ナポレオンのレビュー・感想・評価
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予告負けしてる印象
ディスり愛
愛しているのかと思うと突然ディスり合いから喧嘩が始まるナポちゃんとジョセフィーヌ。
なんだかんだ愛しつつも子に恵まれないために結局は国家繁栄の妨げになると離婚せざるを得なくなった二人、切ないです。
冒頭の狂気の中のアントワネットの断頭シーン(楽しそうな歌が挿入されるのも良)やロベルピエールの退場、もちろん戦いのシーンは見応えありました。
日本はどういう訳かフランス革命の研究について世界でもかなり熱を入れてやっていると30年近く前に高校の世界史の先生が言ってましたが、鑑賞前にざっくりフランス革命の流れを予習しておくと良いと思います(そこんところ映画は結構端折っていて「ん?」ってなる事が多いですけど)。
野望とプライドと愛欲と嫉妬、生の人間ナポレオンとジョセフィーヌの物語
IMAXレイトショーで観てきました。余りにも有名なので良く知ってる様でいて、実は歴史年表的な事績の羅列以外では、特に人物についてはそれ程よく知らないナポレオン。
野望と嫉妬に苦しむナポレオンと妻ジョセフィーヌを軸にして、メインテーマは劇的な英雄譚というよりも、誰もと同じ人間的弱さをふんだんに持った矛盾を抱えた人物像とその生きざまを炙り出すヒューマンドラマという感じでした。ホアキン・フェニックスとヴァネッサ・カービーの演技がとにかく素晴らしい。この内容で「英雄か、悪魔か」なんて副題は例によって配給会社のセンスの無い宣伝担当が付けただけで『首』の予告編「巨匠北野監督、構想30年!」と同じで観る前に先入観付けられて誤解するから要らんことすな、って感じがします。
これをダラダラ冗長で退屈だとか、もっとテンポの良い一大スペクタクルドラマに寄せて欲しかったと取るかどうかはその方次第でしょうが、でも政戦両略の駆け引きの妙とか、史劇として欲張ると実際には最低でも3部作くらいにしないとナポレオン1世の壮大な事蹟は描き切れないでしょう、アタシは過不足なくバランスが取れてたと思います。
トゥーロン攻囲戦、エジプト遠征、アウステルリッツの3帝会戦、ワーテルローの戦い、など史実でも超有名な「ナポレオンの戦争」の場面は流石リドリースコット監督らしいスケールと臨場感に溢れるものでした。
特にアウステルリッツの3帝会戦のシーンは、なんと約80万〜120万m2に渡る広大な野原の土を掘り、氷の湖の表面を再現、さらにはその上を氷で固めた上で撮影したそうです。
悪魔か英雄か…
マリーアントワネットのギロチンから始まりました。
ダヴィッドの最期の肖像のイメージがあったので、劇中の彼女は気高さより憔悴してるように感じました。これはこれで新しいイメージになりました。
ナポレオンが英雄か悪魔かと問われるとどちらでも無く、筆マメで嫉妬深く愛が重い一方で、ロシアの冬の寒さまでは連戦連勝の軍略の天才です。
そこにはナポレオンの素の姿がありました。
自分はJOKERでホアキンフェニックスの演技を見て役への入り込みにゾクっとしました。
今回のナポレオンではそう感じるシーンは自分にはありませんでした。淡々とナポレオンの人生が進んでいく感じで…
風景、映像、衣装、戦闘シーンはとても鮮明でキレイでした。
心の拠り所、ジョゼフィーヌ
英語版と思えば、、、。
近くの劇場では小さなスクリーンでしか上映してなかったので少し遠出して大きなスクリーン・良い音響の劇場で鑑賞。
スケールが大きいし、戦闘シーンは迫力があるしで、劇場選んで正解でした。
ただ、ブラックレインやエイリアン、テルマ&ルイーズ、ブレードランナーの頃ようなヒリヒリ感がない。キャストも主演の二人以外は魅力がなく、ここから新たに売れる人は出て来ないだろうと思うほど。
歴史物だから中学生くらいでも観られるように、変な描写入れない方が良いと思うけど、リドリー・スコット年取ってから少し下品になってきたかな。
フランス愛を英語で語られてもね。英語版と思えばよいか。
スコセッシにしても、リドリー・スコットにしてもまだまだ現役で大作作ってるのには感服します。
最愛の妻ジョセフィーヌとの愛憎劇
1793年のマリー・アントワネットの処刑シーンで映画は始まる。残酷な断頭台、それに対して歓喜の声を挙げる市民たち。フランス革命でブルボン王朝は滅びるが、その後もフランスの内政は不安定を極める。そんな中、ナポレオンは登場する。他国に戦争をふっかけ勝利し国勢を高めることで市民からの絶大な人気を得る。そして遂には皇帝にまで上り詰める。この映画では彼が戦争に勝ち、力を得ていく過程を淡々と見せていく。一方、フランス革命の粛清によって夫を失った貴族の未亡人ジョセフィーヌとナポレオンの愛憎劇はかなり執拗に描かれる。ナポレオンはジョセフィーヌを愛し、また彼女の愛を求める。だから彼女の不倫に苦しみ、またジョセフィーヌに誉めてもらいたいが故に社会的地位を求めて戦争をしているかのようにも見えた(男って、多かれ少なかれ皆そんなもんか)。ロシア侵攻の失敗やワーテルローの戦いでの敗戦など、迫力満点の映像、大スペクタクルを見せてくれるが、細かい戦況、心理描写などはあまりない。
最後にナポレオンの仕掛けた戦争で失くなった人たちの数が流れる(フランス人の戦死者)。その数字に何を思うか。ナポレオンは果たして英雄だったのか。それとも悪魔だったのか。
タイトルなし(ネタバレ)
映像は素晴らしかった。役者陣の演技も素晴らしい。ただ、面白いのかというと、微妙な気がする。
ナポレオンはジョセフィーヌと結婚したが、二人の間に子供が出来なかった。結婚して15年て離婚。そして新妻との間に子供を作った。それでもナポレオンはジョセフィーヌを愛し続けている。
本作の中心はナポレオンのジョセフィーヌへの愛だ。戦争描写は度々あるが、ナポレオンの功績などを紹介するような内容ではない。
長編なので、映画館で鑑賞を勧める。見て損はないと思う。
私のナポレオン入門
23-141
美に翻弄される男、富・権力を貪欲に追及する女
リアルとにかく色々リアル!
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