「濃密な3時間」オッペンハイマー マイタケさんの映画レビュー(感想・評価)
濃密な3時間
ノーラン監督の作品としてはストーリー展開と構成が
わかりやすく、オッペンハイマーの人物描写や核開発に
至るまでと、核爆弾が使用された後の苦悩が丁寧に
描かれていたと思います。
作品の中で「広島」「長崎」という言葉がセリフで
発せられた時はとても複雑で緊張した感覚になりました。
演説の途中で被爆者を思わせる女性と、黒くなった遺体が
映し出されますが、冷静な気持ちでは見られません。
被爆地の直接の映像はありませんが、
しっかり非核として描かれていると感じました。
映画の中では描かれていませんが、オッペンハイマーが
戦争終結後、数年して来日していることも興味深いです。
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Mさんのコメント
2024年4月7日
来日したけれど、広島や長崎を訪問することはできなかったと聞きました。
さすがに、訪問したくても行かなかったのでしょうね。
オッペンハイマーが日本に来たと聞いた時、広島と長崎の人々はどんなことを感じたのだろうか、とふと思いました。