劇場公開日 2025年8月8日

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何も知らない夜のレビュー・感想・評価

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4.0インドの映画は死んだ、、いや生き返ったのかも知れない。

2025年11月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「光と言うもの全て」を見た後、ポスターカッコよかったし時間あったのでこちらも見てみた。「光というもの、、」より自分的にはひっかかった。
監督の学んだ映像系大学の過去の激しかった学生運動ドキュメントを、発見された恋人達の手紙という切り口で構成した映画です。
生々しい白黒や画質の悪い映像と語り口の優しさのコントラストが妙なファンタジー空間を作っている。幻想的なポスターが実に内容にあったてたんだと見終わって納得した。
正直インドの歴史に詳しくは無いが、カーストの問題を抱えてどちらに振っても歪みが生まれあちこちで紛争が起きてる印象がある。昔一度だけ行った事があるんだけど、テロでいま危ないから予定早めて早朝バスで移動するとガイドに叩き起こされた事思い出した。
街道沿いには焼けた車が転がっていた、そんな新婚旅行(^ω^)だった。

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masayasama

4.0命より尊い自由

2025年8月20日
iPhoneアプリから投稿

2016年カースト制、人種や宗教による差別
身分の違いから恋人の両親に引き離されてしまい
なんの音沙汰もなく、そのまま音信不通の恋人
抵抗して欲しかった
かつて私を愛してくれていた恋人へ届くことのない手紙を書き綴った手紙が大学の学生寮から見つかる

デモで女性の警官を見た
押されてすぐ目の前まで来た
警官も労働階級だ
今、彼女と自分を隔てているのは制服一枚だ
でもその制服という隔たりは哀しみと恐怖を抱くほど大きなものだった

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m m

2.0インド夜想曲

2024年9月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

主に不鮮明なモノクロ映像にとりとめのないモノローグがかぶさるというもので、どうやら映画学校の女子学生が恋人に送った手紙という体裁らしい。最初は状況がよく飲み込めないが、次第に学生たちの政府への抗議活動が根底にあることが浮かび上がってくる。
他の某国やまたは別の某国のような権威主義国に比べると、インドはまだ民主国家寄りとの印象を持っていたけれど、この映画を見る限りかなり苛烈な思想弾圧が行われているようだ。現首相のモディはヒンズー教至上主義者で、過去にもいろいろと人権を蹂躙した事件への関与が取り沙汰されていたらしい。もうとっくの昔に解消されたと思っていたカーストによる差別も残っているふうな言及もあるし、(映画の内容とは離れるが)ダウリーやそれに起因する殺人などの前近代的な慣習はITで名を馳せた国とはとても思えない。
嬉し楽し歌って踊ってのボリウッド映画では触れられない、インドの負の一面が窺い知れる映画だった。

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梨剥く侍