「自由の歌、救済の歌」ボブ・マーリー ONE LOVE 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
自由の歌、救済の歌
誰よりも、救済を望んでいたのは、ボブ兄ぃだったのかな。名声もあれば人気もある。周りへの影響力も、並みじゃない。てっぺん極めたボブ兄ぃ。それでも、命狙われれば怖いし、大切なパートナーと喧嘩したら、不安になる。因みに、あのキリストさんだって、ユダヤのラビ(指導者)に密告され、ローマの総督に逮捕される前の夜、天なる父に、我が身の試練を嘆き、祈りを捧げたとか。
この映画を観る限り、ボブ兄ぃの最大の敵はお父さんであり、最大の救済も、そのお父さん。そういう意味では、「ボヘミアン・ラプソディー」のフレディに通ずるものがありますね。
誰よりも満たされない思いが、誰よりも、強く救済を望む。結果、誰よりも、多くの他者を救済することになる。だから、レゲエに興味がない私までも、この映画に惹かれました。
音楽が世界を変えるとは、言いません。ただ、音楽が、ヒトを変えることはできるのでは?。
いつになったら、総てがうまくいくのかは、分かりません。でも、私の足だけが、私を前に進める。だとすれば…。
Everything"s gonna be alright…
Everything"s gonna be alright…
追記
先程、配信サイトにて「No woman no cry」を、チェック。この映画観てからこのオリジナルを観ると、何だか複雑な気分になりました。みんな、いろんな思いを込めて、ステージにいたんですね。ついでに、BO GUMBOSの、カバーバージョンも探して下さい。音楽の可能性、無限性に触れることができると思います。