キリング・オブ・ケネス・チェンバレン

劇場公開日:

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン

解説

モーガン・フリーマンが製作総指揮を務め、無実の黒人男性が白人警官に殺害された実在の事件を映画化したサスペンス。殺害までの90分間を実際の事件とほぼ同時間のリアルタイム進行で描き出す。

2011年11月19日、早朝のニューヨーク。双極性障害を患うケネス・チェンバレンは、就寝中に医療用通報装置を誤作動させてしまう。安否確認にやって来た3人の警官に、ケネスはドア越しに通報は間違いだと伝えるが信じてもらえない。最初は穏便に対応していた警官たちは、ドアを開けるのを拒むケネスに不信感を募らせ、次第に高圧的な態度をとるようになっていく。

「ハンニバル」「羊たちの沈黙」のフランキー・フェイソンが主人公ケネス・チェンバレンを熱演し、2021年・第31回ゴッサム・インディペンデント映画賞で主演俳優賞を受賞した。

2019年製作/83分/G/アメリカ
原題または英題:The Killing of Kenneth Chamberlain
配給:AMGエンタテインメント
劇場公開日:2023年9月15日

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映画レビュー

4.0Painful Realtime Drama

2023年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

The Phone Booth of the post-George Floyd era, this is a play-by-play reenactment of police brutality on a black eldery veteran. It's pretty sad to watch, especially since this kind of thing occurs quite regularly in American cities. The film is well-executed with great acting—including the film's editor and producer starring as a cop—though the music goes overboard in creating tension at times.

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Dan Knighton

5.0これが現実

2024年8月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

アメリカ社会が守るのは弱者や正義ではなく、エゴイスティックでバイオレンスな秩序。
アメリカにあるのは自由ではなく、自らの価値観に染まった押し付け。
エゴイスティックでバイオレンスな秩序とアメリカの価値観の押し付けを許容できる人のみが、アメリカではまともな人と評価される。
とても怖い。

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もふすきー

4.0狂う倫理観・道徳観

2024年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2011年に起きた、
無実の黒人男性が白人警官に殺害された実在の事件の映画化。
殺害に至るラストまでの90分をほぼリアルタイム進行で描き出す
ワンシチュエーション作品です。

『福田村事件』と類似した
人間の群集心理というか、どんどん倫理観や道徳観などが狂ってきて、
それが集団に伝播する恐ろしさを、まざまざと描きだしています。

こんなことはおかしい!という警官も2名いるのですが、
それでも止められないのですよね。
本当に恐ろしい、もはやホラーですらあると思いました。

劇中で、ケネス・チェンバレンが殺害された直後に、
実際の音声が流れるのですが、それを聴くと映画の中のフィクションではなく
これは現実なんだということを実感させる演出で、
これまたゾッとした次第です。

でも、こういう作品は観た方がいいなと思っていて、
自分がこの警官たちみたいになっていないか、という
自分自身の客観視の大切さの示唆も得られた作品でした。
90分と短い作品でありながら、終始緊迫感があり、
現実の話でありながらも、実によくできた作品となっています。

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ひでちゃぴん

3.5あんなに対処法なんてあるのか?

2024年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ほぼリアルタイムで黒人男性を白人警官が殺害してしまう実際に起きた事件を映画化。

見ている側としては警官の行動が意味がわからない。あんなことが罷り通ってしまうなんて。また思い出して行き場のない感情が溢れてくる。

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mikyo

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