ボブ・マーリー ONE LOVEのレビュー・感想・評価
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専門知識なくとも気軽に味わえる入門編として最適
伝記映画といえども、ごく限られた一点に人生を凝縮させるタイプの作品だ。物語は1976年、政党間対立が暴力の応酬へと発展したジャマイカの混沌状況の中で、ボブ・マーリーが音楽の力で全てを変えようと行動するところからスタート。この映画で最も緊迫する銃撃シーンはごく序盤で起こり、その後の大部分では彼がロンドンへ逃れ、名盤「エクソダス」を生み出すまでの経緯が綴られていく。すなわち、これがマーレイの選び取った、暴力をいっさい用いない唯一無二の戦い方であり、愛であり、生き様だったのだろう。これまで彼の人生に触れる機会のなかった不勉強な私としては、専門知識がなくとも気軽に味わえるこの手の作りは「入門編」としてありがたかった。評価は割れるかもしれないが、マニアックすぎたり、盛り込みすぎることなく、むしろ上映時間に及ぶ107分の観賞後に併せて「エクソダス」を聴きたくなる、そうやって初めて完結する作品に思えた。
知識が足りなかった
ラスタ
レゲエ好きにはたまらない
音楽で一つに
ミュージシャンの伝記映画を製作することに反対します。
その歌詞とメロディで国を動かした男
ボブ・マーリーの名前は聞いたことがありますが、
ジャマイカの英雄でレゲエ歌手・・・そこまでは知らなかったです。
ジャマイカと聞くとコーヒーと、バナナと、
ハリー・ベラフォンテの歌う
「バナナボート」しか知らない。
《レゲエ音楽とは?》
1960年代後半にジャマイカで発生したポピュラー音楽で、、
1980年代後半まで流行った音楽ジャンル。
4分の4拍子で3拍目にドラムのアクセントが来る。
ジャマイカは英国領だった為、公用語が英語で、ボブは白人が父親なので
発音も明瞭で低くて良く通る声をしています。
ボブは政治的発言を歌詞に盛り込み、国民はその歌に熱狂した。
メロディも耳に残る分かりやすさ。
人気が爆発した1978年には暴漢が押し入りボブや家族が
狙撃され負傷する。
ボブはトレードマークのドレッドヘアに弾が当たるものの、
ドレッドヘアが弾を貫通するのを防いだ・・・
・・・なんて嘘のような逸話がある。
家族の勧めでイギリスに亡命して、アルバム「エクソダス」を、
引っ提げてヨーロッパ中を公演する。
パリ、ベルギー、オランダ、デンマーク、スウェーデンで開催。
大人気でアルバム「エクソダス」は世界的にヒット。
ボブ・マーリーの曲と名前とレゲエ音楽は世界的に有名になる。
いまだに曲が演奏されているのは凄いですね。
とても聴きやすくて覚えやすいし、「ONE LOVE」の歌詞の
メッセージは、「分断と戦争と格差社会と貧困社会」にとても沁みます。
一つの愛、
心を一つに、
一緒に参加しよう、
そうすれば大丈夫、
魂を救うために、全人類を傷つけたのは誰ですか?
一緒に参加しましょう
そして私は大丈夫と感じるでしょう
力を合わせてこの聖なる戦いを戦いましょう、
だから、その男が来ても、
破滅はないでしょう、
一つの愛(私の願いを聞いてください)
心を一つに
(抜粋です)
歌は永遠に歌い継がれる。
分断と、戦争と不寛容と貧困の世界に、
「ONE LOVE」は今こそ必要だ。
軽快なリズムの向こう
ONE LOVE♡
オーソドックスなつくりの伝記映画という感じで、特筆すべきことはないけれど、まあ良い作品だと思います。
ボブ・マーリーの卓越した音楽性と力強いメッセージ。
久しぶりに彼の曲を大音量で聴いて、ドパミンかエンドルフィンかしらんけど、脳内の興奮物質がどぴゅどぴゅ出てる感じがして気分が高揚しました。
ファッションもとってもイケてたしね。
本作のメッセージは、タイトルにもあるように、ずばり“ONE LOVE”でしょう。
お釈迦様が説いた、仏教の本来の教えも “ONE LOVE”〈ひとつになる〉ということらしいですが、これを実践するのはなかなか難しいですね(世界規模・人類規模に敷衍するとなると、不可能だな)。
ところで、ほかの「音楽もの」の映画と同様に、この映画の出来もかなり(使用している)楽曲の力に助けられているのではないかという気がしますが、どうでしょう?
追記
十数年前にボブ・マーリーのドキュメンタリー映画を鑑賞したときには、上映終了後、客席からいっせいに拍手が起こった。
「今回はどうかな?」とエンドロールを眺めながら少し期待していたのだけれど、それはなかったです。
いまいち作品にはまれなかった。 クイーンの映画化は良かったのにな。...
音楽好きなら是非。
今年239本目(合計1,331本目/今月(2024年7月度)2本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「クレオの夏休み」→この作品「ボブ・マーリー ONE LOVE」→次の作品「」)
有名な方で、別の角度から取り上げた作品などありますが、その完成形といった気がします。最初に親族の方から「ぜひ最後まで御覧ください」というメッセージが出るほか、どういった思想にあったのか、また生涯どのような思想にたち、また何を成し遂げたかなどについて詳しく紹介されているので、この方を深く知らない方でも見やすい映画です。
どちらかというとドキュメンタリー映画と音楽映画の半々的な部分があり、ストーリーという概念が考えにくいので「映画か」というと微妙なところではありましょうが、こうした作品もまた(都道府県・市立などの音楽ホールなどが取り上げない限り)映画館なのでしょうし、確かにストーリー性(娯楽性)を求めるなら向いていないでしょうが、この方のファンである方や音楽映画好きの方にはおすすめです。
当方が見たときはなぜかほぼ1.5か月遅れで放映されていたという事情もあってもうパンフレットなどなかったのが残念でしたが、1.5か月差でありながら日3本上映していただいたシアタス心斎橋さんには感謝です。
特に採点上気になる点はないのでフルスコアです。
※ 扱う地域の特性上、英語での会話ですが英語の聞き取りは激ムズになります(1級あっても無理?)。普段、学習マテリアル等で習う「ナチュラルな英語」からかなりずれてしまうからですね。
ボブ・マーリーのことを知る入り口となった作品
試写会に当選し観た作品。
ボブ・マーリーの存在は知っていて、
音楽もBGM的に聴いていたものの、
レゲエの神様に至るまでの
彼の母国ジャマイカへの献身は想像以上。
批判、妨害、仲間との別れ、
今起きていることは全て意味がある。
裕福とは何か?
LIFEと答える姿に納得。
人生を通じて何成し遂げたいのか
改めて考えさせられました。
背景を知らずとも
ジャー! は象印やタイガーのことではない
公開して1か月経ったがまだやってくれていてありがたかった。このレゲエの乗りの良さはなんなんだろう暗闇でボブ・マーリーのヒットパレードを大音量で聞きながら終始足が動き、レコード音源の口パクで全く問題ない幸せで純粋な音楽映画なのだ。私はこれまで彼の伝記はあまり知らなくて父が英国人で幼くして母と一緒に捨てられたこと内乱が続くジャマイカの政争に巻き込まれてコンサート2日前に銃撃されながら負傷を押してそのコンサートに出演したこと1981年に脳腫瘍で36歳の若さで亡くなったことも今回の映画で初めて知った。ジョン・レノンが撃たれた半年後なのにボブ・マーリーの死については全く無頓着で80年代は彼の音楽をずっと聴きながら生きているものとばかり思っていたのだ!なんてことだろう。ありがたいのは全曲字幕が付くこと「俺は保安官を撃った、でも代理人は撃ってない」ってどゆこと?多くはスペインによってサトウキビ畑で働く奴隷として西アフリカから連れてこられた人々の末裔、スラムで育ち大麻をくゆらすラスタファリアンの歌は基本的に反体制で素直に力強く響く。「GetUp,StandUp!」なのだよ。
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