青春ジャック 止められるか、俺たちを2のレビュー・感想・評価
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井上淳一監督の芋生悠ジャックはなんとしても止めなければならぬ
若松孝二監督追悼上演の海燕ホテル·ブルーを観に2年前にテアトル新宿へ行ったなぁ。
井浦新らの出演者たちに加えて、足立正生監督もトークショーに登壇。
芋生悠が演じた金本法子。
井上への嫉妬を燻ぶり続ける監督志望のアルバイト。彼女は架空の人物らしい。若松孝二の反骨精神のコアな部分を唯一受け継ぐ人物に思えた。
井浦新演じる若松孝二は懐の深い人間味に重きをおいた陽の部分が多い演出で、番号登録のない黒電話の向こう側にいたあの人の姿も全然出て来ないこともあって、アウトローな側面を金本法子のキャラに練り込んだように感じた。それはビルの屋上でのシーンにおいてもっとも強く感じられた。
やっぱりスゴいよ芋生悠🤩
シネマスコーレの券売のガラス越しに井上を見つめる表情にも凄みがあった。
映画の半分は河合塾。河合塾は名古屋発祥なんですな。塾の宣伝映画を若き日の井上監督が撮ることになったが、結局黙っていられない若松監督を描くことに(笑)。田中麗奈のバーで予備校の名物教師と若松監督を引き合わせる場面、伝説の講師の名前はマキノだった。マキノ雅弘?って思ってしまった。噂の真相の記者もでてきた。
河合塾の宣伝映画は「燃えよ青春の1年」っていう題。
1986年制作。
赤塚不二夫が郵便配達員役で出ていて、エンドロールでその映像が実際に流れる。
竹中直人(ナオト)も若い。
ウナ電?
ウナギイヌつながりか?
キャストの大半が福田村事件とダブっていた。
パンフレットを購入。井上淳一監督(58)にサインしてもらった。読んだら、井上監督は福田村事件と並行してこの映画を作っていて、「ソワレ」でぞっこんになった芋生悠を起用したくてしかたがなかったとのこと。芋生悠のためにというか、宛て書きした架空のキャストなのだろう。よく似た妹役のキャストもお見事。井上監督は映画の中で自分を演じる杉田雷麟を芋生悠に襲わさせることによりその想いを成就させようとしたのか? たぶんあのひともそこのところは見逃してはくれまい。サインもらったけど、これからはライバル視しなくてはいけませんなぁ。それとこれからも油断ならないのは荒井晴彦監督。
今年の映画芸術の年間ベスト&ワーストが楽しみ😎
あの頃を描く青春映画
若松プロの全盛期の映画製作現場を描いた前作とは違い、名古屋に作った映画館をメイン舞台に描いた映画館映画。そして、井上監督の自伝映画的な側面もある。
登場人物は全員、映画に取り憑かれた変人ばかり。だからこそ、全員に愛おしさを感じる。
映画愛に溢れまくっている映画。
そしてあの頃の空気を正確に描いている。レンタルビデオが普及し始め、二番館、名画座が姿を消し始め、ミニシアターが隆盛しだすあの独特な時代。
かと言って、ノスタルジーに浸り過ぎず、青春映画として素晴らしい作品だった。
#青春ジャック
#青春ジャック止められるか俺たちを2
映画の制作と興行の2つの側面から映画愛を表現した作品。 本年度ベスト!!
映画作りや映画館の運営をリアルに表現していた感じの作品。
実話ベースと思わせる展開が素晴らしかった!
1980年代の名古屋が舞台。
当時の街並みや車、ファッションや音楽などで当時にタイムスリップした錯覚に陥る(笑)
井浦新さん演じる映画監督の若松が名古屋にミニシアターを作り、東出昌大さん演じるビデオカメラの営業の木全を支配人として招き入れる感じ。
その映画館に学生の井上と金本(芋生悠さん)がアルバイトで働く設定。
登場人物達の映画を愛する感じを全面に打ち出していて熱い!
特に監督の若松の熱量に圧倒される。井浦新さんの熱い演技が見所。
最近観たアイドルと共同生活する、のんびりした井浦新さんが良かったけど、本作では真逆のキャラで迫力があって引き込まれた。
東出昌大さん演じる木全も熱い!
映画館の収入を上げる為に奔走する姿がリアル。
映画監督を目指す井上が要領悪くも笑えるキャラクター。
金本の予想もしない隠された事実に考えさせられる。
予備校の授業でのビールの差し入れに笑えるも、予備校って面白そうだな(笑)
映画作りと映画館の運営の2つのストーリーが相まって満足度は高めの作品でした!
ミニシアターをもっと応援したくなりました( ´∀`)
木全、映画館始めるってよ
「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」ATG的で時には残酷だった前作とはテイストが全く違っていたのにびっくり。理想と現実との乖離への焦燥、挫折を描いているのは同じなんだけど、ひたすら前向きで肯定的な王道青春映画になってたな、うん、楽しかった。屋上シーンの東出昌大のあるセリフに涙。
「桐島、部活やめるってよ」で主人公の映画オタクと対照的なスクールカーストの頂点にいるが空疎感を抱える学生役を演じていた東出昌大が、今作では逆に、映画を愛して、理想の映画館を作るために悪戦苦闘する役を演じているのも面白かったです。
牧野の講義は面白かったなあ
若松孝二が名古屋にひらいた映画館「しねますこーれ」を中心とした群像劇。
ということで、名古屋で生まれ育ち、河合塾で当時の名物講師「現国の牧野」の講義をナマで聞いたことがある世代としては大いにハマる映画だった。 ちなみに木全(きまた)姓ー愛知ローカルでわりといる姓ーの親類もいる。
逆にそういった思い入れがないと、入りこみにくい、やや普遍性には欠ける映画。(いや、面白いけど) ただ若松本人に焦点をあてて、過激なつくりの前作よりは呑み込みやすい。
名古屋が舞台のわりに、ひとびとの会話の名古屋弁成分がちょっと薄かったのは気になった。
井浦は前作に続き、個性的なべらんめいの若松孝二を魅力的に演じていてとてもよかった。
東出は主役よりも、準主役か脇にまわるとおとなしめなキャラクターがハマる気がする。ただし脇だとあの長身が目立ちすぎるかなあ。本作でも井浦との2ショットを除き、他の役者さんと並んだショットは前屈み気味で身長差を小さく見せていたように思えた。
河合塾の牧野の講義は、映画で描かれていたとおり、ビール片手で脱線のし放題。教室には生徒が溢れていた。成田闘争でカブトムシ(機動隊員のこと)相手に丁々発止やりあったこととか、機動隊のバスに火炎瓶で炎上させるにはどこを狙うかなんてアブナイはなしをしてました。現代のポリコレ社会では想像もできないだろうけど。
ただで起きない為に転べ
若松孝二監督が作った名古屋の映画監シネマスコーレとそこで働く映画好きな人達の話。
1982年、文芸坐で働いていたが辞めて結婚し、名古屋で就職していた木全に若松孝二から電話がかかってきて、自分が作る映画館の支配人になって欲しいと持ちかけられて巻き起こっていくストーリー。
前作では若松孝二監督達のもとで一緒に映画をつくる吉積めぐみに足立正生他少々だったけれど、今作では若松孝二のもとで映画を作りたい井上淳一と彼に嫉妬する金本法子、そして劇場を運営する木全純治という構図。
続編ということではあるけれど、監督も違うし毛色も全然違う印象で、当時の時代を背景にしつつも単純に悩める映画好きな若者達と若者の手助けをする若松孝二という感じ。
前作も嫌いではなかったけれど、今作は小難しい事言わず面白い映画だったし、前作を観ていなくても楽しめるつくり。
ただ、ラストのタイトルバックの後は前作をみていないとわからず、みているとちょい胸熱な感じかな。
エンドロールで燃えろ青春の一年が少々…自分は観賞したことないので結構気になった。
ただで起きないために転ぶ
今回もミーハー気分で舞台挨拶付き上映を鑑賞
若松監督も井上監督も知らなかったが、
井浦新、東出昌大、芋生悠の生挨拶を見れてよかった
映画の方は、とても映画愛溢れる熱ーい青春映画
井上少年の映画監督になるという熱い気持ち
それが実現してるってスゴイことです
自分の青春時代と比べちゃいましたね
それにしても井浦新の若松監督の演技はさすがですね
井浦新と言われななければわからない
年は取ったけど転ぶような面白いことみつけたいなあ
映画愛が溢れてる(T_T)
映画が好きで色いろ観てきましたがこんなに映画愛に溢れた映画は無いかもしれません。
ミニシアターも好きで、自分には合わなと思う映画もありますが、自分だけの宝物を見つける感覚は、他には例えられないものです。
ミニシアターの応援にも涙してしまいました。
私は、この映画を観るまでは若松監督を知りませんでした。
1作では、しょうもない人だな、と思いましたが、2作目を見ても、しょうもない人だなと思いましたが、カリスマ性とか愛情とか、とても好かれていたのだと泣けました。最後のカットはとにかく良かった。
韓国映画もよくみますが、なるほど、カット割りってなんでも良い訳じゃないんだなと。いろいろとメッセージがこもった作品ですね。
1作目の白石監督も好きな監督で、なんで監督が変わるのかと思いましたが、途中で理由に気が付きました。
唯一、音尾くんを期待してしまったが、残念です。
井浦新も東出昌大ももちろん良かったけど、芋生悠も良かったですね。
テアトル新宿は聖地。
何度か近くて映画を観ていましたが、初めて行きました。
満席とは行きませんが、私よりも先輩のオールドファンが多数。観客が声を上げて笑えるシーンもあり、映画館で観てよかった。見ず知らずの方々ですが、なんか共感。
映画好き、ミニシアター好きは是非映画館で観て欲しいと思いました。
予想より愉快で清潔な映画
佐藤栄作・安保反対・東京五輪や沖縄返還からバブル崩壊まで全てを観てきた全共闘世代の逞しさから生まれた熱量。 ただ起き上がる為にまず転べと教え 反大林と笑い飛ばすユーモアも楽しい。
「監督・脚本 井上純一」
私が映画を趣味にしてから10年弱が経ちますが、前作『止められるか、俺たちを』を劇場鑑賞した2018年を振り返ると、その年の劇場鑑賞作品総数は190本。当時は鑑賞都度のレビューは書いておりませんでしたし、休日には1日に数本梯子することもあって、今に比べると若くて体力、記憶力があったとはいえ、少々「雑な観方」であったことは否めません。
そもそも前作については「白石和彌監督作品」というのが劇場鑑賞を決めた理由であり、正直、若松孝二監督については「いくつかの監督作品について鑑賞した記憶がある」程度の知識で、あまり思い入れがなかったと思います。その後は若松監督や本作に名前が出てくる方たちの作品も観て知り、今回は逆に(井上)監督ではなく「若松孝二への興味」からすぐに劇場鑑賞を決め、公開週の土曜にテアトル新宿へ遠征です。
鑑賞した感想は、思いのほか良かったです。それはまず前述したとおり、私自身が映画を当時よりも多く観て知ったことが一つ。そして、71年生まれ(年号で言うと若松監督に聞き返されます)にとって、本作の時代感に明るいことが一つ。さらに、前作の作品性が少々暗い印象だったこともあり、本作のたまに笑える雰囲気が意外に感じつつもむしろ好印象で、劇場の雰囲気も良かった気がします。また、こう書くと「観る人を選ぶ」と思われそうですが、そこも前作よりもいい意味で万人受けする作品に仕上がっていると思われます。
そして井上監督が脚本、プロデューサーを務めた『福田村事件(23)』繋がりですね。前作からさらにアップグレードされた憑依演技の井浦さんがサイコウなことは言うまでもなく、相変わらずのヘタウマな味わいの東出さん、そして今回も東出さんのパートナー役、コムアイさん。さらに小さい役ですが「バーのママ役」田中麗奈さんの見過ごせない女っぷりは、なるほどあの時代の脂ののったオジサマ方が通う店として説得力があります。
そして終盤、下手を打つと「蛇足」に成りかねない演出ですが、井上監督の若松監督に対するリスペクトや愛を感じ、想像を超えて感動します。「今回は井上監督ではなく」なんて、井上監督、申し訳ありませんでしたと思いつつ、流れるエンドクレジットにジーンとしていると最後に「監督・脚本 井上純一」。正直思わず泣きそうになりちょっとすぐには立ち上がれませんでした。しみじみと良かったです。
噂真の岡留
おーばやしをはじめ監督名がどんどん出てくるので、コアな邦画ファンにとってはニヤニヤしどころいっぱいだろう。
イノウエ君の成功物語にしなかったところが良いのだが、杖もつかずに転び放題だった時代、若松・赤塚はじめ筒井康隆・山下洋輔・タモリが疾走していた時代が羨ましくなる。
それにしても東出はもうちょっと何とか…ならんな。
雑談
83年4月名古屋の第二志望大学に入学、開館直後のシネマスコーレ会員番号52番。映研に入り一本だけ監督作もある。劇中で語られたのと同様、その前年に名古屋まで見に行った「爆裂都市」がダメで同時上映の舐めてた「水のないプール」に感動、それをきっかけに「若松孝二」を意識、「俺は手を汚す」もんだ。キネ旬映芸も読み、ピンクやロマンポルノの傑作にも触れた。ただ映画だけがすべてというわけではなく普通に就職してもうすぐ定年を迎える。そんなおいらにとって、この作品は時代背景も含め単純に測れない。そして分厚いパンフレットも読み物として楽しんだ。
映画で特に良かった点は東出昌大。「福田村事件」のエロい青年が、黙っててもあふれるフェロモンをフリーレン張りに消し去り見事に木全さんと化している。そして井浦新はもう若松孝二にしか見えない熱演。
だが嫌だった点も。まず井上の河合塾映画とそれにまつわる出来事の挿話が長すぎたことと金本の扱いが半端なこと。そして砂丘以降のまとめ方は意味不明で雑だ。
フィクションと明言されている金本は映画愛も創作意欲も語るべき葛藤をも抱えた存在であり、井上より若松孝二監督に接する機会も多いはず。サイドストーリーとして彼女を膨らませカタルシスに持って行くこともできたのでは。そして映画秘宝の坪井現支配人のコメント通り、あくまで若松監督と木全支配人の劇場にまつわるストーリーを中心にしたほうが良かったかもしれない。
とはいえおいらの青春のカタワレに触れられ、落涙したことも事実であった。
”映画愛”と”人間愛”溢れる熱き青春映画
若松孝二監督が代表を務めていた若松プロダクションを巡る青春群像劇でした。エンドロールの出演者の順番では、若松監督役を務めた井浦新がトップに来ており、確かに本作の中心には若松監督が間違いなく座ってはいました。ただ物語的には本作の監督を務めた若き日の井上淳一を演じた杉田雷麟と、本作の舞台である名古屋の映画館「シネマスコーレ」でバイトをしていた大学生である金本法子役を演じた芋生悠の2人の若者の物語でした。
”青春”なんていつの日のことかと思うほど遠い昔になった世代の私としても、若松監督やシネマスコーレの支配人である木全純治(東出昌大)という若者を見守る2人の眼を通して井上と金本の2人の若者を観られたせいか、”青春”が実に身近に感じられ、心が沸き立つような感動を覚えました。
特に心地よかったのは、登場人物たちの”映画愛”であり”人間愛”でした。若松監督の器の大きさにまずは魅せられ、サラリーマンを辞めてシネマスコーレの支配人になった木全と彼の妻との夫婦愛に温もりを感じ、映画の世界に身を投じようとする井上の両親の息子に対する優しさに触れ、そしてもがきながらも仲間を見つめた井上や金本の純粋さに遠き”青春”の日を思い出すなどなど、どれをとっても観る者の心を掴んで離さないものでした。
あと、映画の内容とは関係ないものの、封切り初日のテアトル新宿で行われた舞台挨拶の回のチケットを、残り4枚のところギリギリでゲット出来ました。劇場は満員御礼。そして上映終了後に井上監督はじめ、井浦新さんや東出昌大さんをはじめとする出演者や、音楽を担当した宮田岳さんに中野ミホさんが登壇され、一層の盛り上がりを見せました。エンディングテーマの生演奏を聴けたのも僥倖でした。
そんな訳で、内容も良かったし舞台挨拶も非常に印象深いものだったので、本作の評価は★5とします。
舞台挨拶付き上映!
映画館のメルマガで、本日の舞台挨拶を知り、ちょうど仕事休みの日だ~~と行ってきました。ミニシアターのため、俳優さんたちが間近に見られて感無量。
終了後ロビーにいらした有森さんに握手してもらえました~。
前作はガッツリ子育て中につき、映画館から足が遠退き作品自体知らなかったため、慌てて配信で見ました。少しテイストが違いますね。今作は単体でも十分楽しめますが、前作も見ておいて良かったです。
続編である今作は、1980年代が舞台。
若松孝二監督による名古屋の映画館シネマスコーレの立ち上げから運営、そこに関わる人々の物語であり、本作井上監督の若い頃の話。若松監督の追悼作品としても見応えあります。
若松監督を見たことがないにも関わらず、井浦新さんの監督役がそっくりと言いたくなるほどの個性的な演技でクセになりそうです。
こういうおじさんいるいる。クスリと笑えるところも多く、でもパワフルで、迷いがない。
「俺の視界から消えろ」は名ゼリフ。「ピンクを差別するな!」うん、作る側はほんっと大変なんだなって思いました。映画が好き、作る人、見る人、演じる人、経営する人。思いがつまっている映画でした。
井上君が失敗を繰り返し、自分が仕切らなきゃならないのにベテラン(若松監督)に注意される場面。金本さんのくすぶってる苛立ち。
そんな場面が、自分も経験あるので泣けました。泣く映画ではないのかもだけど、人生は悩みがつきません。
杉田君、この役にすごくピッタリな俳優さんでした。
結局、看板の「しねますこーれ」は、カタカナになってないのですね?
*****
本物の河合塾の紹介映画の美加理さんが出ていた「赤い秘密」ってドラマを、当時たまたま見ており、この1作でしか存じ上げなかったから後でパンフで知ってびっくり。
手がかかると睨まれてたのか昇進まで3年→4年に
2024年劇場鑑賞22本目 傑作 78点
テアトル新宿お昼過ぎの初日舞台挨拶にて鑑賞
作品も勿論良かったし、前作より好みだがどちらかというと登壇された20人近くの若松プロの意思を引き継ぐ俳優部の情熱に呑まれた印象が強い
タイトル通り、青く駆け抜ける青春を映画という結晶に閉じ込めるという意味で青春ジャックは良い名前で、それに加えてこのレビューの表題にもある昇進に3年から4年に伸びているのは、若松孝二の映画人としての生きた血から見えた杉田雷麟のパッと見の印象から前作の門脇麦より手がかかると思ってのセリフと同時に、彼女をいったら弟子に置きながら制作をともにしていたが、次第に映画人として生きるギャップは勿論、心身ともに過酷な状況に追いやってしまった多少の負い目もあっての今回は大切に育てたい、一歩下がったアプローチをしていきたいなどの背景が窺える
でも若松孝二の人間味は健在で、昭和のクソジジイの声の抑揚や発声、気性が荒くすぐ見かねて登場して手を出してしまうシーンの数々は、またやってらぁと思いながらも特に撮影のシーンなんかはコントの様で堪らなかった
2-3年後くらいには3をやってほしいね、井浦新監督で
シネマスコーレ
1980年代、監督の若松孝二は、名古屋にミニシアターを作るため動いていた、
シアター名はシネマスコーレ、このシアターと監督に引き寄せられた、映画を愛する人達の物語。
こんな感じの映画です。
名古屋の出身で、脚本家であり監督でもある、井上淳一さんも、青春時代に客として、このシアターに通っていたそうです。
本作は、井上淳一さんの脚本と監督による作品で、監督自身の青春時代も描かれます。
シネマスコーレで行われた先行上映に行ってきましたが、
シネマスコーレの席に座ってシネマスコーレが舞台の映画を観るという、シュールな体験(笑)
面白かったです♪
名古屋人なら、シネマスコーレに通っている人なら、より楽しめます(笑)
井上淳一さんは『福田村事件』の脚本も書かれてますが、
本作のキャスティングは『福田村事件』とカブってて、豪華です(笑)
本作は『止められるか、俺たちを』の続編という事ですが、前作は観ておりません。
でも困らず楽しめました。
前作も観てみようと思います。
今作の舞台「シネマスコーレ」での超先行上映‼︎
若松孝二監督が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台に描いた群像劇。
若松監督が代表を務めた若松プロダクションの黎明期を描いた白石和彌監督作「止められるか、俺たちを」の続編と言って良いかと。
若松監督役は井浦新さんが続投、そして名古屋の映画好きなら知らない人がいない木全支配人を東出昌大さんが演じた。
とにかくお二人のやりとりが超絶面白い。
そして前作で脚本を担当した井上淳一さんの監督・脚本。自身の経験をもとにされたとのこと。
映画監督を目指す若き日の井上さんを杉田雷麟くんが、映画を志しスコーレで働く女子を芋生悠さん💕が演じた。
そう、夢を追う若者たちの青春映画としても十分楽しめた。
まあ、長年スコーレに通っているので強い思い入れがあるのだけど、それを差し引いても映画愛あふれる傑作だと思う。
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