ボブ・マーリー ONE LOVEのレビュー・感想・評価
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愛と平和と、人々の為の音楽
HIP-HOPが好きなのでこの映画はとてもとても楽しみにしていました。
戦を戦で戦うのではなく、音楽で示していく。
ボブ・マーリーさん、凄すぎる。圧倒されました。
reggaeだけでなく、音楽そのものも、人間という生き物も好きになりました。
ジギー監修のリアリズム
ボブ・マーリーはサッカーがうまい
名前は知ってるけどちゃんと聴いてきていなかったボブ・マーリー。レゲエを学ぶつもりで鑑賞したが、ジャーにラスタファリにと、そもそもテクニカルタームの意味からしてわからず。また、聖人っぽさ、できた人間っぽさを描きながら、浮気癖や嫉妬深さや裏金ちょろまかしでのキレっぷりなどネガティヴ面にはちょい触れるぐらいなので、そのギャップの唐突感に戸惑う。白人父との混血だとかアフリカツアーの意味とかも特に深掘りされずじまい。
そんなわけで、宗教的な歌詞の意味もボブ・マーリーの人間性も彼の人生も最後まであまりよくわからず、メジャー規模での公開ながら、一見さんお断りな印象だった。まあ、アイ・ショット・ザ・シェリフはクラプトンの曲だと思ってたし、リデンプション・ソングもソロ時代のジョー・ストラマーが歌ってたので聴き覚えがあったという人間なので、不勉強なオレも悪いとは思う。結局、一番ノレたのがパンク時代のロンドンのライブシーンで、クラッシュとレゲエの接点がここにあったというのは感じられた。
何も知らなかった
嫌いじゃない
自由の歌、救済の歌
誰よりも、救済を望んでいたのは、ボブ兄ぃだったのかな。名声もあれば人気もある。周りへの影響力も、並みじゃない。てっぺん極めたボブ兄ぃ。それでも、命狙われれば怖いし、大切なパートナーと喧嘩したら、不安になる。因みに、あのキリストさんだって、ユダヤのラビ(指導者)に密告され、ローマの総督に逮捕される前の夜、天なる父に、我が身の試練を嘆き、祈りを捧げたとか。
この映画を観る限り、ボブ兄ぃの最大の敵はお父さんであり、最大の救済も、そのお父さん。そういう意味では、「ボヘミアン・ラプソディー」のフレディに通ずるものがありますね。
誰よりも満たされない思いが、誰よりも、強く救済を望む。結果、誰よりも、多くの他者を救済することになる。だから、レゲエに興味がない私までも、この映画に惹かれました。
音楽が世界を変えるとは、言いません。ただ、音楽が、ヒトを変えることはできるのでは?。
いつになったら、総てがうまくいくのかは、分かりません。でも、私の足だけが、私を前に進める。だとすれば…。
Everything"s gonna be alright…
Everything"s gonna be alright…
追記
先程、配信サイトにて「No woman no cry」を、チェック。この映画観てからこのオリジナルを観ると、何だか複雑な気分になりました。みんな、いろんな思いを込めて、ステージにいたんですね。ついでに、BO GUMBOSの、カバーバージョンも探して下さい。音楽の可能性、無限性に触れることができると思います。
最後の盛り上がりに欠けたが、とてもいい映画だった
レゲエというジャンルの音楽で思い浮かぶアーティストは誰か。間違いなくボブ・マーリーになってしまう。他のバンドやアーティストは知らないけどボブ・マーリーだけは知っている人も多いと思う。それくらい有名で影響力があって伝説になっている人だ。
そんな彼の自伝映画。政情が不安定なジャマイカの状況、命の危険にさらされ国外に出て音楽活動をしたこと、アルバム「エクソダス」の制作、ヨーロッパツアー、協調を訴えるジャマイカでのコンサート開催。ちゃんとデビュー前の彼や出自についても触れながら彼の人間像を浮かび上がらせる脚本はよかった。主演のキングズリー・ベン=アディルは違和感なく、ちゃんとボブ・マーリー感が出ていたし、ライブの歌唱シーンもそれっぽかった。
そして音楽が素晴らしかった。これも大事。息子がプロデュースしているだけあってちゃんとしてた(ただ、父親にジギーと呼ばせすぎだったけど)。レコーディングや家でジャムったり、ライブで演奏するシーンがどれもいい。ロンドンに行ってるときにはThe Clashのライブを観たことも驚いた。The Clashがレゲエやスカのリズムを取り入れることを考えるととても面白いシーンだ。
全体を通してとてもいい映画だという感想を持ったのだが、最後のコンサートで演奏シーンを省略したことが唯一残念だった。ここで終わり?と、ちょっと肩透かしをくらった感じだ。正直最後の盛り上がりに欠けた気がする。いや、本当にもったいない。
自伝とは言い難いけど
もっと良い作品に出来たのでは
何よりも、聞こえてくる音楽、リズムの心地よさ、じっくり堪能できまし...
音楽がよかった
ボブ・マーリーの歌と思想
ボブ・マーリーの生涯を、母国ジャマイカで銃撃された後、イギリスに渡って世界的成功を収め、母国に凱旋するまでの数年間にスポットを当てて描いている。
フラッシュバックのように、幼少期の姿や妻リタとともに音楽を始めた頃の出来事、さらには幻想シーンが挿入されていて、物語としては追いかけづらい。また、彼の思想の根幹であるラスタファリについての説明がないので、スッとは入っていけない。特にエチオピアとの関係について。
今回の映画化に当たって、彼の妻と息子が深く関わったとのことなので、映画としてのわかり易さよりも、彼の生き様や考えをできるだけありのままに伝えたかったのだろう。
初めて彼の歌を聴いた頃、歌詞がずいぶん扇動的に感じられたが、背景となるジャマイカの社会情勢を知ると、理解ができる。対立・分断を超えて、一つになろうと心底願っていたということか。
音楽シーンでは、メンバーとジャムで曲を作っていくところなど面白かったが、イメージと違って最も印象深いのは、妻や子供たちを前にした弾き語りのシーン。個人的にも、彼の歌の中で、ラブソングが好きだ。
説明不足?
名曲の無駄遣い
私は高校大学とダンスホールに魅力されて、2000年代をレゲエと共に過ごしました。もちろんマイティクラウンも、ストーンラブも、デビッドロディガンも、ブラックチャイニーも。。と言った著名サウンドは生で体感した身です。
それと同時に映画ファンでもあり、ピーク時は年50本近く劇場に足を運んでいました。
そんな私にとってこちらの作品はもう、男子中高生で言うところのラーメンチャーハンセット。わかりにくくてすみません。要するに好きなものの寄せ集めな訳です。
てことで観ないわけにはいかんだろう!となり、子供を恐る恐る嫁に預けて鑑賞。
以下感想です。
まず、全体に漂う説明不足感と、時間の使い方の下手さが気になりました。
ラスタの思想については、私はレゲエを通してある程度の理解がありつつ鑑賞しましたが、おそらく予備知識が無いと文化的違いに面食らう事でしょう。特に、エチオピアニズムのところがほとんど説明されないので、神と表現されるジャー≒エチオピア皇帝と言う点は意味不明に映るのではないでしょうか。
また、再三フラッシュバックしてくる炎の中に幼少期のボブがいるシーンも非常に蛇足感が否めない。馬に乗っているのが父親っぽく描いてみせて本当はジャー≒エチオピア皇帝だよみたいな。。完全にもうトリップした世界を見せらてたのかよってなる。
あとは音楽の使い方。
これが1番いやだな。数多ある名曲達を聴かせたり聴かせなかったり。もうちょい聴きたい!と、なげーよ!のバランスがもう絶妙に真逆。
テンポも悪いし、最後のライブがほぼ解説で終わりっつーのもな。。。
やっぱ同じようなミュージシャンを題材にした映画で比較するとボヘミアン・ラプソディは稀代の名作だったと再認識しました。
良かったとこは、いい音響で名曲を聞けること。その点につきます。とはいえ前述の通り聴きたいようには聴かせてくれませんが悪しからず。
愛と音楽とガンジャ
音楽は好きだけど、レゲエは苦手な分野。空いた時間で鑑賞できるのがこの作品だったという超消極的な動機で鑑賞。
レゲエは好きではないが、ミュージシャンの自伝物としては、よくできている。
ボブや妻たちが銃で襲撃されるというショッキングな出来事から始まり、不幸な生い立ちや独特の思想に傾倒していくエピソードを挟みながら、ボブ・マーリーが世界的ミュージシャンになっていく様子を描く。
エクソダスを生み出すシーンがあるのだが、音楽好きな自分にはたまらなく面白い。エクソダスという映画のサントラを気に入ったメンバーが大音量で流す。ボブもその音楽を気に入り、エクソダスという単語から詞と旋律が閃く。
ドラムが加わり、続いてギターの音が重なり、あっという間にセッションが始まる。
名曲って降りてくるんだね。
平和を愛する思想家としてのボブだけでなく、人間的な弱さも描かれる。
レゲエは苦手なままですが、ボブ・マーリーの思想にはとことん興味が湧いてくる作品でございます。
ボブ・マーリーの行動理由がわかる良作
ずぶの素人の感想
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