ナチ刑法175条

劇場公開日:

ナチ刑法175条

解説

かつてドイツで施行されていた同性愛を禁じる「刑法175条」を題材に描いたドキュメンタリー。

1871年に制定され、1994年に撤廃されるまで120年以上にわたって存在した刑法175条。特にナチスドイツ支配下で男性同性愛者は激しく弾圧され、同法によって捕まった約10万人のうち1万から1万5000人が強制収容所へ送られて強制労働や医学実験に供された結果、生存者は約4000人、本作の製作時に生存を確認できたのはわずか10人に満たなかったという。6人のゲイとひとりのレズビアンによる証言を通し、その衝撃的な事実に迫る。

アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した「ハーヴェイ・ミルク」のロブ・エプスタインと、同作のスタッフだったジェフリー・フリードマンが共同で監督を務め、イギリス人俳優ルパート・エベレットがナレーションを担当。2000年・第50回ベルリン国際映画祭で最優秀記録映画賞と審査員特別賞を受賞するなど世界各地で数々の映画賞を獲得した。2024年3月、デジタルリマスター版にて劇場公開。

1999年製作/81分/アメリカ
原題:Paragraph 175
配給:パンドラ
劇場公開日:2024年3月23日

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映画レビュー

3.5想像するより何倍も酷かった

2024年4月14日
iPhoneアプリから投稿

幾重にも重なる差別、迫害。
本当に許せないが、同じ人間の所業なのだ。

まだゲイというアイデンティティにも迷いがあるであろう思春期に、
突然、同性愛の容疑をかけられ、収容される。

自分自身にも迷いがある中で、
自分の中でも引き裂かれる思いの中で、
それ以上に外からも縛られる。

収容所では、
同性愛者の男性が最も低く扱われたのだという。
女性は生殖機能があるからまだマシなんだと。
どれだけ人の尊厳を奪えば気が済むのだろう。
人を身体でしか、機能でしか、語れなくなったら終わりだと思う。

おそらく当事者にはまだまだ言えない
おぞましいことが沢山あるのだろう。
どうか、彼ら彼女らの傷が
消えることは無いだろうけど、一刻も早く癒されてほしい。
きちんとした補償を受けて、回復してほしい。

もうこれ以上、涙を流させるような法律は撤廃されてほしい。

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JYARI

3.5【大いなる自由】の知識に加えて、上乗せで色々学べたし、 また【大い...

2024年3月30日
iPhoneアプリから投稿

【大いなる自由】の知識に加えて、上乗せで色々学べたし、

また【大いなる自由】を見たくなった

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jung