ナポレオンのレビュー・感想・評価
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大人数の合戦、斬首された首など、似ているけど「首」よりはこっちかな。
大人数の戦争シーン、マリーアントワネットの斬首シーンなど、映像の迫力があった。性的なシーンがあるところも含め、同時期に観た北野監督作品「首」と似通うところがあったが、真面目で歴史に忠実なのはこっちかな。
偉大でもなく大儀も感じられないナポレオン
王制打倒した後、船頭が多数現れ消えていった混乱のフランスを、ほの暗く灰色の色調で彩る。
戦闘シーンは圧巻、イギリスやロシア入り乱れるワーテルローは関ヶ原もこうであったのかなと思わせる迫力があったが、肝心のナポレオンの描き方はというと、英雄のカリスマ性も戦略家としての知性も描かれず、物足りなかった。
この映画のナポレオンは野獣のように猛々しいわけではなが、名声や地位には飢えている。しかしどこか感情が乾いているように見えた。他人事のような目で、自分自身を観ているようだった。
自分自身の強烈な野心から動くというより、むしろ世間に流されるままに、求められるままに英雄を演じたといってもいい。田舎者であるが故の劣等感から、成り上がりたいという欲望はあるが、フランスのために戦うという大儀は感じられない。
映画は終始ジョセフィーヌとの奇妙な愛憎関係を描いて終わった。
とはいえ、底冷えする瞳をしたホアキン・フェニックスは、かつて映画「グラディエーター」で演じた皇帝ネロの時のようにつかみ所のない恐ろしさも醸し出していたので、真っ当にナポレオンを描く映画に出たらもっと英雄然としていたかもしれない。
うーん、リドリースコット監督は、ナポレオンを信念と大儀なき英雄としてとらえたのだろうか。
それにしてもローマ時代ガリアと蔑まれていたフランス。そのローマの主権を握ったゲルマン人。イングランドに入植したゲルマン系アングロサクソン。そのイングランドが再びフランスにとどめを刺すのが因果だなぁと思う。
リドリースコット86歳の監督作品
エイリアン1やグラデュエイターの監督です。
戦争の天才というところにスポットを当てており、
この監督が適任だと思いました。
私はナポレオンをよく知らなかったので、
歴史の勉強として良い映画でした。
仕方がないですが特に何のオチもない映画です。
1815年の戦争は数万人死んでいます。
この時代の戦争の歩兵とか自殺行為です。
最近日本の特攻隊の映画を見ましたが、
100年前はもっと酷かったのですね。
違反した貴族の首斬り処刑がありました。
民衆の人気集めが目的だそうです。
週刊誌のスキャンダルと同じだなと思いました。
あまり英雄として描かれていないナポレオン
公開したらIMAXで観ようと楽しみにしていた本作。12月は何かと忙しく、なかなか観に行けず、IMAXを逃し、夕方の1日1本に。主婦としてはなかなか行けず、本当にギリギリ公開ラストになんとか鑑賞。でもやはり映画館で観れてよかった。
戦闘シーンはなかなかの迫力、戴冠式も映画館で観れて満足。
ナポレオンをカッコよく描いていないところがいい。肖像画は実物よりカッコよく描かせたとか、言われてきるし、この映画のナポレオンは実物に近いのでは?
エンドロールで各闘いの戦死者の数が表記されていて、英雄というだけでなく、これだけの人を死なせたと思い知らされる。
眠気との激しい戦い
高評価をつけている方々には申し訳ないのですが、私的にはこの手の映画は全く面白みを感じませんでした。
圧巻だといわれた戦闘シーンも数少なく、また、特別すごいとは感じず、300(スリーハンドレッド)の戦闘シーンの方が良かったと思いました。特に前半は眠くて眠くて、大変でした。
そもそもこの映画を観に行こうかと思った時に、なんだか自分には合わないのではないかと嫌な予感を感じてたのですが、自分の直感を信じるべきでした。
残念!
自然な流れ
精巧な絵本を見ているかのような感覚で、ナポレオンの生涯を追うことができました。血なまぐさい場面も美しく、壮大に感じました。
観客が、ある程度のことは知っている、という前提なのか、説明がましくないのが良かったです。
ふと、集中力が欠けそうになるところを、ナポレオンとジョゼフィーヌの夫婦の物語が救ってくれました。
ナポレオンは血が通った人間で、悪魔ではないですよね。
ナポレオン、 后妃・妻ジョゼフィーヌ 、戦争 ドキュメンタリー
ナポレオン
映画館 OSシネマズミント神戸にて鑑賞 2024年1月1日
パンフレット入手
この作品は多くの時間と関係者によるエネルギー、お金がかかっており、登場する俳優の数に圧倒されます。
撮影カメラ11台集められたエキストラは8000人
あまりにも壮大なスケールであり、どこで撮影したのか、と思わず感動してしまいます。
パンフレットも美しいです。
このような作品を鑑賞できることは、幸せな事と感じ、関係各位、感謝いたします。
ナポレオン 后妃・妻ジョゼフィーヌ 戦争 ドキュメンタリー
ナポレオン・ボナパルト(1769~1821)の生涯、妻ジョゼフィーヌ 戦争のドキュメンタリー アメリカ合衆国とイギリスの合作
1789年フランス革命。マリー・アントワネットは斬首刑(ギロチン)に処された。国内は混乱していたが、若き軍人ナポレオンが天才的な軍事力で活躍、皇帝にまで上り詰めた。最愛の妻ジョゼフィーヌとの奇妙な愛憎関係の中で、最高権力を手に何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛けていく。冷酷非道かつ怪物的カリスマ性をもって、ヨーロッパ大陸を勢力下に収めていく。英雄?それとも悪魔?
ナポレオンの結婚相手「ジョゼフィーヌ」
未亡人、子供が二人。元より奔放な性格で別の男と関係を持った。エジプト遠征中のナポレオンは帰国、激怒した。涙ながらにジョゼフィーヌは謝罪する。
ジョゼフィーヌはナポレオンとの離婚のとき
子供ができないからという理由であった。妻ジョゼフィーヌにとっては「屈辱的」ではと感じました。
離婚手続きをするときに、妻ジョゼフィーヌは拒んだ。顔がゆがんだ表情になって、結局サインに応じた。
その後ナポレオンは赤ちゃんができ、元妻ジョゼフィーヌのもとを訪ねた。困惑する表情を見せたが、赤ちゃんを抱っこしてあげたのだ。
そう、その赤ちゃんは、「フランス皇帝・ナポレオン一世」の後継ということだからなのかと
ナポレオンはその後、戦争にのめり込むようになった。
1815年 ワーテルローの戦いで大敗、南大西洋上の孤島 セントヘレナ島へ流刑、死を迎える。残した最後の言葉は 「フランス、陸軍、陸軍総帥、ジョゼフィーヌ」とされている
映画監督が言いたかったのは、コレ
ナポレオンが生涯率いた戦いは61
1793年から1895年の間に300万人以上が戦死
ひとつ、エピソードを追加します。
ベートーヴェン作曲交響曲第3番「英雄」は、ナポレオンのことを指している。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770~1827)はドイツの作曲家
自由、平等、友愛の精神をもち、軍事力で広めようとするナポレオンの姿勢に共感したことで作曲したのが「交響曲第3番「ボナパルト」であった。1804年完成、しかしその直後、ナポレオンが皇帝に即位し激怒したベートーヴェンは「俗物に過ぎなかったか」とナポレオンへの献辞の書かれた表紙を破り捨てた、と言われています。
二人に接点はありませんでしたが、ナポレオンは1歳違いということもあり同じ時代に活躍した人物、お互い意識しあっていたのではと感じます。
なお、この「ベートーヴェン作曲交響曲第3番「英雄」」はぜひとも聴いていただきたい。
堂々としたメロディーラインが特徴的で、実にカッコいい曲はまさにナポレオンであると、感じるのだ。
Apple TV+加入してるとはいえやはりスクリーンでみたいなと思...
Apple TV+加入してるとはいえやはりスクリーンでみたいなと思いラージフォーマットではないがなんとか間に合わせました。
コケてるという話だったけど自分が観た回はほぼ満席だったのはやはりみんなお正月らしい大作を求めてるのか、テレ東が『孤独のグルメ』の再放送ばかりで大型時代劇つくらなくなったせいなのかといろいろ考えさせられました。
映画でナポレオンといえばアベル・ガンスか幻に終わったキューブリックかといったところですが、『バリー・リンドン』意識してるだろうなてショットがあったり、ところどころあるユーモアもキューブリックが撮ったらもっと面白かったのではと考えちゃったりしましたね。まあスクリーンで観られてよかったです。
淡々と
フランス革命後のナポレオンの隆盛と没落について。特に説明も無く淡々と話が進んでいくので、歴史を知らないと置いてけぼりを食らうかも。それから主演のホアキン・フェニックス。「ジョーカー」のイメージもあって期待して映画館に行ったけど、若い時期のナポレオンがあまり若く見えない。老けすぎ。もうちょっと、何とか。
一番印象的だったのが、ジョセフィーヌかな。小ずるいし、貞淑な女でもないけど、人として魅力的だし、いつの間にか味方してた。
戦闘シーンが圧巻、ホアキン・フェニックスの演技は素晴らしい。
さぞ製作費をかけたんだろうな、という映画。戦闘シーンのリアリティがすごい。冒頭のギロチンのシーンから如何にフランスという国が他と違っているのかが改めて理解できる。(移民以外の)フランス人の多くはこの英国人監督による作品を受け入れるのに抵抗があるのではないか?王政を許せず共和政に移行した国が皇帝を誕生させるというのは悪い冗談としか言いようがない。ホアキン・フェニックスの演技は素晴らしい。本当にナポレオンのように見えるくらいだ。エンドロールを見てロケ地がマルタ島であると知った。
ナポレオン
期待して観に行っただけに、がっかり具合が半端なくマックス。今まで観た映画でこれほど眠ってしまった映画はない。この作品、結局何が言いたいのか分からず、ダラダラと時間が過ぎて行った。お昼寝するにはもってこいの映画。
長い。名監督と名優による作品なので、自分の理解力不足とも思うが、長...
長い。名監督と名優による作品なので、自分の理解力不足とも思うが、長くても名作は時間を忘れさせてくれるので、やたらお尻の痛さが気になったこの作品はやっぱりほどほどではないのだろうか。人と人との様々な戦いを描くリドリースコットとしては外せない戦いも多かったのだろうが、長すぎでメッセージ的なポイントが掴みづらかった。
戦略家としては長けていても人としてはヘタレな「決して英雄ではない」ナポレオン、ホアキンが他の映画で見せる強烈なキャラに比較するからかもしれないが、やや不完全燃焼にも思えた。要するにリドリースコットとホアキンならもう少し刺激的なナポレオンを作るんじゃないかと期待したが、「外された」ってことか
たぶんナポレオンはみんなが英雄視するほどのカッコいい奴ではなかったのだろう。史実に忠実に彼を描くとこうなる、と解釈している。収穫は最近、イカれた女の悪役がハマり役と思っていたバネッサ・カービーが好演していたこと
英雄と呼ばれた男の人間味
戦で活躍した人を英雄と呼んでいいのか。戦争で活躍したということはそれだけ多くの人を殺したということだから。個人的にはそんな人間を英雄と呼ぶことに躊躇してしまう。ナポレオンも英雄なのか、殺戮者なのかを判断できる人はいない。見る立場で全く異なってしまうから。
だからナポレオンの功績ではなく、彼が妻のことをどのように愛したのかを描こうとする映画はありなんだと思う。そんな前印象で臨んだ本作。たしかに妻を愛する姿をメインにしてはいたけど、ある程度の範囲で他国を攻め入る姿を見せたり、エンドロールでナポレオンの関わる戦でどれだけの人が亡くなったのかを示すのはどうなんだろう。とても中途半端な印象になってしまった。
彼がジョセフィーヌという女性に翻弄され、真摯に愛したということは伝わった(例えそれが今の時代感覚とはズレていたとしても)。でも、セックスしているときのジョセフィーヌの表情を見ると、単純な愛の物語には見えない。英雄と呼ばれた人間も所詮は一人の男。愛する女性を束縛しようとしたり、うまく言いくるめられたりする姿に妙に人間味を感じてしまう。
ただ、映画としては正直微妙。中盤はかなり退屈に感じてしまった。後半に待ち受けている戦闘シーンがないと愚作と言っても嘘ではないくらい。もう少し工夫をしてくれないとつらい。リドリー・スコット監督にちょっとは期待して観に行っているのだから。
ナポレオンの生涯を知るのには良いが
はっきり言って。封切られる映画館がどんどん狭められている理由が分かった気がする。そもそも、自分が日本人であるが故、外国の歴史はどうでも良い?そんな風に感じられたからだ。ただ一つ見て良かったことは、日本の歴史を考えたことにある。ナポレオンの映画の歴史に置き換えると、その当時諸外国は、外国同士が戦っているのに対し、当時の日本は、まだ大砲や、船などを使用し、諸外国同士の戦、そして近代的戦闘?といった諸外国の戦とは無縁であり、そもそも日本は、鎖国をしていたから自国の中で自国民は守られていたといえば守られていたと言うこと。ペリーが来日してきたのは1853年。討幕の動きが出て明治維新となるまでまだ68年の年月を要する。諸外国との戦いは明治に入ってからであり、そう考えると日本は遅れていたのだなと本気で考える。確かに秀吉のときに朝鮮出兵や、鎌倉時代に元寇があったりとしたわけだが。そう考えると明治維新後の日本の発展は目まぐるしいものであり、第二次世界対戦で負けはしたが、世界相手に立ち向かっていった先人達の絶え間ない努力と地で塗られた歴史の上に今の私達があるのだと痛感した。そういった意味では見てよかった?と思える作品であった。
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