映画などでもなく、あくまで「オッペンハイマー事件」についての伝記映画だと認識できるかどうかで大きく評価は変わると思う。
それでもやはり、英国人が監督をし、主役もその妻の役も非米国人というのは引っかかってしまうのだけど。
色々中身について語るのは野暮だと思うので多くは書かないが、とてつもなくよい映画よい演技だったのは確か。
何よりもノーラン作品で重要な脇役を演じ続けてきたキリアンマーフィーがこの超大作で主演を張りオスカーまでとっちゃうのは本当に感慨深いものがある。
ネタバレでもなんでも読んで予習復習が必要な映画
芸術も政治も科学も全ては人間の業なのか、と考えさせられる映画です。
ただ、やはり難解な映画です。素晴らしい映画だとは思いますが、時間も長いし、理解が出来ない部分があるから観ていて感情が動かないところがしばしば。陰謀と策略が渦巻いているのはなんとなくわかるけど、正直一度目で全体像を掴むのは至難でしょう。
女優の方々がアクセントになってるところは良かったです。人間臭い情事や泥沼劇、家庭問題の部分は時代背景などを知らなくても感情移入できるのでは。
日本人として、アメリカの内幕を見ておくのは意義があるかと思います。
この時代の出来事や戦争、政治に興味があるなら観るべきですが、タイトルにも書いたとおり解説に目を通しておくことをおすすめします。
私は好きなアーティストが話題にしていたので観に行きました。観て良かったですが、私の好みとかを考えると点数的にはこうなるかな。
日本の被害のことが出てこないのは、わざとかと思います。それこそ気になって調べたアメリカ人は多いのではないでしょうか。この方が問題へ導くことになるかと。
ノーラン作品を初めて鑑賞したが、、、
あまりにも重たい題材を、あらゆる人物を通してリアルに描き、知り得なかった現実を、オッペンハイマーの表情の変化を通して、ありのままに投げかけた作品。
クリストファーノーランの作品は今回が初めて!
~時間操作された難解な作品ばかり~との事前情報もあり、かなり身構えての鑑賞となった。
最初は状況把握に時間がかかったけれど、得体の知れない原爆の威力を迫力のある映像と、繊細な音響を交えて創り上げていく過程には恐怖を覚えた。現実をしっかりと突きつけた描写に、突然自分の中に今まで感じる機会がなかった日本人としての激しい怒りが込み上げて来たことにとても驚いた。
そして、最後まで気になっていたのは、何と言ってもアインシュタインとのやり取りだ。湖畔で明らかになったシーンは、もっと、、、ずっと観ていたかったし、大きな余韻が残った。
無事にクリストファーノーラン作品デビューを果たした今、回想してみると理解が追いついていない部分が多々あるが、もう一度観たいと思っている自分がいて少し嬉しい!
よし。もう一度観てみよう。
それから他の作品も観てみよう!
ハンバーガー屋の経営も無理だ
第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加した J・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。世界の運命を握ったオッペンハイマーの栄光と没落、その生涯とは。今を生きる私たちに、物語は問いかける(公式サイトより)。
ホロコーストで数百万人のユダヤ人を虐殺し、後年の研究で極めて凡庸な役人だったことが明らかとなったアイヒマンは、「わたしの罪は、従順だったことだ」という言葉を残しているが、本作に登場する核兵器を開発したアメリカの科学者たちも、アイヒマンのように何か一元的な原理に「従順」だった故の蛮行であったかというと、そんなに単純ではない。オッペンハイマーをマンハッタン計画のリーダーに起用した軍将校グローヴスが、かれを評したセリフがそれを象徴する。
「頑固で人の話も聞かないし、女たらしで他人を信用しない。おまけに共産主義者の疑いがある。コイツいいとこなしだ。優秀な物理学者だが優秀な人間ではない。ハンバーガー屋の経営も無理だ」
科学者として真理の探究や愛国心はもとより、功名心、劣等感、不貞相手との歪な関係、共産主義、政治的思惑等、濃淡があり、起伏や深浅のある行動原理がオッペンハイマーだけでなく、登場人物の分だけ交錯して核兵器は出来上がる。
ノーラン監督が、史上最悪の兵器を開発した天才科学者の根底を流れる、ある意味で極めて普通の「人間味」を表現するために用いたメタファーが「眼」と「雨」だ。作中、頻繁に登場するオッペンハイマーへのドリー・インのカメラワークと、荒天や曇天が連なる心象風景が、観客をかれの内側へ不穏感を伴って何度も誘う。
本来はナチスドイツを阻止するために研究開発されたきた核兵器だったが、ヒトラーの自殺によってナチスドイツは崩壊、兵器の開発そのものの必要性が研究者内部から問われ始める。この時、仮想敵を壊滅寸前の日本にすり替えたオッペンハイマーの心中にあったものは、果たして政治か、功名心か、純粋に心血を注いできた研究の成果を見てみたいと思う科学者としての探究心か。投下都市選定の会議で責任者が「リストから京都は外した。文化的価値と…。わたしは新婚旅行で京都に行った。あそこは美しい街だ」という科白にわたしたち日本人は息をのむでしょう。
印象的だったのは、広島・長崎への原爆投下で大戦が終結し、TIME誌の表紙を飾るなど、一躍「時の人」となったオッペンハイマーが大統領執務室に呼ばれ、その功績を称えられる場面。わずか数分のシーンだが、普通の人間味などとうの昔に捨て去ったアメリカ大統領の何とも言えぬ不気味さに背筋が凍る思いがした。後で調べ見てみると、あなただったのね。納得の存在感。
ミステリー小説の読後感
オッペンハイマー。
なによりその音がいい。
ベッケンバウアー、メルテザッカー、シュバインシュタイガー…。おぼえにくそうなのにおぼえてしまう。つい、つぶやきたくなる。唱えたくなる。ブツブツブツ。
短いショットをバンバンつなげて複数のプロットを並行してみせていく。あれ?観ている自分はいまどのプロットにいるんだっけ?と感じさせない。
ひとつのプロットはモノクロで、中心人物が異なる。
タイムリープとも違うんだけれど、時空を区切ってプロットし、破綻なく効率的に最終地点に連れて行き、伏線を回収する。
良質なミステリーを読み終えた後のような爽快感です。
歴史を変えてしまった苦悩
あらゆる意味で歴史や世界を変えてしまった科学者の苦悩と、周囲のさまざまな思惑に没頭する180分。
女好きで、ピュアで、自信家で、どこか能天気で、背負った責任に押しつぶされるオッペンハイマーを味わって欲しい。
これを映画化する志に星5つ。
今も続く戦争と核兵器の思考作品
原子爆弾を開発した天才科学者が巡り合わせの中でそれを作り、そして戦争で投下された後の終戦後「原爆の父」と呼ばれた先にどのような人生があったのか。
オッペンハイマーを中心とした科学者の成功と苦悩と彼をとり巻く人々の物語だ。
前半はカラーとモノクロと時間軸を置いてかれないように観ていたけど気づけば3時間集中して観れました。
物理学300年の集大成が核兵器…
国を守るため自分が開発したものにより予想よりはるかに多くの人が犠牲になった事実を突き付けられるのはとても想像し難い。
いつどこに投下するか判断した訳ではなく直接手を下した訳でなくとも科学者の自分が作ったものであることは変わらない。
そしていつの時代も成功者の周りは色々な思惑が動いている。
もし時代が違っていたら、何かひとつ違っていたら天才科学者はこの世に何を残しただろう。
時間とお金をかけた核実験が成功し国家機密の作業に従事していた人たちが喜ぶシーンはそれが投下された国の未来を知っている(学んでいる)日本人からすると、なんとも形容し難い気持ちになった。
それでも、原子爆弾が作られるまでの事やその後の彼らを知り考える機会になったと思う。
核に対する懸念、心配が恐怖になる
大変見応えありました。3時間という長さを感じさせませんでした。
(でもさすがに、エンドロール途中でトイレに行くため出ました。)
原爆開発計画の掘り下げではなく、原爆開発に携わった主人公を掘り下げた作品です。
原爆投下に際して、オッペンハイマーやその他科学者や政治家の間でどれだけの議論があり、逡巡があったのかどうかという点は、とても気になるところですが、残念ながら作品の中ではそこがポイントではないと思いました。また、作品で描かれたものが事実かどうかはわかりません。ただ、オッペンハイマーの信じた真実を描いたのだと思います。
戦時下の開発競争、そして冷戦へと恐怖と危機がエスカレートしていく中で、各個人の選択はやむを得ない選択をしたのかも知れないが、その結果が破滅への道だということを思い知らされます。
まさに、プロメテウスの火だという言葉が沁みました。
二度と使わせない・使わないために、私たちはどう行動すればよいかを真剣に考えるようになる映画だと思います。
一方で、ゴジラと一緒に超兵器と自分自身を葬った芹沢博士の選択の理解が深まりました。
予習して映画館で観て欲しいです
難解なので、登場人物の予習(オッペンとの関係)も必要だなと感じました。
監督、天才
人間という生き物の見せ方も上手いし、
音楽の素晴らしさ、実験画像のリアルさは映画館で体感して良かったです。
核実験が成功した場面で、無念、悲しさ、畏れ等々の感情を体感出来てことは重要でした。
観ようか迷っているなら、是非観ることをお勧めです。
映画としては大いに評価されるべき作品だが…
さすがアカデミー賞13部門ノミネート作品、全てにおいて観ごたえあり。
クリストファー・ノーラン監督らしく歴史ものでも普通に時間操作しているため、やはりストーリー把握には四苦八苦させられるが、俳優陣の熱演や凝った映像、そして授賞は逃したものの常に緊張感漂う研ぎ澄まされた音響には圧倒される。個人的には「録音賞」授賞にもじゅうぶん値すると感じる。
ただし、映画としては当然大いに評価されるべき作品だとは思うが、やはり日本人としてはとてもつらく悲しくなる作品でもある。
若い人にはお勧めしない
夜暇だったのでフラッと観ました。全体的に時系列が前後しててよく分からないし内容も何言ってんのか全く分かりません。恋人と観に行ったけど、営みシーン出てきて若干気まずかったです。あのシーンいらないです。つまらなすぎて途中で寝てしまったのですが、爆音の爆発音でびっくりして起きました。心臓に悪いです。心臓の弱い方にはおすすめしません。
全677件中、101~120件目を表示