ボブ・マーリー ONE LOVEのレビュー・感想・評価
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ただのレゲエのおじさんじゃなかった
ボブ・マーレーのことはほとんど知らなかった。36歳の若さで悪性黒色腫で死んだことも。
エリック·クラプトンが1974年にカバーして大ヒットした I shot Sheriff の作者のジャマイカのレゲエミュージシャンとしか。あとジャマイカで知ってるのはオリンピックのボブスレー。映画にもなった。
ただのレゲエのおじさんだと思っていた(笑)
西田敏行が釣りバカ日誌で岩手の釜石で社長に間違えられ、スーさんの代わりに市民講演したときの晩のレゲエ・ミュージックの宴会芸(裸踊り)
🎵 カマイシ、カマイシ、カマイシ、カマイシ、🎵カマイシ、ナンバーワ〜ン
のほうがよっぽど印象に残っているアリサマ。
1945年生まれ。クラプトンと同い年。
ミュージシャンデビューは1960年だが、アイランドレコードでのメジャーデビューは1973年。クラプトンのヤードバーズデビューが1963年だから約10年遅れ。
ボブの父親はイギリス海軍の軍人で当時60歳。アフリカ系の母親は16歳でボブを産んいるが、0歳の時に離婚。奇しくもクラプトンの母親も16歳で彼を産んだ。クラプトンの父親もカナダの軍人。出征後カナダに帰ったきり戻って来なかった。
妻のリタは一つ年下。女性3人のレゲエグループ、アイ・スリーズとしてボブがマネージメントして、ウェイラーズのバックコーラスもさせていた。1966年に結婚。離婚はしなかったからけども、ホブの婚外子はすごく沢山。一夫多妻制。ある意味ライオンキングですな。
ラスタファリ運動でジャーの化身とされた最後のエチオピア皇帝のハイレ・セラシエ1世を同一視していたのだろう。スマイル・ジャマイカ・コンサートの直後にロンドンに高飛びするボブだが、ハイレ・セラシエ1世もムッソリーニに攻められ、ロンドンに亡命している。イギリス人の父親には複雑な思いがあって、ラスタファリ運動に積極的に参加することで心のバランスを取っていたのだと思う。
リタを演じたラシャーナ・リンチはジャマイカ系イギリス人。女性007実現するか?
ドレッドヘアが銃弾から彼女を救ったというエピソード。なんならオレもやろうと思ったけど、圧倒的に地毛が足りないし、柔らかくなってしまった。
オリビア・コールマン主演のサム・メンデスの2022年の映画エンパイア·オブ・ライトで彼女の若い恋人役のマイケル・ウォードもジャマイカ出身。母親役もイギリスに渡ってきて、女一人で息子を育てていたシングルマザーだったのを思い出した。
レゲエミュージシャンとしてだけでなく時代に翻弄されながらジャマイカのために尽力したことが知れた。ラスタファリのジャーだった。
36歳の生涯は太く短かったが、DNAは充分残した。
1977年に病気の診断がなされ、1979年には日本公演で来日もしている。しかし、1981年5月にマイアミで母親と妻に看取られて亡くなった。
ミュージシャンとして、メジャーになって活躍した期間はほんとに短かった。
映画のハイライトはロンドンでのEXODUSとJammingだったと思う。
主演のキングズリー・ベン=アディルは時折、若い頃のイーサン・ホークにみえてしまった。普段はフォークギター弾いて作曲たりしてたんだとか。
若い頃のボブとリタもよかった。
波乱万丈の人生なのに、映画の出来栄えはアッサリ系だったのが残念。
ものすごい稀にみる傑作です 正に神が人間を使って撮らしめた映画だと、真面目にそう思います
ボブ・マーリー:ONE LOVE
2024年公開
ボブ・マーリーが誰なのか
それは今日では世界の音楽好きならば誰もが知る人物です
ジャマイカのローカルな音楽だったレゲエを世界的なものにしたミュージシャン
クイーンのフレディ・マーキュリーぐらい世界的に有名です
本作の中盤に1960年の映画「栄光への脱出」の主題曲がひょんなことで大音量で流れます
それをきっかけに彼の名曲「エキソダス」が生まれるシーンがあります
その映画の原題は「エキソダス」だったのです
そのアルバム「エキソダス」は1977年に発表され、今もなお様々なロック名盤100選に必ず選ばれています
本作では歌詞もきちんと和訳されほとんどの曲の演奏シーンに合わせて字幕で紹介されます
当たり前?
そりゃそうです
でも日本人に取ってはそれが大変に重要なポイントだったと思います
日本では特別なマニアを除いて、単に夏場にピッタリな、ラムトニックやモヒートを飲みながらファッション的に聴かれる音楽に成り下がっているからです
英語の歌詞を読んでメッセージの内容を分かっている日本人は自分を含めてさほどいなかったのです
そうじゃない!
レゲエとは政治的なメッセージを濃厚に持つ音楽ということは本作を観たならば誰もが理解したはずです
そのメッセージは暴力的な政治対立や分断は不毛だ
武器を置き、過激な言説の応酬は止めよう
こんな果てしない殺し合いの泥沼から脱出しよう
それが「エキソダス」だと言うことです
出エジプト記とラスタの思想によるアフリカへの回帰なんて表面的な理解だということが良くわかります
ボブ・マーリーの生きていた時代のジャマイカだけのことではなく、21世紀の2024年の今この時全世界の人々が必要としているメッセージだったのです
感動しました
素晴らしい傑作だと思います
本作はボブ・マーリーの半生を描く伝記映画です
しかし本作はそれに止まらず、21世紀の世界を私達はどうするのか
どう収拾をつけるのか
それは私達の考え方一つだ
それをテーマにしている映画なのです
本作はカリブ海のジャマイカが舞台で時代は1974年頃から始まります
そして50年後の2024年、南太平洋のニューカレドニアの争乱が連日ニュースに流れています
天国に一番近い島と有名なところだったのに恐ろしいことになっています
カリブ海のジャマイカと南太平洋のニューカレドニア
全く違うようで実は同じことのように思えます
そして「エキソダス」
それが原題の映画「栄光への脱出」はパレスチナ問題の根源を描いている物語でした
こちらも連日ニュースで報道されています
ガザ地区の目を覆うばかりの惨状
ラファへのイスラエル軍の侵攻
その映画の続編が77年後の今現実に起きているのです
全く本作とは関係無いようでつながっていると感じるのです
そして1947年という年の符合
その年はジャマイカが英国領から独立に動きだした年ということを後で知りました
また映画「栄光への脱出」で描かれたのも1947年でした
ニューカレドニアも調べて見ると1947年は今日の紛争につながる因縁のある年だったようです
そしてゴジラ-1.0 も1947年でした
ウクライナとロシアの因縁はもっと古くからありますが、その年にもウクライナ人には忘れられない大きな事件があったそうです
単に今の世界の在り方があらかた固まったのがその年であっただけのことかも知れません
ジャマイカ、ニューカレドニア、パレスチナ、ゴジラ-1.0 、ウクライナ
それでも何かがつながっている
なにかが地上に噴き出でようとして地下深くでもがいている
世界が変わろうとしているのだ
そのように感じるのです
そこに気づかされた時、心から感動にうち震えました
ものすごい稀にみる傑作です
正に神が人間を使って撮らしめた映画だと、真面目にそう思うのです
蛇足
用語解説
ジャー
聖書における唯一絶対神ヤハウェを短縮した呼び方
ラスタファリ
黒人指導者でジャマイカ出身のマーカス・ガーヴェイという人が戦前に唱えた黒人への提言のこと
彼は後にニューヨークに出て「世界黒人地位改善協会」を設立しこう訴えかけました
すなわち
黒人としての誇りを持とう
黒人はアフリカへ帰還しよう
アフリカの王がやがて世界の植民地を解放する
黒人の救世主が現れてアフリカ大陸を統一して、奴隷として世界中に離散した黒人たちを約束の地であるアフリカへと導いてくれる
そう予言したのです
それで戦後独立を回復したエチオピアの皇帝の名前がラス・タファリだったので、彼をその黒人の救世主と見なしてガーヴェイの主張を信じる人々のことをラスタファリ、単にラスタと呼ぶようになったそうです
映画「ブラックパンサー」はこの考えをもとに作られていますね
でもそれよりもっと広義に黒人の自由、平等、人権を信じることという意味の方が近いかも知れません
やけにソフィスティケートされたボブでした
ボブ・マーリーの熱いソウルがひしひしと
音楽伝記ものはやはり臨場感ある音響でとの思いで、劇場にて鑑賞。
期待通り音楽はとても良かった。夏に向けてのレゲエはすごく気分だったし、キングズリー・ベン=アディルの熱演もかなり格好良かった。
ただしストーリー的には、ボブ・マーリーの波乱万丈の人生を描いた割にはちょっとドラマティックさに欠けた印象。もう少し全盛期以外も丁寧に描くべきだったのか。
そして、やむを得ないとは思うがいたるところで信仰的なワードが多用されていて、日本人の私としては意味合いがうまくつかめず置いてけぼり感あり。とても神聖なもののはずが、内輪的に映ってしまい残念。
でも、全体を通してボブ・マーリーの熱いソウルはひしひしと伝わってきて、心が活性化された。
伝記映画ではなくメッセージを伝える為の映画!
前提条件がめちゃくちゃ多い映画です
1ジャマイカの政治的側面
2ボブ・マーリーの宗教的側面
3レゲエという音楽的側面
これらの要素が理解出来ていないととっちらかった印象を受ける人や「ボヘミアン・ラプソディ」「エルビス」と比較して劣って見えるという意見があるのもわかります
ただこの映画の作成はボブ・マーリーの家族だということジャマイカの国民的英雄だということを理解してYouTube等で予習してから見ることをおすすめします
その上で言うと伝説的な場面を描いた
濃厚なメッセージ性の強い映画になります
銃撃事件からの
世界的レゲエアルバム「エクソダス」の完成、
二大政党と二大ギャングの表面的和解
までを描いた作品で
この偉業を音楽の力で達成した
伝説のアーティストのメッセージを受け取りたい方は
劇場に足を運んで欲しいなと思います
果たして今の世界をボブ・マーリーが見たらなんというのでしょうか?
そして今や世界的なアイコンのひとつになった
ボブ・マーリーは何故世界で平和の象徴とされるのか
答えがあります
時代と国の作り出した、アイコンは一人の「人」としてどうあったのか
ジャマイカ版ボヘミアン・ラプソディー?
知ってる事前提の映画なのでは?
映画の出来としては、どうかな、、、
選ばれし者、ボブ・マーリー
今から20年以上前。ジャマイカに旅行した際、ガイドに熱心に案内されたのが、レゲエミュージックの神、ボブ・マーリーだった。それまで私は名前は知っていたがあまり詳しくなく、ジャマイカ人にとってどれだけ大切な存在なのかだけは伝わった。でも遥か昔過ぎて殆ど覚えておらず、あらためて知りたいと思い鑑賞しました。
なんだか、不思議と人類の危機のような時って、救世主のような存在が出てくるものだなと思いました。自分よりも人々を救う為に強い信念のもと、身を危険にさらしても成し遂げようとする。ボブにとってそれが音楽でボブ自身でもあった。
ストーリーはボブの生涯というより、最も重要な時期に焦点を当てている。なぜ世界に知られる存在になったのかも。そこも知りたかったポイントなのでよかった。
世界をひとつに。
この映画を綺麗事と断じるのはやや心苦しいのだが。
レゲエを若干でも聴いていたのは70年代の終わりから80年代初めにかけて。この映画とは時期的にはジャスト重なる。
ただその頃は、ジミー・クリフは通俗的で、ボブ・マーリーはサウンドはソウルやR&Bに近い一方で世界観は重く宗教的であるという印象を持っていた。もっとリズム感が強いものがいいなっていうことでインナー・サークルやサード・ワールドをよく聴いた。だから81年にボブ・マーリーが亡くなった時の記憶もあまり残っていない。(映画の前に予習で「エクソダス」と「ライブ75」を聴いてみた。傑作でした。昔の自分はダメダメリスナーだったと反省)
そんな半可通がいうのはおかしいのかもしれないが、この映画は正直、綺麗事な感じは否めなかった。まず、主演のキングズリー・ベン=アディルからして小綺麗過ぎますね。本人の映像が終盤出てくるので比較するとよく分かるがラスタヘアはもっと小汚いしタバコとガンジャで肌と胃腸を痛めつけているからガリガリでうす汚いしね。
ボブことネスタは白人にルーツがありまた銃撃事件よりも早い段階で欧米に活動拠点を移していた。そんな彼にはジャマイカ国内でもかなりの毀誉褒貶があったと聞いているが映画では触れられていない。
またリタ・マーリーはラスタファリズムにおいてはボブのメンターともいうべき存在であるが映画の中でエチオピア皇太子からの指輪を受け取るところでボブを「ヨゼフ」と呼んでいる。これは重要なシーンでありファミリーの中では彼を預言者として神格化する考えがあるということでこれも綺麗事の一つの表れだと思う。
ジギー・マーリーという人はプロデューサーとしてバランス感覚にとても優れた人なのだと思う。ボブを正しく神々しく描く一方で、人間的欠陥(特に女性関係で)も適宜、配して自然に感じられるレベルで無難に映画をまとめている。それはそれで素晴らしいのだがやっぱりもっと生々しい話を観たかったなとは思う。
最後に、日本版ポスターのキャッチコピーについての文句。「一つの愛が世界を変えた」だって。誰の、誰に対する愛が、世界の何を変えたのか、具体的なイメージをもってコピー書いてますか?いい加減な上っ面だけの言葉を並べないように。映画がやや不完全燃焼だったので八つ当たりする私でした。
ラブ&ピース❤ ❤ ❤
きっとね、知らず知らずのうちに『ボヘミアン・ラプソディ』みたいなストーリーラインを勝手に想像しちゃってたんだと思う。だから、勝手に『思ってたのと違う』ってなった😅
ライブとかやらないんかーい‼️
二党党首の歴史的な握手とか劇中ではやらんのかーい‼️(エンドロールでは見られます)
期待してたのと方向性が違ってたための落胆による低評価。映画が悪いわけではきっとない。exodusは聴いてみたいと思ったよ😊✨✨
大好きなドラマシリーズ『ヴェラ〜信念の女警部〜』で解剖医マーカス役のギングスリー・ベン=アディルが主役だなんて全然気が付かなかったよ💦それくらい上手く化けてるし、ジャマイカ訛りが板につき過ぎ!
2024/5/14開催のジャパンプレミアでのレッドカーペットイベントに初参加したは良き思い出💕
ドラマとして良かったけど、 人気が出るまでの流れもやって欲しかった...
ドラマとして良かったけど、
人気が出るまでの流れもやって欲しかったかな
ラスタって言葉が私の認識とはちょっとだけ違って使われていて、
それに気付けたことで勉強になった
どうでも良いけど、ボブ役が格好良すぎたので、
どんな人か検索してみたら、
素はそうでもなかった
音楽に世界を変える力はあるか?
期待しすぎたのか、物足りなかった
いろんな事が端折り過ぎている様で、駆け足の説明不足感を強く感じました
もう少し丁寧に作るべきでは、というのが一番の感想です
ジャマイカ独立の殺伐とした激動の時代背景というのは理解できるけど、その最中、ボブ・マーリーさんが民衆の心を掴み支持されていったり、政治や内戦に巻き込まれていくほどに重要人物となっていくくだりの描かれ方がとても雑だから、突然不動の人気を得ていたり、暗殺されそうになったり、?がつく展開がしばしばで、イマイチ乗れませんでした
近年のミュージシャン伝記ものに比べ、始めから終わりまでやたらめったら映像とも合っていない、とにかく曲を流しまくれぐらいのノリの印象で萎えた、もう少し名曲の数々を効果的に使ってほしかった
役者の方々はボブ・マーリー役のキングズリー・ベン=アディルさん、その妻リタを演じるラシャーナ・リンチさんはじめ、皆さん頑張っていたと思います、それだけに実に勿体ないと感じました
現代と並行し所々、ボブ&リタの若き日々がフラッシュバックで描かれる、あのシーンはどれも好きです、そこから始めて現代に繋がっていくようなストーリー展開の方が好みだったと思います
Just one love,one love,one goalん?
かつてサード・ワールドのヒット曲ラブアイランド(原題はTry Jah love)の歌詞を訳して何のこっちゃ?となったことがある この映画を見てやっと少し理解しました
政治と音楽が結びつくとミュージシャンにとっては身の危険、ちょっとジョン・レノンかと思った、一般市民にとっては強力なメッセージと成り得るのですね レゲエは南国の平和な音楽だと思っていましたが、認識を改めました それにしてもコンサートセットリスト無しで演るとか凄かった セッションの皆さんのプロプレーヤーぶりにも感心してしまった
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