「ラスタファリとはを知れば面白い。」ボブ・マーリー ONE LOVE スムージーさんの映画レビュー(感想・評価)
ラスタファリとはを知れば面白い。
ラスタファリズムの考え方を理解してないと、絶対分からない内容だったことにマイナス★1。
感動するところはないけど、黒人社会、ジャマイカの貧しい国の状態から起こる事柄が、日本人社会では少しショッキングだったかもしれない。考えさせられるものはあった。流れている曲の選曲はストーリーに沿って良かったと思う。バンドも生演奏、生歌、これが良かったね。最近、死んだビッグネームアーティストのヒストリームービーに乗っかった作品かもだけど、それとは同じに出来ないほどの土臭さがあって私的には最高。ちなみにリタが、実物より美人だなと思った。
<ラスタファリ>は、エチオピアの王様ハイレセラシエの王座就任前の名前で、映画で出てくるジャーは、ハイレ・セラシエの事。゜
ハイレ・セラシエは、ラスタファリ運動では神扱いだが、それにも深い理由がある。ハイレ・セラシエという名前はゲエズ語(エチオピア語)でPower of Trinity(三位一体の力)を意味する。その名前を付けられた時点で、生き神のようなものである。だから、ラスタファリ運動は宗教ぽいと言われるけど、実は黒人運動であると同時に、黒人の人生観であって、日本人と同じような文化を持っている。
※以下、一部抜粋
<ラスタファーライ>っていうのは、<1930年代にジャマイカの植民者が持ってきたキリスト教・聖書の教えに、宗教的な思想と実践の体系を総称したもの>になる。
これってラスタファリのRastafali の最後<i>を、<アイ>と読むことでファーライとなるのだと認識してる。なので、ボブたちが何かにつけてラスタファーライー!って言うのは〇だが、日本語字幕が多分間違ってはいないけど、意味が違ってくる。調べてくとレゲエは奥が深いし、リリックに色んな意味があり、深いものだと知ってれば見れるだろう。海外では知られていても、日本人文化では知られていないものなので、レゲエやジャマイカの本当の価値観や文化を知らない日本人が分かりにくいのも無理は無いかなと。